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神保健城さん個展「散歩日和」に行ってきました
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3月6日に、原宿のデザイン・フェスタ・ギャラリーさんで開催された、
神保健城さんの個展「散歩日和」に行ってきました。

神保さんといえば、昨年、デザイン・フェスタ・ギャラリーさんの
開催された、「神保健城展」を取材させて頂き、
その時初めてお会いしたのですが、その日は、あいにくの雨で、
神保さんは熱を出しておいでで、ぼうっとしながらの中、お話を伺い、
最後は、傘を持っていないので、駅まで傘をさして送ってもらったという、
とんでもない思い出がありまして、そのせつは、大変失礼致しました。
そんなこともあって、今回は晴れたらいいな~と思っていたら、
とてもよく晴れましたので、ほっとしました。

入り口前で、ばったり、神保さんに会いました!
お互い「あれ・・そうだよね?きっと・・・」とぎこちなく、
一瞬さぐりあいながら声をかけるのは、昨年と同じだったような気がします。
「ずいぶん、雰囲気変わりましたね?」
そうなんです、髪をばっさり切ったのです。よくわかりましたね?!
といっても、わたしは神保さんが、お会いした1年前とどこか変ったのか、
さっぱりわかりませんでした。ただ、個展に関しては、昨年は油絵だったのが、
今年は水彩画だとお聞きしていたので、とっても楽しみです!

思っていたより広い空間で、四方の壁のうち、3方に展示されていました。
絵と絵の間が均等に距離があって、落ち着いて観れます。
白い机があって、ポストカードや作品集も置いてありました。

「昨年と、全然雰囲気違いますね!」
「そうですね、ここは広いんですよ」

デザインフェスタギャラリーの一階の中でも、何部屋かに分かれていて、
そのうち一番広い展示室だったようです。中庭に出てお茶も飲めるので、
あとで、お茶をしましょう!さて、一枚一枚観ていきますね。

こちら、井の頭公園だそうです。乳母車を押してる女性がいます。
へえ、神保さんも子育て中のお母さんを描くんだなぁと純粋に思いました。

ベンチに腰掛けている人の背中が色がにじんでいます。
薄紫というか、ピンクというか、この色のにじみが素敵です!
それにしても、この背中は、印象的です。

こちらのすべり台も、井の頭公園にあるんだそうです。
黄色いすべり台というのが、はつらつ、元気さ、やんちゃさがでていますね。

お父さんでしょうか?まだ若いのかな?頼りなげで、それでいて、
一緒に成長していく途中のよう。この背中の紫色もにじんでいて、ツボです*

今回の個展DMになった絵です。西荻窪の平和通りだそうです。

半袖のピンクの背中がにじんでいる。もう~またしてもツボです*
若いカップルでしょうか?しゃがんでいるのは?
お花屋さんの店頭で、鉢植えでも選んでいるのでしょうか。
この濃い紫色のにじみも素敵です*

スターバックスの絵ですね。こちら、実際にスタバで働いている方が観て、
「この絵のポストカードは無いんですか?」と尋ねられたそうな。
ポストカードあったら欲しかったんでしょうね*なんだか、嬉しいです。

ひとりではなく、ふたりで飲み物を飲んでいます。かたわらには、犬も一緒。
背中はにじむ紫色ですが、表情は明るそうです。

「たそがれ」という題名の絵。こちらは井の頭公園。
神保さん曰く「行くと落ち着くんです」 
この絵は、ちょっと目が離せませんでした。

ピンク紫のにじむ背中。青いズボン。傍らにバック。
ベンチの端がこころなしか、にじんでぼやけている?
背中が印象的な絵が続きましたが、
背中に、その人の日常が詰まっているのかな、と感じました。
寂しくて、ここにきたのか。悲しくて、ここにいるのか。
人恋しくて、はたまた、迷っていて?それとも単に休憩か。
一気に、自分がこの絵の中に入るような、
なんともいえない感覚になりました。

西荻窪にあったお花屋さんだそうです。
しゃがむ、丸い、青い背中。
自転車の向こうから、犬がこちらを見ています。
お花屋さんって、お花が好きで、買って渡したい人がいて、
家に飾りたいと思うから求めに行く場所なのは、わかっています。
でも、誰にもあげる人は無く、じぶんしかいないひとりの家に、
花を買って持ち帰る気までは起こらなくて、でも、なんとなく、
見ていたいときもあるんです。そういうのは、だめでしょうか。
花の香りに立ち止まりたい時もあるんです。なんだか、自分がだぶります。

