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ギャラリーf分の1・堀哲郎展「- eGG -」に行って来ました
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6月7日(土)、御茶の水駅を降りて、向ったのは、
3年振りになる、ギャラリーf分の1さんでした!

思い返せば、ギャラリーf分の1さんに初めて行ったのは、2005年12月! 
当時、かえるの絵が好きでよくサイトにお邪魔していた、
「marblefrog」のanzutannさんが、ギャラリーf分の1さんで開催される、
クリスマスショーに参加されると聞き、行ってきたんです!
勿論、お茶の水も初めてだし、anzutannさんにも、お会いしたことなく。
当時は、まだギャラリー取材をやる前でしたから、カメラも無く、
暢気に好奇心だけで、わくわくウキウキで向ったのでした。

当日は、1日だけの限定開催だったので、無茶混みでしたが、
500円で頂けるケーキと紅茶、珈琲はしっかり堪能♪美味しかったの~♪

で、anzutannさんの作品がどうしてもわからず(本名を知らなかった)
ギャラリーの方におききしたら、「あら、きてるわよ、本人」。
なんと紅茶・珈琲をお配りしている方が御本人様でした!!

初ご対面で、はじめまして、こんにちはぁあ♪♪ と舞い上がっていたら、
「若い人は面白いわねえ。会った事も無いのに、インターネットでねえ」と
ギャラリーの館野さんに言われたのが、スゴク印象に残っていて。

・・・それから、三年。ギャラリーf分の1さんには、個展DMを送って頂き、
ずっとご紹介続けてきまして、気にはなっていたんです。行きたいな~と。

はい、前置きが長くなりましたが、ようやく、行ってきたわけです!
堀哲郎さんの「- eGG -」展。なぜか、DMを見て一目で気に入り、
「これは行かなくちゃ!」と駆り立てられるものが沸き起こり。
7日(土)は、高円寺のヨシケイハウスさんの物件取材に行き、
終わってから、駆けつけたのですが、最終日だったので、堀さんもいらしてました!
わたしは、なんて、ついてるんでしょうか。ガッツポーズをこらえながら、
ギャラリーf分の1の館野さんにご挨拶。
覚えてて下さって、嬉しかったです!ありがとうございます~♪

・・・といってもですね、最終日ですので、お客様も多く、
わたしも、舞い上がってまして、あんまりお話しをお伺いしてないんです。
観るのに夢中でした。ですので、今回は、ざっくばらんモードで書きますね。

入り口。ほほう~っと息が漏れる瞬間です。

もう、声にはならない、熱い鼻息の嵐だったように思います。
どこを見ても、抑えきれない、「おもしろーーーーーーーい!!!」がいっぱい!
たぶん、わたしのからだの目や鼻や口や毛穴など、
穴という穴から、目には見えない蒸気が噴射していたように思います!

こちらが、DMになっていた作品です。実際に観て気が付いたんですが、

彫ってある!!これは・・・web上だけでは、よくわかりませんでした。
実際に観てみると、この彫ってある、彫り跡が、実に、実に楽しいのです。

作品は、全部、ひとつのたまご型で、均等に、パソコンで作るそうです。
それを、板に転写して、彫っていくのだそうです。
ということは、これらは、すべて同じ大きさ、
全部もともとひとつのたまごの形だったということです。

「アクリル絵の具(水性)は染み込むので、下の木の肌の色は
 白っぽくしているんです。ひとつひとつは赤茶色に塗っています」

なるほど!だから、彫り跡がより綺麗なんですね。
そして、細かいパーツが、うっとりするくらい深い色で、
ぜんっぜん、見飽きないんですよ。

「学生の頃から版画をやってきました。木版です。
 浮世絵の美人画に見られるような、細かく短い線で描かれた
 細密な日本の伝統木版画に惹かれ、30年位やってきました。

 この、たまごシリーズは、ライフワークとして二十数年、作り続けているもので、
 たまご一個分の形の輪郭を切って、あちこち動かしながら
 形を作っていきます。これを板に写して、彫って版画にしています」

版画と聞くと、下絵を板に乗せて、彫刻刀で彫っていく。
残したい部分を彫り残すか、それ以外を彫るか、違いはあると思うのですが、
彫られていない部分にインクが乗り、それを紙に写す。
一般的には、彫った後、この、刷る工程があると思うのですが。
堀さんの、この、たまごシリーズは、刷ることは無く、その板そのもの、彫り跡と、
たまごの部分部分、ひとつひとつが主役なんですね。

