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2009年6月25日 (木)

皆さんの投稿レポート  浅野哲示・陽 製本と日本画二人展

「皆さんの投稿レポート」第13回目は、2009年4月10日から22日まで、
千葉県土気の cafe & galereie NAJA で開催された、
「浅野哲示・陽 製本と日本画二人展」です。

浅野陽さんといえば、ちてなが今年の3月に御宿に休暇でいたときに、
「外房長屋さん」 と 「月の沙漠記念館」で ポストカードが販売されてて
しかも、いつも買物に行く 「スーパーガッツ」 の隣の 「寺子屋JOY」 で
手作り絵本と水彩画教室を開かれていて、うわ~! なんだか凄く
お近くにいらっしゃるっ?! と、とてもビックリしたのです*

そんな浅野さんのお二人展の様子です。皆様、どうぞご覧下さい☆

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浅野陽(みなみ)さんより
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Kinusakura Naja

4月10日~22日、千葉県土気での「製本と日本画二人展」終了しました。
まずは足を運んで下さった方々、NAJAのお店の方々にお礼申しあげます。

少し日が経ってしまいましたが、私達の仕事の紹介を兼ねて展示の様子をレポートいたします。
今回来られなかった方、まだ私達の作品を知らない方にも見ていただきたいと思っています。

まずは、自己紹介から。
浅野 陽(みなみ) 1953年生まれ。 東京育ち
陶芸家の浅野 陽(あきら)さんと漢字が同じなので
よく間違えられますが関係ありません。

日本画、絵本を描いています。
母の友や小説すばるなどに挿絵を描いていた事もあります。
お茶の水美術専門学院卒業。日本画は独学。
1991年 銀座フタバ画廊で日本画の個展、
      その後東京と飯能で交互に個展と二人展を開く。
1997年から公募展「蒼樹会展」に毎年出品、
2008年まで蒼樹会会員、現在無所属。

絵本は、製本の展示作品として 「道成寺」 を作ったのが初め。
2003年に、房総大原のはだか祭りを題材に
「海に入るみこし」 を古今社より商業出版。
(日本図書館協会選定図書になっています)

私の連れ合いの浅野哲示は、個人でやっている和綴じの製本屋です。
山田大盛堂という和綴じ専門の、東京では大手の製本屋に
10年間勤め、職人さんをやっていました。時代の流れにより
手仕事がどんどん減ってきて、1990年頃、独立。
現在は、製本教室を開きながら、和本を中心に洋本でも、特装修理を致します。
貼込帳・帙・たとうを作ります。ごく少部数の自費出版も請け負っています。

製本屋 浅野哲示
1956年生まれ。申年 
卒業後「和本専門」㈱ 山田大成堂入社。
この大成堂で和本一般の製本(いわゆる職人仕事)や、
後には製本機械のオペレータなども経験しました。10年半勤めた後、退社。
「牽牛荘」として独立。以後和本を中心に特装本・修理などを受注。

現在までに日本画家の浅野陽や伊藤昭と、本郷・大塚・飯能などで二人展等開く。
季刊銀花(133号)ほか、複数の雑誌に紹介される。
大塚の(株)マスミと千葉県の自宅で和本中心の製本教室を主宰。
鉄道、本 猫が好き

浅野哲示の製本作品を紹介します。
左上の2冊 人形劇 「新平家物語 写真集」
その右謡い本3冊 その右 方丈記の部分 下の段 洋本じたていろいろ

製本の 「作品」 というのは、
初めての方にはいつも理解していただくまで時間がかかります。
たびたび、「それでこのデザインの本はどこで売ってるんですか?」
なんて訊かれてしまうのですが、展示してある本は一冊しかありません。
洋本仕立ての場合は市販の印刷された本を一度ばらばらにほどき、
綴じ直して新しく表紙を作って付けるのです。

川本喜八郎の人形劇写真集
この 「新平家物語写真集」 ですが、中身はNHKで放送されていた
川本喜八郎の人形劇の写真集で、両方とも元のデザインは赤い無地のクロスです。
その本を一度ほどいて綴じ直し、布はご本人に分けていただき
全く新しいデザインにしたものです。
他の洋本も、元はだいたいは無地の製本用クロスでできていますが、
内容に合った絵を付けて新しく生まれ変わりました。
好きな話の本は特別なデザインの本にしてはいかがでしょう?