この青い背中は、なにを思ってみているのかな。
誰のことを思ってみているのかな。
花さん、花さん、どうか、そっと。このまま居てもいいですか。

一目見て、お母さんだなと思いました。
神保さんに聞いてみると、やはり、お母さんだとのこと。
「慈しむ人」という絵です。
こう、ちょっと自分から見下ろす感じ、横斜めなのがいいですね。
子供のときから、見てきたはずの、母親の背中なのに、
ふっと、小さく、か細くみえるときがあります。それは、自分が大人になり、
同時に、母親も、年を重ねた、ということになります。

どうしても、母親というのは子供にとって、いっとき、距離をおきたくなるもので、
うざったく思ったり、面倒に思ったりもするんです。でも何故か、大きくなって
親が自分を生んでくれた年頃になると、わかること、見えてくるものがあって。

こんな我侭な子供で申し訳なかったなと。
母は母なりに苦労して悩んで育ててくれたんだよなと。
最近ようやく、母と手紙を交わしたり、誕生日プレゼントを渡すようになりました。
母はとても喜んでくれて。なんでもっと早くこうしなかったんだろう。
今更ながら思います。そんなことがあったばかりなので、この絵を見て

「神保さんも、そろそろ、
 お母さんをもっと労わろう、結婚して安心させてあげたい、
 楽させてあげようとか思う年代になってきたってことですか?」

と訊くと、そうですねえ、と笑ってらっしゃいました。

「うちの母は、植物が大好きで、フラワーアレンジメントをやってるんです。
 僕の絵の大ファンで、一番最初に見てくれるのが母親です。
 7つ年上の兄がいるんですが、兄も応援してくれるので、ありがたいです」

なんとなく、わかる気がします!
わたしは12歳年の離れた妹がいるので、赤ちゃんの時もお世話したし
幼稚園の送り迎えも、小学校中学校高校の入学卒業式も行きました。
妹が結婚して出産して母親になった今でさえも、ちっちゃこい幼稚園の頃の、
おぶって一緒に公園で遊んだ妹のままで見てしまいます。
目に入れても痛くない。可愛くて可愛くて仕方ないんです。
親にとって、子供って、そういうものなんでしょうね。
母親と一緒にトマトやきゅうりを植えて育てた、懐かしい思い出もよみがえりました。

「すれちがい」
こちらも、井の頭公園だそうです。なかなか思うように描けず、
何度も描き直したそうです。わたしは思わず、この絵を観て
「あらまあ。そろそろ、出会いがあるかもしれませんよ」
と言ってしまいました*

ちょっと、わかりづらいかもしれませんね。
女性は、ワイン色のような赤色の服で、
背を向けている男性は、紫ピンクの服なんです。
やはりにじんでいる感じが、とても素敵です。
このふたつの色は、実際は、とても綺麗で、鮮やかです。

恋愛に限らず、わたしたちは、常に、誰かと出会い、すれちがい、別れます。
互いの背中を見ることは無いかもしれませんが、いつか見るとき、
見られるときがあるかもしれません。その時、少しでも、
前よりちょっぴり大きくなったかなと思ってもらえたら、嬉しいなあ。

こちらは吉祥寺にあるビルだそうです。
実際は高い建物があったそうですが、描かなかったそうです。
手前に、誰も座っていない椅子とテーブルがありますが、
ひとりで座る彼は、そう、悲しそうでもありません。

逆に嬉しそうに見えますね。彼女とデートで待ち合わせかな?*
でもミネラルウォーターのペットボトル持ってるから、ひとりかな?
でも余裕があるような感じがします。想像すると面白いです。
ピンクの洋服がまた可愛い。なんとなく、星の王子様みたいです。

再び、井の頭公園。ベンチには2人で並んで座っています。
彼は、ひとりで歩いています。鴨もほよほよ、歩いています。

しかし、今回、全般的に、背中のにじみ具合がたまらないです。
それにしても、たくさんの人がこの日本、この地球で生きているのに、
全く知らない、知り合わない人もたくさんいるのです。
知ってる人は、たったの一握りです。
わたしのことを知らない人も同じように、たくさんいる。
いろんな人生が、すごく身近にあるのに、まったくかかわらない人のほうが多い。
不思議ですね。わたしたちが知っている、見えている、
わかっていると思っていることなんて、たかが知れているのかもしれません。

