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2009年9月 3日 (木)

浅野陽さんの水彩画体験教室を受けてきました

2009年8月9日より、御宿に夏期休暇に来ております。
今回、長生郡長南町在住の日本画家、絵本作家の浅野陽さんの
ご自宅で、体験教室を受けてまいりました! その様子をレポートします!

御宿から、外房線でひとつ隣、大原駅へ。そこでいすみ鉄道に乗り換え。
いすみ鉄道、初めて乗りましたが、車窓から美しい山と森と田園風景が続き、
とってものどか♪ 時には、林(森)の中に入って、暗くて涼しい、
木の匂いいっぱいの木々のトンネルをくぐったり、はっと見ると、
ほっそい橋を渡っていて、下が川、滝でビックリしたり、
東京ディズニーランドの、ウエスタンリバー鉄道に乗ってる気分でした♪

駅で、製本家の浅野哲示さんに車で迎えに来て頂き、いざ体験教室へ!
ばいば~い、いすみ鉄道! またね~♪

浅野さんのご自宅に、「ぴーちちゃん」という猫ちゃんがいて、
まだ若くて遊び盛り。ひゅんひゅんじゃれていっぱい動き回ってました。
もう、すっごく可愛い~!!! 

浅野さんのお家は古民家で広くて立派なお家でした。
お庭も広くて、蔵や畑もありいろんな野菜を浅野さんが育てているそうです。
キウイや筍、銀杏もいっぱいとれるそうです。

夜、人形作家の宇賀神利美さんもいらして、お夕飯をご馳走になったのですが、
大原の海の幸、浅野さんが作られた野菜、山の幸など美味しい!!!
特に浅野さんが漬けた梅干や、お庭で採れた銀杏は癖になりそうでした♪

帰り、真っ暗なお庭に蛍の光がたくさんあって幻想的でした!
空を見れば満天の星空で、吸い込まれそう。天然のプラネタリウム!
もう、お腹もいっぱい、胸いっぱい、でした♪

さてさて、お待たせしました、教室の模様です!
ちてな、ちゃんと絵を習うのは初めてですし、
学生時代の美術の時間以来ですね、水彩絵の具で色塗るのは。
どうなるのか、かなり心配です・・・。

道具類は全て用意されていて、お借りしました。
今回は、予め下書きされてある絵柄から好きな絵を選び、
色の塗り方を教えていただくというものでした。

ちてなが選んだのは、桔梗。紫色好きなので♪

まず、図案を写すことから。3Bの柔かい鉛筆で後ろから刷り込み、
次に固い鉛筆で上からなぞると・・・。初めてなので、緊張します。

浅野さんが、目の前で、色を作ってくださいます。
きれいだ~♪ 見惚れてしまいます。

桔梗の花の部分を、ぼかしという方法で塗っていくお手本。
下半分は水だけ、上半分に色をあてるのですね。
見てるぶんには、とっても簡単そう(すみません;)です。
ところが・・・ここで予期せぬ、大誤算でございます。

ちてな、初心者なのです。
色の塗り方以前に、筆の持ち方からなってませんでした(汗;)

「あら、もっと短く持っていいのよ?」

「ちょんちょんと離すんじゃなくて、筆の腹を使って平らにするのよ」

と言われても、???

すかさず、ああ、そうか、まずは基本からでないと駄目なのね~と
驚かれました;;; 
そう、ついつい、ちてな、ある程度、絵が描けるように思われがち。
自分でも忘れてましたが、
 ●自分のキャラクターを描いて色鉛筆で塗る(塗り絵と一緒)
ことはできても
 ●筆を使って水彩絵の具で色をつける
ことはできないのでした。
小学校、中学校でも美術は苦手だったのでした。
おお、自分でもうっかり、盲点だった!! 浅野さん、すみません! 
ちてなには、ぼかしなどとゆう高度な技は無理です! 
そこで、基本の 「平らに塗る」 ことに(汗;汗;)

浅野さんが、再び色を作ってくださいます。
茎やがく部分の緑色などです。綺麗だなあ~(ほれぼれ♪)

どうもちてなは、筆の持ち方が、遠いそうです。
意識したことが無かったので、自分でも不思議。

「普段、鉛筆、そんなに遠くで持ってる?鉛筆持つように、短く持つのよ」

と教えて頂き、?と思いながらも、そっかあと新鮮!
ご指摘頂き、気づけたので嬉しくも有り、
自分のへんてこな癖に、恥ずかく、申し訳なくも有り、、、、

葉っぱの緑色の色作りです。
しかし、ちてな、目の前で色作りを見ることが出来て
感激&嬉しかったのですが、これって、
自分でできるようにならなくちゃいけないのよね・・・と、ちょっと焦りました。
やってもらちゃって、自分はやらなくていいのかなと、
ちょっとドキドキしながら、それでも、やっぱり、綺麗な色にうっとり~♪

葉っぱまで塗り終わりました。
塗る面が大きいと、絵の具がたまってしまい濃くなってしまいます。

「たまったのは、伸ばして引っ張ってあげてね」

なるほど! 昔、クレヨンタイプの水彩色鉛筆で、
先端をちょこちょこ筆でぬぐって塗っていた時期があったのですが、
水の量で色が薄くなったり濃くなったりするのが嫌でやめたことがありました。
色鉛筆は、同じ調子で塗ればいいだけだから、
色鉛筆で塗るほうに、に変えちゃったんですが、
たまるのは、当たり前だったんですね!
なんだか、それを聞いたら、あんまり気にならなくなりました!