「たまごは、パソコンのディスプレイ上で、純粋に、線と点を動かしたり
 回したりバラバラにしながら形にしていきます。子供の積み木と一緒です。
 最初から、何かを作りたいのではなく、分けたり繋げたりしながら
 そのときの体験や気持ちなどを板に転写して彫っているんです」

「今は、刷らないで白い部分を利用することがテーマです。
 もとは、ひとつのたまご。すべて同じ卵の輪郭なんです。
 バラバラになっても、小さく切り刻まれても、ひとつひとつが大事です。
 点ひとつ、線ひとつ、どこかに吹き飛んで、無くなってしまっても、だめなのです。
 単なる一部分じゃないということ。どんなに小さくても、そのものを構成する上で
 大切な物であるということ。回りを彫ることで、存在を確かにしているんですね」

うーん。こうして書いてみると、たったの5,6行の言葉なのですけど、
これを読んでる皆さんには、もしかしたら、伝わらないかもしれませんけど、
わたし自身、このお話を伺った、とても短い、時間にしたらものの数分です。
その数分で、すごく凝縮された言葉を頂いた、勇気付けられた気がして、
ほんと、嬉しかったんです。

わたしたちは、たまに、「なんでこんなことしてるんだろう」とか
「これって何の意味があるんだろう」と思うときがあります。
時に「自分のやってることの意味」を自分で自身に問い、
わからなくなって堂々巡りしてしまうこともあります。

目が見えないモグラに
「見えなくて、つまらなくないの?土の中は何が楽しいの?」と思う。

目がいっぱいある蜻蛉に、
「そんなにいっぱい見えて、酔ったりしないの?何が得するの?」と思う。
これは例えですけど、身近にいっぱい、似たようなことはあると思うんです。

それぞれの環境や立場、状況の中で、
人は、自然からも人からも、いろんなエネルギーを受けつつ、与えられ、
微妙に距離をとったり、影響しあいながらも、
おのおのの暮らしを営みながら、やれることをやり、
やれないと思ったことはやらず、やろうと思ったことをやれるように、
ひとつひとつを選び組み立て積み重ねていくことができます。

皆、ひとつのたまご。全く同じ大きさ、同じ形だったのに、
それぞれが違った形になって、それぞれの作品の中で動いている。
息をしている。物語は止まらない。現在進行形のように思うんです。
ほんとのほんとのほんとの最初って、
一個の精子が一個の卵子と出会ってひとつになる。
そこからたくさんたくさん時間をかけてああでもないこうでもないと
分裂を繰り返しながらひとつの命が生まれることを考えると、
ほんとうに、すべてのことが、奇跡。
そして、今、生きていることが、とても嬉しい。
そして、今、生かされている時間が、ありがたい。

堀さんの作品の中の彫り跡は、渦を巻いたり、
潮の流れのように、なだらかに揺らめいたりして見えます。
なんだか、よくわからない。そう、わからなくていい。
わかろうとしなくていいんだと思います。
わたしたちは、シンプルに感じたままに視野を、
感覚を広げて思うところまで自由に翼を広げることが出来る。
なんと心地よいことでしょう。

わたしたちの回りで起きている、すべてのことは、
吹けば飛んでしまうような、どんな些細なことも、繋がることがあり、
そして、わたしたちが行なうことは、明日や未来のわたしたちに、
多かれ少なかれ繋がっていくのかもしれません。
これは、あなたやわたしといった、ひとりという次元でも、同じことだと思うんです。

堀さんの個展では、前回の個展も観に来たという女性の方が
鑑賞後、堀さんに感想を述べられていたり、若い男女のカップルが、
この作品は、こういうことでしょうか?と積極的に質問したり、意見を述べたり。
堀さんも熱心にお話しされていました。

わたしたちは、堀さんの抽出した、たまごの一片、導き出された形に
息を潜め、目を細め、身をかがめたり、遠くから眺めたりします。

これってなんだろう?どういうことなんだろう?
光に照らされ、ほのかに影を浮かべ、
それでも尚、圧倒的に無言の無数の幾千の彫り跡。
濃い赤茶色の、たまご形の曲線や点、線を伝いなぞりながら、
ともに流れ、あふれ、こぼれ、落ちては舞う中で、
堀さんの作品を観ているのに、いつのまにか、
自分自身というものを、無意識に感じているような感覚になります。

わたしは、夢中になって観ていました。
観れば観るほど、頭のてっぺんから、爪の先まで、電気が流れるように、
緩やかな刺激が体の中を巡り、しびれっぱなしでした。
飽きない!ほんとうに飽きることが無い。
存分に充分に目に焼き付けて帰る頃には、堀さんに
「ずっと観てくれたね。ありがとう。
 きっといつか、あなたの役に立つ時が来ると思う」
のような意味合いのことを言われました。