こちらは、江ノ島だそうです。
神保さんが、海を描くと、こうなるんですねー。
あの水平線に、この先何が見えてくるか。その景色も人それぞれですね。
わたしは、ちょっと荒波の海のほうが好きです。
ごうごうざざんと、うねりをあげて、誰も近寄れないような。
風を受けながらその波打ち際を歩くのが好きです。
海は、いろいろなものが流れ着くところだから。
悲しみ、苦しみ、迷い、痛み、傷。すべてを呑み込んで沈んでゆくところ。
穏やかな波の下で、長い時間をかけて昇華されてゆく。
そうして、果てない時間の後に、またひとつ、生まれてゆく。
なんか、いろんなことが、ちっぽけに思えてきます。
なにかを失う、手放すことで、初めて、またひとつ得るのでしょうか。

江ノ島の近くにある神社だそうです。階段と、真っ赤な鳥居。
悩んだ背中も、寂しい背中も、次のステップに進むということかな。

いや~!なんか、全体的に「背中」が印象深かったです!
神保さん、そろそろ結婚したいのかな?(失礼*)

というわけで、中庭で、お茶ターイム!1年ぶりに、お話を伺ってきました!

「今回、『散歩日和』という展示会名にしましたが、
 散歩をすると、穏やかな、いい気持ちになりますよね。
 太陽がまぶしくて、一瞬一瞬が、かけがえがない。
 自分は、五体満足に生まれて、ここまで大きくなって
 恵まれている、とてもしあわせだと思います。

 今回、水彩にしたのは、前回の個展の作風と変える為。
 水彩だと、やさしい感じが出やすい。
 緑が多くて、癒されるという感想も頂きました。
 絵になって、自分自身、初めて気付く。
 そういう、自然の大切さを改めて、認識したような気がします」

確かに、作品は、緑が多かったです。
わたしたちは、普段、多くのものを見ているはずなんですが、
意識していないことが多く、見ているようで、見ていない。見えてない。
こうして神保さんが描いた絵を観ることによって、
植物やお花などを、「自然だ。緑だ」と意識し、癒されたのかもしれません。

ただ、わたしは、自然溢れる公園や街角を歩くひとりの主人公を
客観的に「絵の中の人」と思えず、どうしても自分を重ねてしまうので、
今回、背中が多かったのが、とても気になったので、訊いてみました。

「暗いニュースも多く、大事なものをなくしてしまうこともある。
 でも、何気ない、日常の、ひとつひとつが、ありがたい。
 そんな恵まれた環境の中で、背中を描くというのは、
 自分の中の色々な悩みを表しているのかなと思います。
 自分をさらけ出すのは、ちょっとこわい。
 絵って、正直だから、嘘がつけない。
 かっこつければ、スグにばれる。むずかしいです」

うわー。それって、文章や写真も同じだと思いますよ。
わたしだって、自分をさらけ出すのはこわいし、
気を抜けば写真も文章もへろへろになる。
わたしは、神保さんの絵は、神保さんなりの、
等身大の想いがでているんじゃないかなと思いました。

ひとりで公園のベンチに佇むピンク紫の背中や
花屋の前でしゃがむ、青い背中には、じんときました。
でも、ひとりの時間というのは実は貴重で大切なんだと思います。
ひとり、自分で自分に問う、向き合う、自分を離れてみつめてみる。
こだわりや、しがらみを放す。からっぽになる。無になる。
この時間が無ければ、人は成長しないんじゃないかと思います。

「最初、音楽かかっていなかったんです。でも、静か過ぎて。
 それで、以前から好きで、よく聴いている、
 ササマユウコさんのCDを急遽かけたんです。
 自分も心地よかったですし、予想以上に好評でした」

そう!そうなんです!
ササマユウコさんのCD(『Peace and Quiet』)がかかっていたのですが、
これがすっごく、絵とあっていて、原宿の喧騒の中、
一歩入って、ここだけは違っていました。
清らかな空気に変わり、白い四方の壁に反射されて、音楽が耳といわず
肌や髪の毛、手指、爪の先から静かに浸透してきたような気がします。

絵の中の主人公になっている自分が、いつのまにか、
その主人公の自分を高いところから見下ろしているような感覚にもなりました。
わたしは、なんにもしてあげられないけど、空気のような透明な存在だけど、
あなたの歩く道を、姿を、見守っているよ。そばにいるよ。
いったい誰に向けて思っているのか。誰に対しての思いなのか?