濃い緑色でガクの部分も塗り終えました。ここでいったん、乾くまで待ちます。
その間、脇にもうひとつ絵柄を持ってくることに。
ここで、初心者のくせに無謀にも夏らしく 「アゲハ蝶」 の図案を
選んでしまったちてな。このあと、大苦戦いたします。

トレーシングペーパーで写します。
パステルで後ろを塗って、細かい部分は消えてしまうので
鉛筆でなぞるのですが、、、蝶の羽の模様が、さっぱりわかりませんでした。

これ、既に、蝶の羽について、模様やつくりなど、あらかた知っていて描く、
絵にする、色を塗るのと、まったくわけワカメでなぞるのは、
かなり意次元単位の段違い平行棒でございます。

わかっていて、はしょったり、さらさらっと描かれている線を
ちいとも露とも知らない者がなぞるのは、
予想以上に厳しい選挙戦のように難しかったです(汗汗;)
ええええ、初心者なのにアゲハ蝶を選んだ自分が悪いのです、
おそれを知らぬ、無知とはこわいものです。

浅野さんに、蝶の羽はね、こうなっててね、ああでこうでねと
やさしく教えていただきながら、もう心の中では完全に白旗、敗北ムード満開。
比例選挙区で生き残れるかどうか・・・。
ちょっと、頭が混乱して、雲行き怪しくなってまいりました!

四苦八苦しながら、なんとか、
「まあ、こんなもんで、よしとしましょうか(汗;謎;)」
程度になったかどうか怪しいですが、なんとか羽根の模様をなぞり終え、
アゲハ蝶の青色を、作っていただきます。

浅野さんが、「面相筆(めんそうふで)」の説明をしてくださいました。
この筆は、ずーーっとした長い線や、美人画の細い線などに使う筆だそうです。
この筆で、蝶の羽の模様をなぞっていきます。
お手本を見てると、やっぱり、簡単そうに見えるんですよね。。。
でもこれがまた、自分がいざ使ってみると、大違い!難しいの!!
ここで、ちてなも、面相筆で、線を引く、羽根の模様の練習を。

浅野さんに、
「手でぎゅっと押し付けないこと。紙に筆が触れるか触れないか、
 筆の重みだけで紙に触れる。手は支える程度」

と説明頂き、頭ではわかるのですが、
自分の手がそれをできるようになるまで短い時間でしたが、
力を入れないで引く練習をしました。
浅野さんに

「そうそう、その調子。できたできた、いいですよ」

と誉められ、嬉しい☆ なんか、できる気がしてきた♪(単純w)

ここで、すごーーーーく思ったんですけど、
普段、ちてな、筆圧も強いし、パソコンのキーボード打つのも
力はいってるし、スグ肩凝るし、接骨院では、「尻にいつも力がはいってる」
と言われ、「力抜け」 「余分な力はいりすぎ」 とよく注意されるのです。
自分では、普段、力入れてる気はサラサラ無いんですが、
無意識に余分な力が入っているようなんです。

実際、つい最近まで、絵の描き過ぎ(&ストレス&不規則な生活)で
手の関節が痛くなって絵を描くのを休んでいました。
もう良くなったので、そろそろ不動産の4コマ漫画、
復活しようかなと思ってたところでした。

今回、この
「手の力だけで何とかしようとしないこと」(=今まで、それだけで何とかしてきた)
ことを、改めて気づいた気がして、すごく新鮮! 目から鱗です☆
今度から、意識して、力を抜く、余計な力を入れないようにしようと思いました!

何とか、蝶の出来上がり!
黄色い蝶のほうは、特に、模様変になってしまいました。
アイタタタ・・・。蝶さん、ゴメンね・・・。次からは、背伸びせずに、
自分の実力に合った図案を選ぶよう、気をつけようと思います。

というか、絵を描かれる方のデッサンって、ほんと大切なんですね!
ちゃーーんと相手を(植物でも動物でも建物でも何でも)見る。
つくりがどうなってるか、見る、調べる、確かめる、捉える。
その上で描く、色を塗ることって、大事なんだなあと痛感しました。

桔梗の絵のほうが乾きました。最後の仕上げです。
「削用筆(さくようふで)」 という筆で、
つぼみの部分の先端、少しだけ色がついてる部分を塗ります。

「水を浸して、うっすら、たいらに塗っておく。
 そのあと、絵の具を含ませて、ちょん。
 そうすると、水で広がってぼかしたようになります。
 それから、花びらの筋や、真中の黄色のしんをつけましょうか」