凄く恐れ多いと思いましたけれど、人生は自分が形作っていくもので、
幾らでも、何時だって、どんなふうにでも、
自分の生き方に取り込んで変えることができる。変わることができる。
人の人生には、捨てるって、ひとつも無くて、無駄なものは一個も無くて、
すべてが、未来を形作って行く為の、現在進行形なんだなと感じました。
勇気や元気をほわっと頂けた。いつか、将来、堀さんの作品のように、
そんなことを伝えられる人間になりたいなと思いました。

はい、わたしが、一番好きなのは、これです!
まるくて、包み込みながらも、循環しているような。
わたしの勝手な感想ですが、こんなふうに、頭や心、体から、
人生を楽しむ蒸気を噴射しながら、汽笛を鳴らし、
ぽや~っと大海原を渡って行きたい。
林檎のように、皮はしわれていっても、酸いも辛いも受け止めて、
ハートだけは、100歳になっても、びっちり甘い果肉でいたい。
酸素を吸って、二酸化炭素を吐いて、天候と波に身をゆだねながら、
各地で頂いた美味しいものや、生み出された宝物を受け取り、
全世界に運んで知らない人に知ってもらって喜ばれたい。

そして、自分自身も、空間の妙という心地よいデザインのバランスに
怖れることなく、臆することなく、伸びやかに、安らかに
無意識に開放できる可能性を秘めた、そんな作品を作れるようになりたいです。

堀哲郎さん、ギャラリーf分の1さん、
突然お伺いしたにもかかわらず、お話し下さってありがとうございました!
作品を観ることができて、お会い出来て、嬉しくて楽しかったです!
どうも、ありがとうございました☆

■ギャラリーf分の1  http://www.galleryf-1.net/
  東京都千代田区神田駿河台1-5-6 コトー駿河台
  TEL・FAX 03-3293-8756 JR御茶の水駅 お茶の水橋口改札から徒歩5分
  丸の内線・お茶の水駅 、千代田線・新お茶の水駅より、それぞれ徒歩5分


■堀哲郎  http://t2rou.qee.jp/
 1954年 山形県大江町生まれ
 1978年 東京芸術大学油画科卒業
 1980年 東京芸術大学大学院版画科修了
       卒業後、版画制作とミニチュアによる
       18世紀欧米の生活の中の物と技術をテーマに作品を制作
 1978年~東京、山形で版画の作品による個展、グループ展多数
 1994年 究極のミニチュア展(浜岡市、大阪市)
 2002年 驚異の現代作家たち/北原照久アートコレクション展(横浜/そごう美術館)
 2007年 個展/ギャラリーf分の1(御茶ノ水)
 現在、西武コミュニティカレッジ・ミニアチュール工房講師


■こぼれ話し■
 恒例の、ちてなのポストカード(イラストバージョンと、切り貼り絵バージョンと)
 一枚お好きなの選んでプレゼント☆を
 館野さんと、堀さんにも、お願いして選んで頂きました。
 館野さんは、「これ気に入ったわ♪」と切り貼り絵を一枚選んでくださったのですが、
 イラストの時、不動産4コマ漫画のカットのポストカードを見て
 「これは・・・この人は、怒ってるの?困ってるの?」と質問され、どぎまぎしながら
 「あ・・・これは、不誠実な不動産屋がぺらぺら喋って
  騙されそうになって困ってる人という設定で・・・」と説明したところ、
 「私ね、こういう、ちゃんとしてる人が、言いたいことを言えないで我慢している、
 という最近の世の中の風潮はどうかと思うのね」と言われ、おっと、予想外!!!
 でも、すごく、なんか、はっとしましたね。
 不動産の4コマ漫画は誇張して喜怒哀楽放出で描いてますが、
 それとは別に、無表情で可愛い、見た人が表情や気持ちを選べる、
 そんなきゃらくたぁ~達を描けるようになりたいなと、思いました。

 そして、ドキドキの堀さんですが、「イラストと~」と説明する側から
 「こっちがいい」と切り貼り絵をめくってらっしゃいました。あ、やっぱり?w
 でも、思いました。もっと作らな、アカン!!!な、と。
 ふつふつと小さな闘志(?)発芽(笑)です*
 ちなみに、この取材のあと、切り貼り絵、スランプで作れないでいたのですが、
 ●これを作ったら、また最近、作るのが楽しくなってきました。
 特に二つ目は、あの茶色は、どう見ても、たまご・・・・(笑)
 この形に切ってる時は、心地よかったです*
 

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