方丈記のたとうと起こし絵。下の段右端  「房総鼻眼鏡」
右から2番目はパンフレットを集めて一冊の本に綴じたもの

元は本ではなかったものも(パンフレットなど)まとめて本に作ることもできます。
それからちょっと見えにくいですが、「房総鼻眼鏡」 という和綴じの本は
旧国鉄のダイヤを使って本につくりなおしてしまったものです。

こちらが、国鉄のダイヤを利用して作った
「房総鼻眼鏡」 「匠の仕事話」 「木に学べ」 そしてお能の謡い本です。
謡い本はお謡いを習うときの教科書に使うものですから、
普通はなんの変哲もない紺の無地だったりするのですが、
私(陽)は自分の好きな話のイメージで表紙を描いてみました。

棚の上の起こし絵と方丈記中身 です。起こし絵は折りたたんで本と重ねると、
棚の上に見えていた、たとうに収まってしまいます。
起こし絵は、方丈記の中に語られている鴨長明の住んでいた
「方丈の家」 を再現してみたものです。
これらはご注文を受けて作ることができます。

左の立ててある本は、すぐ右にあるペーパーバックの本を
丸背の硬い表紙の本に作り直したものです。
これは哲示の製本教室の生徒さんが自費出版したものを自分で製本したものです。

その右にある折り本は、インターネットで写真と文章をつづったものを
並べ直して一冊の本に仕上げたものです。
このように、HPやブログを手作りで本に作ることができます。
また、絵や文を書いている方ならごく少部数でも本に仕立てることができます。
詩集や自分史を書いていらっしゃる方など本にまとめてはいかがでしょう?

その右は、手前にあるのが普通に出版された本。
その後ろに立ててあるのが製本し直した特捜本です。
これは、飯能にいたとき地域の職人さんを取材してくれた
「匠の仕事話」 という本がありました。その中から、染め(布の部分)、
刺繍(題名)、製本の職人が集まって作った本です。


製本工房牽牛荘の絵本
絵本の絵はすべて浅野陽です。文は作者はいろいろ、古典もあります。
【手彩色】 線だけを印刷して、色の部分は手で描いてあるのものと、
【印刷板の絵本】 パソコンで印刷した自家製の絵本とあります。

一番上から  「源氏物語・花の宴」 巻子本 【手彩色】
「花の宴」 は誰でも知っている源氏物語から。文は古文のままです。
これは巻子本(巻物)に作ってみました。

中右  「グスコーブドリの伝記」  【手彩色】
「グスコーブドリの伝記」 「猫の事務所」 は宮沢賢治の童話を絵本にしました。

中下 「雨月物語」 蛇性の婬  【手彩色】
これも古文のまま。お話が長いので挿絵入りの物語という感じです。

左 「道成寺」 絵本 【印刷板の絵本】
絵本 「道成寺」 お能や歌舞伎の 「道成寺」 の元になった
今昔物語にある 「牟呂群(むろのこおり)の悪女」 という伝説を
現代語に書き直して絵を付けました。詳しくはHPをご覧下さい。

下左  「海に入るみこし」 【手彩色】
房総大原の 「はだか祭り」 を題材にした絵本です。
これは文・絵共に浅野陽オリジナルです。
ここに展示したのは手彩色版ですが、2003年に古今社から出版されました。

上 源氏物語の続きが広がっています。
その左にあるのは丸く開く本 【手彩色】
丸く開く本は、全部開いていくと円になる本です。内容は干支。

中 「道成寺」 の半分
下 「海に入るみこし」 の続き

その左 「ちきゅうとなっとう」 【印刷板の絵本】
私の友人が子供の頃、自分の弟のためにお話を作って聞かせていたのをもとに
絵本用に書き直してもらい、私が絵を付けました。

これらの絵本は注文をいただいてから作っています。
興味のある方はご連絡ください。
出版された 「海に入るみこし」 はお近くの書店で取り寄せてもらってください。

二人展になった経緯ですが、去年の今頃だったでしょうか。
六地蔵窯の安田裕康さんがこのNAJAというカフェで
個展を開いていられたのです。安田さんとはその前の年、
私が今の家に引っ越してすぐ知り合いになりました。
それを見に行った時にNAJAに私達のことを紹介してくださり、
その場でNAJAのオーナーが気に入ってくださって
二人展を開くことになりました。

浅野哲示の和本を中心に 洋本作品も展示しましたが、
作品、というよりどういう仕事をしているか
知っていただくための見本市的なものでした。

実際に二人展を開催してみての感想は、
初めての場所で、この辺では自分で呼べる人が少なかったのですが
NAJAの多くのお客様に私達の仕事を知っていただけたと思います。
なによりNAJAのオーナーご夫妻と気があったのが嬉しかったですね。