水をうすく塗ってから、紫色を、ちょこんと落とすと、
ぼかしになるのが、緊張するけど、思いのほか、楽しかったです♪♪♪
やみつきになるかもw

無事に終わったので、うちのキャラクターのいぷとぽよを
脇に描き添えました。丁度、紫色と黄緑、緑色だったので♪

浅野さんに
「やっぱり、自分の描いてるものだと、早いわねえ」と
言われました(笑)

いやーーーー、すっごい緊張しましたが、楽しかったです!
やっぱり、ちてなの場合は、いきなり描く、塗る前に、
筆で遊ぶ、筆を使ってみる、どう動かすとどんな線が描けるのか、
筆を知る、慣れることが先かなあと思いました。

その次に、「色で遊ぶ、色を知る、色を作る」ことかなあと。
絵の具はたくさん売られていますが、それらを実際にあわせてみると
どんな色になるのか、自分で実際に作って混ぜて体験してみないと
自分の色の引き出しにストックできないですよね。
人が作ってくれた色、自分が作ったのじゃない色って、
忘れちゃうんですよね。自分で出会わないと、身についていかないのかも。
(・・・って、これって、自分が今使ってる、色鉛筆でもそうですね!;)

短い時間でしたが、いろいろ気づいたことがたくさん有り、
勉強になりました! 浅野陽さん、とっても楽しかったです!
どうも、ありがとうございました(^0^)/☆

●追記●
最後に、この日、すごく興奮・高揚して眠れずにいました。
浅野さんがご自分で作った野菜がおかずになって
美味しく夕ご飯を頂きましたが、自給自足というか、
自分が作ったものが自分になる、身になる、命になるって
凄いなーと改めて実感して感動したこともあるのですが、

布団の中で、いすみ鉄道の車窓から見た、黄色一色の田園風景と
浅野さんが、ライトの下で、色をといて作っている手の様子が
何度も何度も浮かんで、なぜだか知らないけど涙がでてきてしまいました。
悲しくて泣いたんじゃないのです。

小学校の時から「下絵はいいのに、色を塗ると駄目だね」と
先生にも親にも言われ続け、色の作り方がわからず、暗い濃い色ばかり。
親に「色音痴」 「こんな汚い色使うのは、うちの子じゃない」 とまで言われて
親に悪気は無かったんでしょうが、子供心に傷つき、
色に変なコンプレックスを持ってしまった。

「なんで、こんな色にしちゃったの?」

眉をひそめ言われるたびに、
自分の存在を否定されてるみたいで卑屈になった。聞く耳も塞いだ。
周りを見れば、綺麗なふんわりとしたやさしい色使いの同級生ばかり。
(・・・に、見えた) あの色はどうやればできるのか、全然わからなかった。
いや、作る努力もしてこなかった。逃げて避けて通ってきた。

ちてなの目の前で、それが当たり前のように色を作っていく浅野さんの手は
美しかったです。無心になりました。いつまでも見ていたかった。
ライトの光の中で、色を置き、伸ばし、広げ、あわせ、混ぜてゆく。
その一連の行動が、すべて、美しかった。
そして、出来上がる色が、とっても綺麗だった。
色って、こんなに綺麗なんだ。
こんなに、ちょっとしたことで、こんなにも色は変わっていくんだ。

子供の頃の、小さな小さないつまでもひきずっていた、
ひっかかっていた、大事に後生抱えていた「小さな傷」が
すごく、くだらないことに思えてきました。

わたしはもう、じゅうぶん、大人になったではないか。
尊敬する、素晴らしい方々はいっぱいいる。でも人生にマニュアルは無い。
わたしのこの目で、わたしのこの手で、自分が良いと思う色、
自分が欲しい色、自分が求める色、自分が気持ちいいと思える色を
作ればいい、探せばいい、急がなくていい、焦らなくていい、
駄目なら何度でもやり直せばいい、白紙に戻してゼロからやればいい。
筆についた色を落として、綺麗な水で洗えばいい。
それで、いいんだ・・・恐れることなんて、何も無いんだ。
そんなふうに次から次へと思い出して感じていたら、
涙がいっぱい出て、すっきりしました。

浅野さんの体験教室、参加して、ほんとよかったです。
浅野さん、どうもありがとうございました。
絵を描くのが、また楽しくなりそうです☆

浅野陽さんは、水彩画教室のほかに、手づくり絵本教室も開催しています。
受講希望の方、体験教室に興味のある方は、
浅野さんのHPから、お問い合わせください!

◆浅野陽(みなみ)さんHP
  http://www.geocities.jp/vulcanrei/

また、浅野さんの旦那さんの浅野哲示さんは、
製本家として製本教室、製本の受注もお受けしています。

◆浅野哲示さん 製本工房 牽牛荘(けんぎゅうそう)
  http://www.geocities.jp/kengyu_t/

お2人の個展の模様が紹介されている、投稿レポートです。
こちらもどうぞ、ご覧下さい☆

◆皆さんの投稿レポート  浅野哲示・陽 製本と日本画二人展
  http://report.2525.net/2009/06/post-4f15.html

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