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2008年2月18日 (月)

ギャラリーながさわ・寿大学第15期生陶工芸科卒業制作展に行ってきました

2月9日(土)は、既に雪がちらほらと舞っていて寒かったです!
東京豊島区にある、ギャラリーながさわさんにて陶芸家・長澤邦安さんが
講師として教えている、寿大学の陶芸教室の卒業制作展が開催される
とお聞きしたので、行ってきました。

実は、昨年の春に、ギャラリーながさわさんを初めて知って
たびたび、遊びに行ってるのですが、長澤邦安さんが、
陶芸の講師として教えているというお話しは聞いていたのですが、
その生徒さんの作品展が開催されることを2月に入ってから伺ったので
「遊びに行く気持ち」と「どんな作品が見られるんだろう♪」と
わくわくした気持ちで向いました。

それでは、見て行きますよ~♪今回、たくさんありますので、
気になった作品をクローズアップでご紹介してゆきますね!
(わたくし、陶芸まるっきり初心者でございます。作ったことも無いですし、
 勉強もしておりませんので、思ったまんまの感想で言葉足らずなところも
 多いと思いますがご容赦いただければ・・・と思います。)

おお!もう初っ端から目が釘付けになってます。先が思いやられるな~(笑)

この右側の器、下側の濃い茶色部分と鶯部分の色と白い部分と
なんとも色合いが好みです~* とってのねじれと、下のふくらんだ部分とか、
いいですね~。名古屋の、ひつまぶしが有名なお座敷に置いてありそうな!

はあ~♪このカップの、ココア色の最上部と、カプチーノ色っていうんでしょうかね、
そして白色の3つの層のこの柔らかなうねり具合ですか。あったまりそうです~*

お隣の、お抹茶を飲むような、大きな器。
茶色の砂地に白い風が舞いすべるような柄が好みです!
手にとってまじまじと、いろんな方向から見てみたいですね!

手前の大きな器、形いいですよね~。こういう器って、
何を入れたら一番綺麗なのかなあって想像すると楽しいです。
ふと、ところてんとか、くずきりとか浮かんじゃいました*

この瓶、かわいいです!横に入ったり、縦に入った線?柄?
染みこんでいる色といい、なんか恥ずかしそうな感じがして撫でたくなりますね*
隣の小さい器は、上手に撮れなかったのですが、すごくいい形で
色もおさえてあって渋いけどカッコイイな~!と思いました。

これは~!ねずみの絵の丸皿も目が行きましたが、なんといっても、

なんですか、この金色のきらきらは?!まぶしてあるんでしょうか?
散りばめてあるんでしょうか?どうやったら、こうなるの、不思議~!

ああ~。写真がうまく撮れませんでした。ごめんなさい。
この小さな器は、すっぽりと、手のひらに入ってしまう大きさなんですが
見る角度によって色が変わって、一目で気に入りました!
金銀砂子のいろんな色の砂が混ざり合って、その中にきら♪
と、一瞬だけ、光るものが見えるときがあるんですよ。
万華鏡の中の一部分を切り取って粉々にしてから平面にして、
それを再度器にしたら、こんな感じになるのかなと。
すっごく綺麗で存在感ありました!いつまででも眺めていたい一品☆

う~ん!あれ~これもまた目が釘点けに!!

こっ、この左の器、しぶい!!!ねずみ色地に風なのか雲なのか
空気の流れのような白い浮遊柄があって、木のような柄も見えます。

こちらも、ほんと好みです!!好みというか、惚れました*
海の白い波しぶきにも見えてくるし。手にとってくるくる回しても
どこまでも止まらなくて。こんなに小さいのに、いろんなことが詰まってる。
なんとなく、日本というか、中国大陸の歴史みたいな感じがしました。
かっこよくて渋くて重みがあって。
こ~れは、やはり、日本酒などを飲むんでしょうか?
マイ箸ならぬ、マイ杯で持ち歩きたいです!!
この器が似合う人間になりた~い!わたしには100年早そうですが・・・。
見てると、いろんな妄想がでてきてしまいます。
日本酒の新作の広告ポスターとかCMに使いたいですね*