NAJAでも定期的に展示会をやらせていただけることになりました。
これからも東京と地元千葉での展示を交互にやっていこうと思っています。


●ちてなの感想●

浅野陽さん、どうもありがとうございました!
確かに「製本」って、知らない者にとっては「ぴん」ときませんし
展示会で本が置いてあれば、それが売り物なのかと思ってしまいますね。

今、このレポートを一回読んだだけでは充分わかったうちには
入らないと思ってるのですが、つい先日、高円寺で
本の修復のワークショップを拝見させて頂いたばかりなので
ぐっと、親近感を持って読むことが出来ました。

絵を描くことができる浅野陽さんと、製本が出来る浅野哲示さん。
お2人がご夫婦って、素敵ですね~!!
ちてな、よく、
「取材レポートを、冊子とかパンフレットとか本にしたらいいのに」
と言われることが多いんです。
ええ、ええ、それはそれは多いのです。
しかし、本にするとしたら莫大なお金と、
写真をどうしたらよいのかという頭の痛い問題がありますが、
将来的に個人的に自費出版したい夢もあるので、
いつか挑戦してみたくなりました☆

今回、浅野陽さんの絵をあまりじっくり観れませんでしたが、
大きな桜の木の根元に、花びらがたくさん散っている絵が
とても素敵でした。吸い込まれそう。実物はもっと迫力ありそうですね。

浅野陽さんは、水彩画教室も開かれています。
ご興味のある方は、浅野さんのHPからお問合せください!


 (NAJAさんに毎日来ていた猫ちゃんだそうです♪
  可愛い~♪ 4月だから、桜の散ってるのが見えますね。)

⇒ 今回、ご投稿いただいたのは・・・
   浅野陽さんです! ありがとうございました☆

  ■浅野陽さんHP
    http://www.geocities.jp/vulcanrei/

  ■浅野哲示さん 製本工房 牽牛荘
    http://www.geocities.jp/kengyu_t/

●寺子屋JOY 浅野陽さん 手作り絵本と水彩画教室のご案内


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2009年6月19日 (金)

皆さんの投稿レポート  小林孝至 絵画展 ららん藤岡(道の駅)

「皆さんの投稿レポート」第12回目は、2009年5月18日から5月24日まで、
群馬県のハイウエイオアシスららん藤岡(道の駅)花の交流館で開催された、
小林孝至さんの絵画展です。

それでは、皆様、どうぞご覧下さい☆

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小林 孝至(たかゆき)さんより
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こんにちは、小林孝至です。会場の様子を送らせていただきます
今回は約50点ほど展示しました。花、人物、静物、風景などです