わたしは、神保さんの絵を観ながら、自分で自分を見たのかもしれません。
自分の背中はみることができません。でも、自分のやったことは、
いつか近い将来、振り返ってみることができます。
自分の行き先を決めるのはいつだって自分。だから、自分のしてきたことを、
恥ずかしいと笑いながらも懐かしく見ることができるよう、生きていきたい。
そんなふうに導かれる、絵と音楽でした。

「実は、前回の個展が終わってから、この一年、今までの中で、
 一番自信が無くて、個展を開くまで、不安でいっぱいでした」

「ええ?そうなんですか?!意外です!」

「なんで、自分は絵を描いているのか。
 何故、展示を繰り返しているのか。考えてしまいました。
 ちてなさんは、いつもいつも、取材レポートをたくさん書いていますよね。
 まるで作家さんみたいです。なんで、ちてなさんは、書いているんですか?」

予想外の質問です。いつもたずねる方なので、驚きました。
こういうことって、実は、わかっているんだけど、
たまに揺らいだりするものなんですよね。何度もそういう壁を乗り越えるうちに、
自分の中で強くはっきりとしていくんじゃないでしょうかね。

絵も文章も、自分で表したものを、自分で見る、客観的に向き合う作業。
じゃないでしょうかね。わたしは、このレポートを描くことで、
作家さんや、何処かの誰かに喜んでもらえたら本望。
そして、いろんな方の作品を観ることで、自分では知りえない、
人の一生の中の一瞬を感じているような気がします。
作品を通して、人を知ることで、自分自身を照らし出してみる。
自分はどうなんだろうと追求したい、自分をもっと知りたいと思っている。
あとは、単純に、観ること、感じること、書くことが好きだからです*

「個展を見に来てくれる人は、20代、30代の若い方が多く、
 感受性豊かな方が多いので、いろいろな感想やお話しが聞けるのが嬉しいです。
 自分の作品を観た方から、どんな反応が返ってくるのか。
 作品を通して、コミュニケーションが取れるのが面白いですね」

みてると、若い女性や外国の方など、結構、感想を話されていってましたね。
感想ノートも書いてくださる方が多かったように見えます。
(やっぱり、英語は喋れないとダメですね。つくづくそう思いました。。。)

「自分は絵を制作する環境に恵まれているなと思います。
 グランマモーゼスのようにいてください、と言われることがあります。
 グランマモーゼスは、リウマチで手が不自由な中、
 75歳で本格的に絵を始め、101歳で亡くなるまで、
 1000点以上絵を描いた方です。ずっと農業をしてきたので、
 農村の人々や風景を描いた絵が多く、とても素朴なんですよ」

知りませんでした。物事を始めるのに、早い遅い、年齢は関係ないんですね。
神保さんは、昨年の取材の時は、モディリアーニにならないで、と言われたと
話してらっしゃいましたが、わたしは、神保さんは、誰でもない、
神保さんのまま、そのままで描き続けていって欲しいなと思います。

「自分も28歳になりました。今は、無事、個展ができて、ほんとによかった。
 まっしろです。また来年、個展をやりたいと考えていますが、
 どうなるかはわかりません。今は空っぽです。ゆっくり考えようと思います」

肩の荷が下りたような、安堵感でほっとしている様子の神保さん。
そうですよ、またゆっくり考えればいいんです。まずは、のんびりしてください。
と言いながら、すっかりまったりと話し込んでしまいました。

「絵を描いていると、いろんな人と出会いがあります。別れもあります。
 でも、これからも、自分のペースを大事にして描いていきたいです。
 絵を描くって、どれが正解か決まっていない、答えが一つじゃないから。
 日々、精進、勉強ですね」

わたしが28歳のとき、今と全く違う生き方をしていました。
その時はその時で現状に満足してはいましたが
自分の好きなことってなんだろう?自分の人生って何だろう?
そんなこと考えたこともありませんでした。
今思えば、随分勿体無かったなと思います。

でも、その時があったから、今があるんですけどね。
だから、まだ、28歳の神保さんが、毎年1回個展をしていることが
凄いと思いますし、まだまだもっともっと悩んでもらいたいです。

わたしは神保さんの個展は、ずっと見続けていきたいなと思っています。
たとえ、どんな作風に変わっていったとしても、
なんとなく、あるがままを受け止めるというか、見守るというか、
その時その時の、神保さんの作品を観ていければと思っています。

いつか神保さんも結婚をし、子供を持ち、父親になるときがあるでしょう。
いろいろなこともあるでしょう。壁や挫折を感じることもあるかもしれない。
時には、描けない、描かなくなる時期もあるでしょう。
描きたくない時は描かないで、また描きたくなったら、描けばよくて、
個展をするときは、また呼んでくれればいい。