こちら、真ん中に目が釘付け!!これは一体、なんなんでしょうね?
右にある、器の紅色って珍しくないですか?紅いお空に白いお山が雪が溶けて
青く光ってるみたいです(と、わたしはそう見えただけですが)
ひとすじ、段が入ってるんですよね。これも不思議です。

うーん!カッコイイです!逆三角形の上段と長方形(筒型)の2段重ねみたい。
丸い柄とそこを横切る線の面。浮かんでみえる青色とか、クラシカル~♪
お隣の下が丸い瓶も、お洒落。やっぱりひし形部分の尖ったところと
下の丸い曲線に目が行く。色も深緑で落ち着きます*

この左側の茄子みたいな深い色も好きですが、右側のさつま芋色に
黄な粉色がまぶしてあって、深緑色のてろん♪とした零れた雫みたいなもの、
全部好みです~*なんか甘酒入れて飲みたいな~*

なんか、普通に、お店で売っていても、わからないですよね。
このシリーズものみたいな、白地に上が緑色。右奥の器の下が
茶色のへの字みたいな波線があって可愛いです。左手前の器は、
ちょっと窪んでるところがあって、これは持ちやすいように、ですかね?

左側の、大根(?)の絵が描いてある白いお椀は好みです♪
何故か、あったかい感じがするような気がします。
右側の平皿。丸いふち部分に、プリンのキャラメル部分みたいな
てろっとしたポイントと、薄い緑のワンポイントが。食べたい*
このお皿、何を入れたら可愛いでしょうかね。お菓子だと、こつぶっことかかな*

この真ん中の、お抹茶を飲む器、凄いですね!白い雲なのか、
動く流れる物体みたい。竜とか・・・?なんか、この面だけ持って、
そのまま京都のお寺に行きたい気分*
でも、隣の小さな器も、可愛い!お花の絵ですかね?
桜かな?もっとよく見てくればよかった~。。。

え~さて、このように、ひとつひとつ見ていくと止まりませんので、
長澤さんと、当日いらっしゃってた生徒さんにお話を伺いました。
もともと、板橋区に住む、60歳以上の地域の老人クラブに所属する方々を
対象に開かれている寿大学。近年はクラブに所属しない方も
この陶芸教室に入学できるそうです。陶芸家の長澤邦安さんは、
ここで、講師として30年、皆さんに教えてきたそうです。
「30年?!もうそんなになるんですか!」聞いてびっくりです。

30年記念で、このたびこうして生徒さんの作品展を開催されたそうです。
毎月2回、2年で終了だそうですが

「2年くらいが、余裕が出てくる。1年じゃ慣れるまでに終わってしまう。
 教えるといっても、こうやっちゃダメ、ああやっちゃダメではなく、
 基本、基礎を伝えて、皆さんの持ってる力を引き出す。
 生徒さんに任せる。自分の出来る範囲で作りなさいと話しています」
と、長澤さん。

当日、展示作業にいらしてた生徒さん方に聞いてみると、

「土いじりははじめてで、全くの素人なんですが、
 見てて、子供のとき遊んでたのを思い出し、
 子供が粘土をこねるのと同じで、とっても楽しいです。
 先生は、懇切丁寧に教えて下さいますし、皆で話しながら、
 交流しながら、手を動かして、落ち着いて作れるので楽しいです」

「あるとき、急に物凄く楽しくなる時期がくるんだよね。
 あれ、不思議だよね。毎日いたずらしたくなるようなね」
と、長澤さん。皆さん、全員うなずいてました。

「どういう形で出来上がってくるかが、楽しみ。
 絵付けをするものもあるし、じわじわと段階を経て形になっていくので、
 がっかりすることもあるけれど、うまくいくと、とっても嬉しい」