会場は3部屋に分かれていて、それぞれの部屋を違ったイメージにして
楽しくなる部屋、人物の表情を楽しんでいただく部屋、
いろんな時間帯の風景の部屋、などにしてみました

~~~ 以下、ちてなから小林さんに質問をし、お答えを頂戴しました ~~~

ちてな:
こんにちは、LGG(クラフト縁、にこにこネット)のちてなです。
このたびは、投稿レポート、ありがとうございます!
早速ですが、何点か質問させてください。
今回、何故、「ららん藤岡」 で展示されることになったのですか?

小林さん:
知り合いの方が 「ららん藤岡」 のケーキやさんで働いていて
たくさんの方に見てもらえるチャンスがあるって言われました

ちてな:
写真を見たところ、とても広い会場ですね。
50点も展示されたそうですが、大きさも大きいようですね。
準備(作成)にどのくらい期間かかりましたか?
この展示会のために、あらたに描いたのでしょうか?

小林さん:
一日3~4枚絵を描いていて5年ちょっとで7000枚ぐらいあります
次回の展覧会のお知らせで書いていただいた文化むらが7月で、
去年の文化むら(7月)より描いた作品が1000枚ぐらいで、
その中でも今年(2009年)に入ってからの作品を中心に展示しました。
展示会場にあわせて描いた感じではなくて普段どうり描いた作品の中からです
展示に関しては家族(おやじ)が考えてくれます

ちてな:
花、人物、植物、風景などの絵を、3会場に分けて展示したそうですが・・・。

小林さん:
前記したように、今回の展示会のためとかではなくて、いつも人間描いたり、
動物描いたり、花描いたり、風景描いたりしていて、その中から選んでるのです
会場が大きいので(文化むらはもっと大きい2倍?)、
いろんな作品を並べたほうが見てくれた方が感じるものが多いかな?

ちてな:
各部屋の作品の展示については、お父様に一任されている、ということですか。

小林さん:
展示に関してはおまかせで 「人の流れかた、印象に残る」 を気にしたとか言っていました
今回は20号や40号中心で遠くから見ても目立つ?インパクトを与える、
人の足を止めるにはどうしたらいいかを気にしたみたいです

ちてな:
油絵でしょうか? 非常に独特な描き方だと思いますが、
絵を描くきっかけは、HPを拝見したところ、
 1984年群馬県生まれ ⇒ 
 2003年図書館で山田かまちの詩画集に出会う
 ⇒ 山田かまち水彩デッサン美術館を訪問 
 ⇒ 広瀬毅郎館長さんに才能を認められ、
 ⇒ スケッチブック100冊の課題を出される 
 ⇒ 3ヶ月で描き再訪、絵を描くようになる
・・・という、なんか、こう、
テレビの 「日曜美術館」 で取り上げられる画家みたいに
ドラマチックな経緯ですが、
今現在、絵を描いてて、何が一番楽しいですか。

小林さん:
油絵ではなく、アクリル絵の具やクレヨンです。
何が一番楽しいですか。・・・個展をやっていっぱい見てくれることかな

ちてな:
率直に、今回の 「ららん藤岡」 さんでの絵画展、
ご自分で振り返ってみて、どのような感想をもたれましたか?
ご自分の中で、気づき、発見などは、ありましたか?
また、鑑賞頂いた方々と実際に話される機会はございましたか。
その時、どんな感想を頂いて、自分でどのように思われましたか?

小林さん:
大きな自信になりました。
一週間で800人ぐらいの方が見てくれて
「すごい」 とか 「きれい」 とか、「一人が描いてるの?」 とか
いろんな感想をいってくれて、やってきてよかったなぁが素直な感想です。
相撲で言う本場所みたいな感じで初めて見る方が多くてすごい緊張感でした。

今回は値段をつけて販売ができないんですけど、
予約していただいた方の言葉がすごく印象的で・・

おばあちゃんと話をしていたら、いきなり
 「年金生活でお金がないんだけど、あなたの絵を一枚持っていたい、
  今、5000円あるけど内金にして、あとは毎月少しずつ
  口座に振り込むから分割にしてくれない?
  おかずを少しけずってでも3000円とか5000円とか送るから、
  全部送ったら絵を送ってネ、いい?」

涙が出そうでしたよ、それから友達二人でどれにしようか?って・・・
二日後にまたきてくれて、近所の方? にお金借りて
今日全部払うってニコニコしながら嬉しそうに絵を買っていただきました。
気づいたことはたくさんありましたけど、これから絵で表現していきたいです

ちてな:
「気づいたことは、これから絵で表現する」
いいですね! その心意気、素敵です。
それにしても、おばあちゃん、そんなことがあったんですねえ。
人が絵を求める時、好きだとか、気に入ったというのは勿論、
そこに、「自分自身の何か」 を見る、見つけたから、求めるんだと思うんです。
忘れかけていた、呼び覚まされた、呼び起こされたものなどに気がついて、
自分を買っているようなところがあるかもしれない・・・。
おばあちゃんが、喜んでくれた、その表情、お言葉は、