同時に、わたしも、同じように、年をとり、いろんなことを、考え悩む。
神保さんは、神保さんという時間を生き、わたしはわたしという時間を生きる。
それは、皆さんもおなじこと。誰にもわからないし、誰も知らない。

だけれども、個展という特別な、限られた空間の中で、
ひとつひとつ、一枚一枚の絵を通して、一瞬でも、繋がる時がある。
そのとき、そのとき、初めて観る、感じる思いが生まれる瞬間。
これは、個展を、実際に、その場所で観ないと生まれてはこない。

描き手が、心をこめてあらわしたものを、
わたしも心から、まっさらな状態で観る時。
わたしは、絵の中を旅する。絵の中を巡る。絵の中を泳ぐ。
そして埋もれている、忘れ去られた自分が揺り起こされる。
この感覚を、とても大切にしたい。
大切にできるのが、神保さんの個展なのかなと思っています。

自分を大切にして生きる、ということ。
それは、自分を知って、自分の満ち欠けにあった、
生き方(活き方)を導き出すこと。この法則は人は教えてくれない。
自分で気付くしか無い。そして、自分にしか適応しない。
周りの全てが、先生であり、教材であり、同志であったりする。
みんなどこかで、酢だのタコだの、いろいろある。
でも昨日悩んだことも、今日やったことも、全部明日の自分に繋がる。
いつも同じだと思っていた、当たり前な風景でも、
見方一つで、少しずつ何かが必ず変わってく。ほんとだよ。

「これからどんな絵が、僕のなかから生まれてくるのか、
 次は、どんな画風の個展になるのか、
 今は、まったくイメージは固まっていませんが、
 ゆっくり時間をかけて、自分なりのペースで描いていこうと思います。
 今日は、ちてなさんに観に来てもらえてよかったです。
 どうもありがとうございました。嬉しかったです」

わたしも、嬉しいですよ~☆ なんか取材というより、
一年に一回、こころの避暑地に来たような気分です。
神保さんの速度で、やりたいこと、できることを、やっていってください!

次の神保さんの個展まで、もっともっと、
感じる土壌を豊かに広げていきたいです。そして、また一年後、
個展で神保さんの作品に会えるのを楽しみにしています。
神保健城さん、どうもありがとうございました!

~~おまけ~~

この日、神保さんは、5時から、お客様が来るとのことでした。
中庭で、その方と、ハイネケンを飲むのだとか。
ハイネケン?! え??ここ、お酒飲めるの??
飲めるそうです!ワインなんかもあるそうです!(勿論有料ですが)
ついつい、お酒好き(だけど、最近は全く飲んでいない。
オーナーが飲まない人なので。つまらん。。)の、ちてな、
ハイネケンに釣られ「わたしもお邪魔していいですか?!」と
ハイネケンを飲みたいがために、便乗残留することに(笑*)

こうして、いらっしゃったお客さまと、3人でハイネケン飲みながら、
中庭でいろいろ喋り倒しました。この方が、
「少年山賊団」の宇佐美まどかさんでした。
どこかで聞いたことあるなと思ったら、蒼猫さんから聞いたことありました!
井の頭公園で有名なんですよね!はじめましてで、いきなり酒盛り~♪
いえーい~♪(嬉*)宇佐美さんは若くてべっぴんさんで可愛くて、声も綺麗で、
ちてな、一気にテンション高くなりましたにゃ~♪(はい、ただの親父ですw)
いやあ、若い(2人とも20代)方とお話しできるって、めちゃんこ楽しかったです☆

あとできいたんですが、蒼猫さんは、今度、4月に
銀座ミレージャギャラリーさんで「We Love Cats展」に参加されるんですが、
そのとき、宇佐美さんが、パーティーでゲストして参上されるんだとか?!
これは面白い偶然(笑)これって、その時のための、顔合わせ?w

結局、閉店後も、ドトールに移動して喋りまくり、随分遅くまで楽しんじゃいました。
神保さん曰く「ちてなさんと、こんなにいろいろ話すことになるとは思わなかった」
ほんとですね(笑) ほとんど、ガールズトーク(?)だったような気もしますがw
宇佐美さん、今度、また喋り倒しましょう~☆
神保さん、お疲れ様でした! (お疲れのところ、すみませんでした;)

2008-3月-20 トップ 前の記事 次の記事
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