「薬によって微妙に、色が出てくるのが予測がつかなくて楽しみです。
 やきあがると嬉しいです。感動します。子供を産んだような気持ちです。
 素人なので、例えばうまくいかなかった場合でも、
 温度が上がらなかったんだよとか、釜の中の置きかたかなとか、
 そういう詳しいことは、わかりませんので、
 先生がいろいろ教えてくださるので、勉強になります」

「陶芸は好きで見てました。土ひとつとっても、先生は、
 初心者の私たちのために、慣れないからと、
 作りやすい土を選んで用意してくださってるんです。
 それでも、うまくいかない。難しいものもある。
 でも、焼きあがるときは、いつも楽しみです。
 陶芸は、基本を応用してアレンジすることだと思います。
 先生から教わったことを応用する。どれだけ丁寧に出来るか。
 何度も繰り返す。基本を踏まえた上で、自分で出来ることを
 どんどん出していく。これに尽きますね」

「焼き上がりが楽しみです。あがってみないと、どうなってるのかがわからない。
 同じものを作っていても全く違うものができあがるのが、面白い」

「これが1年目、これが2年目、これが3年目の作品。石の上にも3年です。
 陶芸を教わっているんだけど、陶芸のほかにも、
 人生を教わっているような気がする。継続は力なりとかね」

皆さんのお話を伺っていると、凄く楽しい気持ちになってきます!
わたしは、子供のとき、破傷風の映画が放映されて衝撃的だった為、
親から土いじりをしちゃ駄目と言われ、砂場遊びをすることなく、
泥んこ遊びもすることなく、大人になってしまったのです。
また握力も無かったため、粘土も苦手で全くいじりませんでした。

大人になってから、豆腐の白和えにはまり、よく買っていたら、
総菜屋さんに「自分で作ったらいい、簡単よ」と作り方を教わりました。

そこではじめて豆腐を買って、もちゃもちゃと自分の手で
豆腐を崩していったのですが、もにもに、ふやふやと。
豆腐が手の中であわさってゆく感触が、たまらなく楽しい~!!!!(喜*)
もしかして、砂場遊びって、こんな感じ?!?!
手の平から感じるものって、こんなにダイレクトなんだ!!!???
こんな楽しいなら、子供にさせてあげよう!
子供は、こういう手遊び、大事だよ、きっと♪♪
だってこんなに楽しいもん!子供、ぜったい、よろこぶよお~☆(嬉*)

・・・こうして、随分大人になってから、ようやく気がつきましたが、
まさに、土いじりって、こんな感じなのかもしれませんね?

「基礎は大切。基礎ができてないと応用はできない。
 忠実に繰り返して、繰り返して、ようやく身に付く。土の形や固さは全然違う。
 固ければ、水を使って柔らかくし、柔らかければ、水をとる。
 土とお話しをしながら、作っていくことが大事」
と長澤さん。

陶芸は誰でも憧れると思います。陶芸教室は全国たくさんありますよね。
迷ってしまうくらいあります。実際に習ってる方もいらっしゃるでしょうし、
作り続けている方、教えてる立場の方もおいでだと思います。
わたしのような初心者ですら「体験教室とか、やってみたい~*」と憧れる陶芸。
どうしてこんなに、わたしたちは、陶芸に魅かれるのでしょう。想像してみました。