ほんとうに、小林さんにとって、宝物、贈り物ですね。

小林さんは絵を通して皆さんに、
どんなことをお伝えしたいと思っていますか?
また、今後、どんな絵を描いていきたいとお考えですか。

小林さん:
何かを感じて欲しいです
感じてもらえる絵を描いていきたいです

今回、あるご夫婦と出会ったんですけど、
職を無くして困っていた人を連れてきてくれて
 「人間、何かを感じなくっちゃだめだよ、キレイなものを見て
  キレイって感じる心がなくっちゃダメだよ この絵を見てきなよ」
って、その人に語っていました 

ちてな:
そうでしたかあ・・・。ちてな、そんなこと言われたら
涙ぼろぼろだと思います!!

小林さん、是非、その方のお言葉を、きっと忘れないで下さいね。
ちてなも、改めて、再認識しました。

小林さんの今後のご予定ですが、夏7月に群馬の文化村で絵画展ですね。
どんな作品を展示予定ですか。 みどころ(こうなる予定など)をお聞かせ下さい。
最後に、記事をご覧になっている皆様へ、メッセージをお願いします。

小林さん:
次回は群馬県大泉町文化むら (2009/7/8(水)~7/12(日) 
で、5回目の記念の個展になります
一年間に描いた作品から人物、風景を中心に
アクリル、クレヨン、ドローイングなど100点ほど展示、その他に
いままでいろんな展覧会で入選、入賞させていただいた作品も展示します。
裏バージョン? もあって展示しきれない作品も見ることができます
    
毎回来てくれる方もいて感想など書いていただいているんですけど
(HP過去ログに掲載してます、そちらもご覧下さい)
次回も楽しみにしています、って帰っていかれるので、
すごく頑張ろうって気持ちで一年を過ごしてきました。
    
お時間がありましたらぜひ皆さん、見に来てください

25253 25252 25251

ちてな:
小林孝至さん、このたびは、どうもありがとうございました!
常に描かれている作品数がとても多いので、びっくりしました。
小林さんをそのように沸き立たせるもの、そのエネルギー、パワー、
それがいったい、どこからくるもので、そして、どこへいくのか。

ちてなは、一枚一枚実際に拝見、観賞していないので、
HPに載ってる絵を拝見させていただきました。
やはり、HPに載ってる絵も勿論同じ絵なのですが、
実物の原画を観たくなりますね。
実際に絵画を見るというのは、例え額装されていても、
例え、ガラスの向こう側であったとしても、
やはり、インターネット、パソコン上の画面から見るのとは違う、
ダイレクトに感じてくるものが大きいと思うんです。
今まさに自分が息を吐き、吸うのと同じように、絵も呼吸している、
同じ空気と時間の流れの中で、共にそこに居るという現実、偶然、奇跡。
絵と目と目が合うか合わないか、向き合う瞬間、その醍醐味は、
なかなか言葉で人に伝えにくいですし、言語から理解するものではなく、
その人自身の細胞単位でやりとりされるものだと思っています。
是非、実際に、その足、その場で、その目でご覧頂きたいですね。
(・・・と書きながら、自分自身に言ってたりします・・・。)

⇒ 今回、ご投稿いただいたのは・・・
   小林孝至さんです! ありがとうございました☆

  ■小林孝至さんHP
    http://www.takayuki-oekakichamp.com/

  ■ 次回の、小林さんの展示会のご案内です!
   小林孝至絵画展 第5回記念群馬県大泉町文化むら 7/8(水)~7/12(日)
    http://blog.2525.net/2009/06/5-ef5e.html


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2009年6月 8日 (月)

【LGG会員ギャラリー紹介】カフェギャラリーSTAGE銀座さん

Local Gallery Group(LGG/エル・ジー・ジー)の会員になって頂いた
ギャラリーさまのご紹介レポートです。ギャラリーさまには、予め
アンケートを送付し、頂いたご回答を元に、レポートを作成させていただきました。
記念すべき、第1回は、昨年11月に銀座にオープンした、
カフェギャラリーSTAGE銀座の駒野美穂さんです。

--------LGG代表・草柳ちよ子(以下、草柳)
はじめまして、こんにちは。LGGの草柳と申します。
このたびは、Local Gallery Group(LGG)にご入会、ありがとうございます。
これから、いろいろお話しをお伺いさせて頂きたいのですが、まずは、
カフェギャラリーSTAGE銀座さまの簡単な自己紹介から、お願いいたします。

--------カフェギャラリーSTAGE銀座・駒野美穂さん(以下、駒野さん)
こんにちは、はじめまして。昨年、2008年11月6日にオープンした、
カフェギャラリーSTAGE銀座の駒野美穂です。オープンして半年ちょっと経ちました。
