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陶芸「えっへん」西城水穂子さんの陶芸展に行ってきました
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2008年6月3日(火)、高円寺のtoo-tickiさんの
ミニギャラリースペースで、陶芸「えっへん」の西城水穂子さんが、
個展を開催されたので、行って参りました。

もともと、2006年11月に、イラストレーターでお友達の
わんたさんとの初デートで高円寺散策をしたのですが、その時、
too-tickiさんを見た後、ランチをしたのが、too-tickiさんのお隣の、
カフェギャラリー「Hattifnatt(ハティフナット)」さんだったんです。

その時、調度、西城水穂子陶芸展』が開催中で、非売品のペンギンさんや、
オサカナを狙う黒猫の器など、とても可愛らしくツボにはまり、
作品を見に行ったり、お客さんが混まないうちに、
作品リストをテーブルにもってきてワイワイ見たりしたんです。
その作品リストが布がぬいつけてあって、ふわふわで、
めくるたびに、心くすぐられて、盛り上がった思い出があります。

そんな楽しい思い出を、にこにこネットの、
過去の行ってきた日記に書いていたら、ご本人様が、
記事を見つけて下さって、ご連絡頂いたのが昨年!!
「来年、6月に個展をやるので、是非観に来てください!」
「ええ~☆今度は、too-tickiさんでやるんですか~♪」
というわけで、偶然が偶然を呼び、今回の取材となりました*

当日は、雨が降っていたのですが、たっぷりと3時間かけて、
(この日は、too-tickiさんと、姉妹店のninnniさんの撮影・取材も兼ねてました)
ぐるぐる写真を撮らせて頂きましたが、小さいものを撮るのは
スゴク難しいということを、ほんと、痛感した取材でした(汗;)

木に囲まれたミニギャラリースペース。台の上に、小さなオブジェや
お皿、人形達が展示されていました。お皿や器のピンクや水色が
目に飛び込んできて、やさしくて、もう、声を上げたら
吹き飛んじゃうんじゃないかというくらい、小さくて、細かくて、可愛い。
箱に入っていたり、ふわふわの羊毛でできたお花の咲いてるお庭に、
動物達が遊んでいて、ちゃんとそれぞれの舞台がそこにあって、
あとは好きなように物語進行できちゃう。
ついつい、手にとって遊びたくなるひとときでした。

また、ピンクや水色が似合うんだなあ、このミニギャラリーが*
ふと、わたしが保育園時代遊んだ、キキララの
水色、ピンク色を思い出しました。あと、なんだろう。
しあわせ~♪っと、肩の力が抜ける感じがあって、
自分のからだが小さくなったら、どんなに楽しいだろうなと思いました*

わたしは、特に、このワニさんが好きなのですが、ワニも、子供も
表情がよくわからない(どうともとれる)のが好きですね。

西城さんとは、夜、too-tickiさんで初ご対面し、
そのままお隣のHattifnattさんで食事しながら、取材させて頂きました。
too-tickiさんに「えっ?!お知り合いじゃないんですか?!
はじめて会うのに食事しながら取材って凄いですね!」と驚かれましたが、
あんまり、その点気にしていませんでした。
メールで何度かやりとりしてましたし、実際、お会いしても、
ああ~♪やっぱり、いい方だあ~♪と、えらく、まったりしながら
食べて飲んで喋って(?)取材させて頂きました。
取材というより、遊びに来たみたいな・・・(笑*)

西城さんは高校を卒業後、デザイナーの学校に進学されました。

「もともと、雑貨やディスプレイ、陶芸など立体系に興味があって。
 それで、広い意味で、立体デザイン、
 建築やインテリアを学ぶ学校を選びました」

卒業後、就職、結婚を経て、「やりたいことをやろう」と、「陶芸」の道へ。

「10年同じ教室で習ってました。難しかったですよ。
 でも、好きにやっていいよと言ってくださり、
 ろくろもひとおおりやって、器やお皿を作るうちに、面白いけど、
 自分は、なんか違うなという気がしてきたんです」

「あるとき、講習で、練り込みの人間国宝の方のビデオを見たんです。
 大きな壷で花柄やマーブル模様などを出されていました。
 その技法を見て、これをやろう!と思いました。
 形を作るのはいいんですが、絵付けが苦手だったんです。
 それ以来、練り込みでお皿など作っています。
 巻き寿司みたいに色粘土を組み合わせてスライスしています」