土を触ることから始まり、自分の手のひらで、土を知り、
土の具合をはかりながら、かたちにしてゆく。
そこには、土、陶芸を知り尽くした先人の皆様の知恵がある。
その「基礎」「基本」を学びながら、
自分の手がやがて、土とフィットしてゆく感覚を覚えながら、
薬や、焼き具合の火のことなど、まだまだ先はいっぱい。
はやる気持ちを抑えながら、手から意識を伝えて動かす。
ひとつひとつ自分がやったことの結果と対峙する時。
わたしたちは、きっと、楽しくて楽しくて仕方が無いのかもしれません。
こうなるのか!ならば、次はこうしよう!
うまくできた!ならば、もっと、こうしたい。
こうなってしまった。なら、こうしたら、どうなるんだろう。
こうしたいんだけど、そうするには、どうしたらいいんだろう。
考えながら、基礎にまた立ち返り、積み重ねる事で、
手指が覚え、気付くことが増え、発見に会い、
小さな喜びに直面するときが増えてゆく。
それでも予想できないことがたくさん、たくさん、降ってくる。
それもまた未知との遭遇。嬉しいと受け止め培われてゆく。
失敗しても、もう1度土に返して作り直すこともできる。
陶芸って、広い宇宙に自分の星を作って送り出すみたいだ~~☆

「教えたことを、みんな、やっていく。
 すると、教えたことを、くずしてゆく。
 そして、いつか、教えていないこともやっていく。
 こういうのも、ありかー。発見する。それでいいんです」

長澤さんの言葉に、はっとしました。
冒頭の
「基本、基礎を伝えて、皆さんの持ってる力を引き出す。
 生徒さんに任せる。自分の出来る範囲で作りなさいと話しています」
の言葉と繋がった気がします。

そういえば、以前、長澤さんのスケッチブックを拝見したことがあります。
それはそれは膨大な量のスケッチでした。
動物図鑑や宇宙辞典なんかよりも更に更に面白いものが溢れていました。
そこには緻密で細密で気が遠くなりそうで目の前にありそうな、
頭がこんがらがりそうで、ひっくり返って笑ってしまうような
ありとあらゆる不思議なものが、眩い星屑のように散らばり泳ぎ
今にも飛び出してきそうでした。そのスケッチを見たとき
「ただ漠然と好きなものを好きなだけ、
 思いついたまま作っているんじゃないんだ」
「やっぱり、研究する、積み重ねなくして、
 ものづくりは、なにも生み出さないんだな」
同時に
「可能性は無限なのだから、決め付けてしまっては、つまらない。
 決め付けて安住してしまったら、そこから先は、もう、進めないんだ。
 作るって、こういうことなんだな」
と感じたのでした。

最後に、写真を撮らせて頂いたのは、こちらの方の作品です。

何故かわかりませんが、なんでか、ほっとします。うるっともします。
陶芸って、自分の手のひらの加減で形がある程度決まるんでしょうか。
土に移ってしまうんでしょうか。肩に力が入っていたとしても、その通りに、
肩の力が抜けていても、指に力があれば、その通りになるのでしょうか。
薬や火が違う新たな側面を照らし出してくれたとしても、
自分という器は、自分でしか形づくれない。
今は見えないことも、自分をコントロールできるようになるのも、
積み重ねていくうちに、いつかわかる日が、身に付くときがくるでしょうか。
それはきっと、多分、誰も教えてはくれない。教えてもらうんじゃなくて、
自分で気がついて自分で身につけていくしかないんだ。

陶芸教室の生徒の皆様は、御年60歳以上の人生の大先輩。
でもその大先輩も、わからないことはわからないので、
先生に教えてもらい、ご指導いただき、学んでゆきます。

わたしは、まだまだ、でこぼこ一年生。人生探索途上中。
まだまだ、楽しいことも、厳しいことも、沢山あるから。
焦らず、どんどん失敗して苦労して。この手で、少しずつ吸収していこう☆
そんなふうに思った1日でした。

さらっと流れる風のように、
教室の皆さんを、しっかり導いてくださる長澤さん。
30年、お疲れ様でした!そしておめでとうございます!
これからも、引き続き、陶芸教室の講師として、頑張ってください☆
陶芸教室の皆さんも、これからも、元気で楽しく作っていってくださいね!
どうも、ありがとうございました*

■ギャラリーながさわ
 東京都豊島区千早1-36-2
 電話 03-3973-5788 土日OPEN 夕方4時迄
 地下鉄有楽町線 要町駅A2出口徒歩10分

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