場所は、銀座8丁目、JR新橋駅銀座口から徒歩3分。
東京メトロ新橋駅3,5出口より徒歩1分、銀座ナイン1号館の1階になります。
もともと、この場所は、喫茶店として持っておりました。
夫が最初に持ったお店で33年になります。ここから、いろいろな展開をしていった
基盤となったお店なので、そういう意味でも思い入れがあります。

--------草柳
ギャラリーをはじめられる、きっかけは、何だったのでしょうか。
いきさつなど、お聞かせ下さい。

--------駒野さん
昨年5月に任せていた方が辞めたのをきっかけに、このまま喫茶店として
継続するか、手放すか、もしくは新たな展開ということを検討した結果、
このようなギャラリーという形となりました。
場所、広さ、雰囲気、交通の利便性、いろいろな面から考えて
貸しギャラリーとして向いているのではないかと判断したのが一番の大きな理由です。

--------草柳
何か、昔からアートと係わり合い、関係はあったのでしょうか?
突然、まったく関係なくはじめられたのですか?

--------駒野さん
もう15年位前になります、仕事としてギャラリーで展示販売の仕事をしておりました。
学生時代は、スポーツばかりに興味がありまして、あまり美術関係には
縁がなかったように思いますが、ただ、茶道、華道を習っておりましたので
自然と、陶器、漆器、書、蒔絵などには親しんでおりました。
これは今、大変役立っていると思います。

芸術に関してはスウェーデン在住画家の中島由夫先生の影響が大きく、
先生のパフォーマンス(ハプニング)に参加したり、
海外での個展の際にギャラリーでお茶のお点前をしたり、
また、画家の知人も多いのでギャラリーはよく訪れる場所でした。
自分での創作となりますと、スウェーデンのガラス工房で吹きガラスの体験をしたり、
茶道の関係で陶芸の体験をしたり機会があればやってみる程度です。

--------草柳
そうだったんですね。茶道、華道でしたか。実は私、経験は無いのですが、
不動産の取材で、偶然、取材した先の社長さんのお友達さんが茶道をされていて、
ご本も出版されてると聞き、読ませて頂いたんです。
「お茶ってお茶目」という、佐野祐美子さんという方の本なのですが、
とても面白かったんですよ! 
また、最近よく行く画商さんもお茶をされてる方で、いつもお抹茶を頂くんです(笑)
なので、茶道にちょっと興味がありまして、率直に、お話し伺って嬉しかったです☆ 
陶芸や吹きガラスの体験もされていたんですね。そちらも面白そうですね。
冒頭の、ギャラリーでの展示販売というのは、具体的には、どのようなお仕事でしたか?

--------駒野さん
百貨店(日本橋三越、横浜三越、浦和伊勢丹)のギャラリーで
自分の輸入した作品を展示販売していました。
今思えば、そのころは自分でギャラリーを開くとは思ってもいませんでした!

--------草柳
え? 直接、海外から輸入されていたんですか? すごいですねえ。
主に、どんな作品を輸入、取り扱っていたんですか? 
百貨店で展示販売することになったいきさつについて、お聞かせ下さい。

--------駒野さん
前述のスウェーデン在住の画家中島由夫先生にお世話になり、
スモーランド地方のガラス街道と呼ばれる地域である工房と出会ったのがきっかけです。
そこは、外国人としてはじめてベネチアでグランプリをとった作家を中心とした
10人くらいの若い作家や職人たちの工房でした。

芸術性もあり実用的でもあり、そしてとにかくクリスタルの美しさとそのデザイン性に
魅せられました。残念ながら、その工房はデザイナーや職人が
それぞれ自国に帰ったり、独立したりで解散しておりますが・・・。
本当に偶然の出会いでしたが彼らも各国からスウェーデンの工房に集い、
世界に向けて自分たちの芸術を発信するとはりきっており、
私たちもこの美しいクリスタルガラスをなんとか日本で紹介したいと夢中でした。

まずは持ち帰れるだけ持ち帰って
2店舗目の五反田店(喫茶店)で展示即売をしていたのですが、
やはり不特定多数の方々に見ていただける百貨店での展示会に魅力を感じ、
ここでまた中島先生にお世話になるのですが、先生の絵画の横浜三越での個展の際に
隣の小ギャラリーでさせていただいたのをきっかけにいろいろなご縁が広がっていき、
三越本店、伊勢丹浦和店などでの展示会が実現しました。
デパートでの展示販売は3年くらいです。本当にいろいろな方々にお世話になりました。

--------草柳
なるほど、そういうことがあって、百貨店で展示販売していたんですね。
とっても楽しそうです☆ スウェーデンでクリスタルガラス工房。
聞いてるだけで、見てみたい~! って思います! 
その頃の思い出や、印象に残ってることなどお聞かせ下さい。

--------駒野さん
当時を振り返ってみますと、同時期に開催していた作家さんなど