ちょっとぴんとこないのですが・・・と、もう少し詳しくお聞きしてみました。
「お皿に絵を描いているのではなく、顔料を混ぜて色粘土そのものを作ります。
 これを金太郎飴のように組み合わせます。組み合わせ方によって、
 波模様になったり、マーブル模様になったり、鱗模様になったりします。
 この組み合わせ方は、企業秘密です*」

なるほど!可愛いうさぎやゾウさんのお皿は、
そうやってできていたんですね!と感激*

「陶芸は焼かないといけませんし、好きでないとできませんよね。
 焼きあがったのを見ると、思っていたのと全然違う、
 ということが結構あります。練り込み作品の他、
 たくさんの失敗を繰り返す中で、人形、動物などの
 小物を主に制作するようになっていきました。
 小さい作品が多いので、好きなだけ試作品を作りたかったこともあり
 陶芸を始めて12年目にして、小さいながらも自分の釜をもちしました」

「陶芸の工程は簡単に言うと、
 1.形成、2.素焼き、3.釉掛け、4.本焼きとなるんですが、
 素手で粘土に触れるので手荒れする人が多いです。
 『3.釉掛け』というのは、器をつるつるさせる為には欠かせない行程です。
 素焼きした作品を釉薬がいっぱい入ったバケツに入れて釉掛けをするので、
 冬場は見事に手が荒れちゃいます」

うわ~!なんか聞いてて、痛そうです(汗;)
そういうことって、全然知りませんでした。初耳です!

「展示活動は、2004年から2006年にかけて、
 吉祥寺のボックスショップ「ひろそり」に出展しまして、
 そのあと、2005年2月から4月まで、原宿「ease」で
 30cmx30cmx30cmの小さな空間でプチ個展をしました。
 2006年11月、カフェギャラリー「Hattifnatt」で個展、
 2007年10月に、西荻窪「FALL」で
 陶版画の風音(fu-on)さんと、二人展を開催しました。
 こうしてみると、雑貨屋さん、ボックスショップ、カフェが多いですね」

「too-tickiさんで個展をやりたいと決めたのは、
 壁三面作品が飾れるからなんです。三方、その世界に浸れる
 というのは、いいなあと思いました。
 陶芸教室で教わっている時は、作品展と言っても、
 作品をただ並べているだけでよかったんですが、
 私は、ちまちまと、小さいものが好きなので、個展となると、
 ディスプレイは大事だな、飾り方も含めて演出できるよう
 凝った方がいいなと最近、実感しています。
 いろいろな展示会など見ると、勉強になります」

「個展のほかにも、2007年4月「クラフトデザイナーズマーケット」
 (ユニアートららぽーと横浜店)に参加。11月、2008年5月と、
 南青山クリエーターズレジデンスの企画展に参加など、
 昨年の四月から、展示会が続き、バタバタしてましたので、
 この個展が終わったら、少し落ち着きたいです。

 やはり、誰かに見てもらいたい、というのが強いです。
 それも、不特定多数の人に、見てもらいたい。
 知り合いや友達は、来れば買ってくれます。
 でも、毎回毎回買ってもらうのも、相手も私も行き詰ってしまうと思うんです。
 だから、まったく知らない、いろんな人に気兼ねなく見てもらいたい。
 それで、カフェや、雑貨屋さんでの展示が多いのかもしれませんね」

「私が作った練り込みのお皿などは、実際に使うお皿としてより、
 アクセサリー入れなどとして飾って見て楽しんで頂いてる方が多く、
 私も、そのようにして頂けると、嬉しいです。 

 陶芸をやっていると、どうしても『陶芸家』と言われるんですが、
 自分は違うんじゃないかなと、ずっと思ってました。
 陶芸は好きですが、器やお皿、お椀を作りたいわけじゃなかったし、
 自分の作品を、一言で、なんと表したらいいのか、悩んでいました。

 南青山クリエーターズレジデンズ(m-c-r)の企画展「箱、はこ展」
 に参加した時に、『陶芸』じゃなくて『陶芸オブジェ』って紹介下さったんです。
 自分でも、あ、それいいなと。とても気に入りました。
 もともと、雑貨が好きで、雑貨アーティストになりたかった。
 雑貨屋さんをやりたかったというのがあるんです」