多くの方々と交流が持て、作品に対する想い、取りくみ方、
作品作りの楽しみ苦しみ、いろいろなことを伺う機会がありました。
自分がギャラリーを持つことになった今は、作家さんのいろいろな
想いのこもった大切な作品を、少しでも多くの方に見ていただきたい、
ご紹介したいと思っています。

私の扱っているのガラス製品が、1度だけデパートの配送で割れてしまったことがあり、
買われた方が本当にがっかりされて大変申し訳ない思いをしました。
手作りの作品に全く同じものというのは存在せず、
代わりのないものであるということを痛感いたしました。
当然のことではありますが、その扱いには細心の注意を心がけております。

--------草柳
無事にお手元に届くまで、きちんとお渡しできるまでは、
お客様も、作り手も、送るほうも気が気じゃないですよね。
ほんとうに、無事にお渡しできて、喜んで頂けるまでが、仕事なんですね。
展示で実際にお会いした作家さんがたとの交流で得た
お話しや経験というのも、貴重ですよね、財産だと思います。
ところで、アンケートでお答えいただいた、プライベート質問ですが、
最近、はまっていること、おススメが、ゴルフだそうですね?

--------駒野さん
はい、ゴルフです! 昨年からはまりまくってます。
ゴルフのスコアが上達してくのが、自分でも楽しいです。
ゴールデンウィークは、ゴルフでリフレッシュしました! 
練習は体力づくりにもなりますし、コースは精神修養にもなります!

--------草柳
精神修養ですかあ。目から鱗ですう。
ずっと歩きっぱなしなのでとても健康には良さそう、というイメージと、
紳士のスポーツというイメージがありますが腰痛になりやすいとも聞きました・・・(笑)
駒野さんは、そのへん、大丈夫そうですね!?

私自身、OL時代に、会社が参加するチャリティーゴルフでコース脇で待機して、
冷えたジュースを皆さんに渡したり、パーティーで募金箱を持って練り歩いて募金してもらう、
という係りをしたことがあって楽しかった思い出があります。
その時は、キャディーさんの仕事を目のあたりにして転職したいとも思いました(笑)
あ、失礼しました、脱線すみません。
それから、読書についてのご質問もさせて頂きましたね。

--------駒野さん
はい。ジャンルを問わず何でも読みます。今は他に興味が移っているのと、
目がとても疲れるので極端に読書量は減りましたが・・・。
特に誰が好きと意識したことなかったので、
この質問に答えるため自分の本棚を観察したところ、
森瑤子、筒井康隆、村上龍、養老孟司、あとはいろいろな分野の経営者、
第一人者の書いている本、その時話題になってた本、
そして内容は全然覚えていないのですが哲学書も多かったです。
好きなのは、
江國香織 “デューク” これは主人公がまさに私なので・・・。
筒井康隆 “笑うな”  笑いが止まりません。
養老孟司  いろいろ考えてたことが、脳の働きによるところが大きいとわかると
別の視点から見やすくなります。

--------草柳
う~ん、どの本も面白そうですねえ。
最近全然読書して無いので、読みたくなってきました。
江國香織さんの「デューク」の主人公が、まさに、駒野さん?! 
どういうふうに、なんでしょうね。これは、読んだことがある方には、ぴんとくるのかな? 
私、読んでないのでわかりませんが、今度是非、読んでみますね! 
それと、座右の銘もお伺いさせて頂きました。

--------駒野さん
基本的には “元気があれば何でもできる!”  アントニオ猪木の言葉で動いてます。
あとは、誰にでも誠意を持って接すること。
その方の為に今の自分にできることを精一杯させて頂くということを心掛けています。
これは茶道で常日頃言われている一期一会ということでしょうが、
20年以上言われ続けてきた言葉がこの頃になってやっと実感できてきたのかなと・・・。

--------草柳
私、「誠」と「一期一会」「縁」って言葉、大好きで、仕事も日常も心がけるようにしているんです。
冒頭でも話しました、今年になって知り合った画商さんが、お茶をされてる方で、
一期一会の意味とか、ご縁についてお話し聞かせてもらったりしたので、
「ああ、駒野さんも、お茶をされていて、一期一会、わーなんか嬉しいなあ」
って、すごく思ったんです!
「元気があれば、何でもできる」は、
ついつい頭で、アントニオ猪木さんのお顔が浮かんでしまい笑ってしまうのですが、
やはり、健やかなからだつくりは、基盤、基礎ですよね。そのとおりだと思います!
それでは、ギャラリーの具体的なお話しに移りますね。
ギャラリーのコンセプト、主旨をお聞かせ下さい。

--------駒野さん
まず、多くの方にお使い頂きやすいよう価格を抑えたつもりです。
原則として、月曜日から土曜日までの6日間を1単位として、
1日あたり¥23,000(消費税込) 、販売手数料はいただきません。
コンセプトとしては、ギャラリーを通して良いご縁を広げていきたいと思っております。
もちろん作家さんとお客様と、そして作家さん同士も交流が持て、
それによっていろいろな可能性が広がるような、
輪がどんどん大きくなっていくような場にしたいと思ってます。

--------草柳
こちらが、ギャラリーの図面ですね。お借りする上で、細かい規定などは、ございますか?

(クリックすると大きい画像が出ます)

--------駒野さん
銀座ナインとの契約上、絵画は不可なので、いろいろな工芸の展示に対応できるよう、
そして作品がきれいに見えるよう壁、展示棚、照明を考えました。
白い壁に白い展示棚、ガラス面にガラスの展示棚。棚はすべて3段ありますが、
2段は可動式ですので作品に応じて多様なディスプレイができます。
ピクチャーレールもついています。
照明も明るく、並木通りに向かってガラス張りですので歩道からもとても目立ちます。
カフェスペースもありますので、お客様にゆっくりおくつろぎ頂くこともできますし、
そこも展示スペースとしてお使い頂くことも可能です。

--------草柳
なるほど、絵画は不可で、工芸、立体作品の展示がメインなんですね。
カフェギャラリーSTAGE銀座さんとしては、どんな作家さん、
アーティストさんに、ギャラリーを使ってもらいたいとお考えですか。
また、ギャラリーとして、作家さんにできることは、なんだと思いますか。

--------駒野さん   
ご自分の作品に真摯に取り組んでいる方。
ご自分の作品同様、お客様を大切にして下さる方。に、お使いいただきたいです。
ギャラリーとして、少しでも多くのお客様にご覧いただけるよう、
HP、DM、看板などの宣伝をいたします。
また、会期中楽しく個展、グループ展をしていただけるよう、
できる限りのご協力をいたします。

--------草柳
ご来店、鑑賞頂くお客様には、ギャラリーとして、何を大切にし、
何をご提供、お届けできるとお考えですか。

--------駒野さん
まず、ゆっくりじっくり作品をご覧いただけること。
そして、作家さんとの交流を通して楽しい時間を過ごしていただきたいです。

(2009年6月時点のHPの様子です)

--------草柳
今後、このギャラリーをどのように発展させていきたいですか。
また、駒野さんにとって、ギャラリーとは、何でしょう?

--------駒野さん  
ギャラリーとは、大勢の様々な分野の人が集い、輪を広げる場。
ここに集う皆さんの人間関係も活動も広がっていくような良いご縁を結べる場にしたいです。
海外で活躍する知人も多いので将来的には海外の芸術家の発信地として、
またここで知り合った作家さん達を海外へ発信などの交流ができたらと考えてます。

--------草柳
う~ん、素敵ですねえ! 夢は膨らみます。日本から海外へ。
その逆もしかり、ほんとうに良いものは国を越えて巡るものだと思いますし、
そうあるべきじゃないかなと思いますね。最後に、色の質問です。
駒野さんの好きな色と、カフェギャラリーSTAGE銀座さんを色でたとえるなら何色でしょうか。

--------駒野さん 
好きな色はブルーですが、
ギャラリーは明るく元気なイメージの黄色をシンボルカラーにしています。

--------草柳  
ブルー。私も好きな色ですよ(嬉しい)。今日は、お話し、どうもありがとうございました。
とても楽しかったです! また、おいそがしいところ、アンケートご回答と、
お写真撮影頂きまして、ありがとうございました。
それでは、駒野さん、この記事をご覧の皆様にメッセージをお願いします。

--------駒野さん 
こちらこそ、ありがとうございました。
カフェギャラリーSTAGE銀座は、銀座8丁目の銀座ナイン1号館1階にあります。
銀座にいらしたときには、是非お立ち寄りください。
喫茶スペースもありますので、お休みいただきながら作品をお楽しみいただけます。
カフェメニューでは、健康と美容を考えた、マンゴジュース、
ブルーベリージュース、うめジュースがおすすめです。
ゆっくり楽しいひと時をお過ごしください。

展示スペースとしては、7坪の空間ですが、個展、グループ展と、
多様なディスプレイが可能です。是非このSTAGE銀座で作品を発表しませんか?
展示のほかにも、いろいろな小物作り(ビーズアクセサリー、髪飾り、ストラップ)など、
計画中です。こちらでお教室をしてみたい作家さんも随時募集しております。
お気軽にお問い合わせください。

カフェギャラリーSTAGE銀座
オーナー 駒野美穂
http://www.stage-ginza.com
〒104-0061 中央区銀座8-5銀座ナイン1号館1階 STAGE銀座
TEL 03-3572-6495
R新橋駅銀座口 徒歩2分  東京メトロ新橋駅3・5出口 徒歩1分

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