なるほど。その話を聞いて、合致した気がします。
ご自分で作った作品たちを、それぞれのシーン(舞台)で
演出(遊ばせる)し、飾る。たくさんの人に見てもらいたいと
願うのは、作家さん誰しもそうだと思いますが、
西城さんが思い描く作りたいもの、飾りたいものなどが
なんとなく、こちらにも伝わってきたように感じました。

わたしが思ったことですが、人それぞれ、捉え方も考え方も、
趣味趣向も、味覚も嗅覚も違うのですから、違って当然です。
世の中には、「使うために、いかに便利で、
どれだけ機能性を重視して作られたか」というものも、沢山ありますが、
少々扱いにくくても、融通が利かなくても、なんだかよくわからなくても、
醸し出された面白いものというものも沢山あります。
存在そのものというかな。これはこう使わなくちゃいけない、
と窮屈に押し付けることもなく、好きなようにどこから見ても触っても
飾っても話しかけても、どんな想像をしたって、肯定も否定もしない。
互いを認める一対一の一瞬のインスピレーションに魅かれる部分って
あるような気がします。

わたし自身、思い返してみたら、
埼玉・秩父のムクゲ自然公園にあった陶芸館で、
日帰り陶芸体験があって、ろくろを回さず、形を作って焼いてもらい、
送ってもらうという体験をしたのですが、わたくし、迷わず、
自分のきゃらくたぁ~の「ぽよ」を作ってました(笑)
立体ということになりますよね。陶芸なのに、超初心者なのに、
皿も器も飛び越えて、有無を言わさず、きゃらくたぁ~(笑)
ええええ、それはそれは、ひどい怪獣のようなぽよができましたw
だから、西城さんのように陶芸で人形や動物などの立体物を作るの、
全然大歓迎ですし、むしろ器用で凄いなと思います。

西城さんは、今まさに、西城さんができる、陶芸オブジェアーティストとしての
道を歩き出したばかりで、自分の雑貨屋さんを開いたのと同じじゃないのかな
と思いました。そして、それができる人なんだなあと。

そうえいば、なんでサイト名は「えっへん」なんですか?と最後の質問。

「陶芸教室で、作品にマークをつける、ハンコを作ることになって、
 男の子のキャラクターをずっと書いていました。
 特に意味は無いんですが、
 それに付けた名前がそのままサイト名になってます」

なんとなく、この「えっへん」というのが、またあってるんですよねえ。
別に、いばってるわけでも、偉そうでもない、普通の素朴そうな顔の男の子で、
作品もほんわかしてるものが多いんですが、そこはかとない、
ひとつひとつの小さな「えっへん」に拍手を送りたくなるような、
ほのぼのとした温かみがあります。


 
「小さな、猫やうさぎなどのモチーフ、練りこみのお皿や器など、
 展示で飾るときも、イメージに合わせて羊毛フェルトなどで装飾したりと
 私が作る、これらの『陶器オブジェ』で、物語を想像してもらえたり、
 アクセサリーを入れたりして使ってもらえたり、飾ってもらえたり、
 可愛がってもらえたら、とても嬉しいです」

うんうん!可愛がるよー!勿論だよー!
と、面と向ってではなく、ここでエールを送るちてなだったり*

西城水穂子さん、どうもありがとうございました!
ハティフナットの店長さんが、自らピザをお持ち下さって、
一昨年の個展のこと覚えて下さってて、お話しもできてよかったですよね!

ハティフナットさんに置いてあった、西城さんの作品リスト
(ふわふわの表紙の)が少しくたびれてしまったのを見て、
作り変えるために持って帰ろうとしている姿が、とても印象的でした。

お互い、お腹いっぱいなのに、デザートまで頑張って食べて、
初対面なのに、取材以外も、たっぷり長話ししちゃいましたね(笑*)
すっごく、楽しかったです~♪また(?!)おデートしましょう~☆

●西城水穂子さん「陶芸えっへん」
 http://tougeiehen.moo.jp/


●Too-tickiさんについてのレポートは、こちらからどうぞ

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