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ギャラリーR 近藤登志子さん「金箔雅び展」に行って来ました
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1月13日、高円寺のギャラリーRさんで開催中の、
近藤登志子さんの「金箔雅び展」に取材に行ってきました。
ギャラリーRさんは、2007年4月にオープンされ
高円寺のルック商店街にあり、お隣は、昨年取材させて頂いた、
蜻蛉玉ばぶるすさんになります。

行って、初ご対面で、近藤登志子さんにご挨拶。
当日は、日曜日だったので、次から次へと、近藤さんのお知り合い、
お友達、たくさんのお客さまがいらっしゃって、それはそれは賑やかでした。

近藤さんは、お客様とご歓談されたり、お茶のおもてなしなど
お忙しくされてらっしゃったので、皆様のお邪魔にならないよう、
ちょこまかしながら必死で写真を撮ってきました。
スタッフさんもいろいろご丁寧にご説明下さり、ありがとうございました。
それでは、前置きが長くなってしまいました。見て行きましょう!

おお~うぐいすの声が聞こえてきそうです。金色が綺麗です~!

見えますか?金色でも、ちゃんと柄があるんですよ。眩しい~*

う~ん。ちょ~っと、人が写りこんでしまって、すみません。。

すてきー!!見て下さい、この細かい色の違い!これ全部、
色箔と金箔ですよ。色が綺麗~!そして、こまかい!!!
上の雲がこの世のものと思えない神々しい柄ですね。

着物の、この赤色の部分、すごいですね!どうやってるんだろう?!
今回、この展示会に出ている作品は、「金箔アート」というものだそうで、
型紙を色紙の上に載せ、特殊な糊をのせる。はずすと残るので、
そこの部分に金箔、銀箔、色箔を乗せていくのだそうです。
1つ作るのに、3つも4つも何回も工程がある、
なんとも緻密で大変労力がかかるものなんだそうです。

着物の重なり具合、木肌など、目が釘付けになってしまいます。

すっごい、細かい!見えますか?この、柄ひとつひとつ、
色の違う着物の裾ひとつひとつ、切り抜いた中に糊を乗せて
はっていってるんですよ。見てる分には「綺麗~*」とため息ですけど
作るほうは、物凄く気が遠くなるような作業ですよね!
扇子とか、ほんと、細かい!凄い技術です~!

こちらも、近づいてゆくと・・・・。

帯(?)の部分の、渋い幻想的な柄。
着物のお花の柄が、オレンジみたいな金色で、優雅です~!

下のほう、足元ですね。風になびいていますが、
ピンク地に、このお花柄と、水色の小さなぽこぽこの柄!
こっっっこまかい!!!ギャラリーのスタッフさんも
「これ凄いでしょ!これ一個一個なのよ!」
と熱く語ってらっしゃいましたが、ほんとにすごい。
手は震えないのだろうか?目はかすまないのだろうか?
肩はこらないのだろうか?余計な心配ばかりしてしまいます。

極めつけは、この一番下の幽玄な柄。うっひゃあ~。
これも全部、ひとつひとつですよ!
もう、ただただ、うっとりですね。頭が下がります。

興奮状態のまま、次の作品群です。

二羽の鶴。正月らしいですね~。金箔のバックが眩しい。

なにげに、この上の緑の重なり部分、好きですよ*

この松の木は、ものすごい存在感です。木のうねり、木肌、そして・・・

ここここ!この1本、1本!これ全部手作業ですよ。
切り取って糊つけて貼り付けて。膨大な量。大変な集中力ですよね!

木のごつごつした感じが、なんとも本物みたいで、本物よりも本物以上。
いろんなことがあったろうに。歴史感じます~。

いやあ、いっきに、紫式部や小野小町やら、
タイムスリップしてしまいましたが、こちら側は草花ですね。
近藤登志子さんは、もともと山野草の押し花を30年作られてきたそうで、
押し花の個展は、5~6回開催してきたそうです。

この金箔アート、箔画をはじめられて、15,6年で、
普段は主に草花の柄で作ってらっしゃるそうです。
箔画の個展は今回初めてで、ギャラリーRのスタッフさんによると、
東京でも、このような個展は初めてなんだそうです。

う~ん。葉っぱの緑がやさしくて、赤い丸い部分の濃淡まで。
ひとつひとつが、さやさやと揺れてるみたいで、ほっとします。

う~ん!このお花は凄いですね!一目で気に入りました。色の変化がいい!

本物のお花の花びら部分を見てると、ぐるぐるしてしまって
どこが最初でどこが最後かわからなくなって一周してしまうときがあります。
こんな形を誰が考えたんだろう?神様?進化の過程?
人の手が入っていたとしても、花は花なりの与えられた形の中で、
香りや色や姿で私たちを魅せてくれます。咲いていても、活けられても、
枯れても、どんな形になったとしても。最近、生花を感じていなかったけど、
花の花びらの質感、感触、香りなどを思い起こさせてもらったような気がします。

葉っぱが、緑なんですが、ところどころ、花びらの色が混ざっていて、
グラデーションになっていて綺麗なんです。

葉っぱは一枚一枚、脈々と。この金箔画はとっても気に入りました♪

こちらは、お正月らしい金箔画ですね。

可愛い~♪ほっとします*

子どもの着物の部分の金箔柄がすごい!
どうやったら、こうなっちゃうの??釘付けになってしまいました*
なんとなく、鯖を焼いた時の皮の照り照りした部分を思い出しました*

う~ん♪こちらもいいですね*おめでたい雰囲気満載*

中央の長テーブルにあった、扇子。これも金箔?豪華です!

団扇。夏祭り、浴衣でお出掛けの時とか、持って歩きたいですね。

この小さな色紙作品は、人気でしたねー。わたしがカメラで撮りながら
一周したときには、わらわらと少なくなってました!
「忍」の色紙が、とっても気になったのです。あのバックときらきらは
魅かれたのですが、字が・・・「志」とかだったら、絶対買ってた。

う~ん。目を細めながら見てしまいました。綺麗、可愛い、うっとり~♪
やっぱり、日本は四季があって自然がある。いいなあ~*

さて、最後の3作品です。日本のお祭りでしょうか。

これはよく見ますね。江戸の日本橋。
そういえば、近藤さんは、深川育ちだそうです。
「生粋の江戸っ子よ」とおっしゃってたのが印象的でした。

うっわ。細かい!細かいけど、凄い!
もうわたし、「凄い」を何回連発してますかね?
もうほんと、自分が目がしょぼしょぼしてきます。
次から次へと、後ろから人が橋を渡ってきそうな。

これは、わたしの趣味趣向です。橋のはしっこの、この辺りが好き~!!
きらきらしてて。細部フェチは今年も健在のようです*

おお~!雲の中ですか?!京都の祇園祭の山鉾(やまほこ)だそうです。
バックが黒で、雲が銀色はじめ、特徴ある色で、この世のものと思えない。

細かいところは、こんなかんじ。この紫色、好きな色だ~。うっとり。
う~ん。わたくし、祇園祭の事あまり知らなかったのです。
日本三大祭のひとつ・・・くらいしか。でもなんか、この金箔画を見て、
この世のものではないどこかへ鎮めに行くような、お納めに行くような、
確実にひとつのところへ吸い寄せられるように向っているような気がしました。

この世とこの世でないものの境など、あまり無いのかもしれません。
わたしたちの周りにある、目に見えない透明な空気のように当たり前に
共に過ごしているのかもしれません。
わたしたちは、けして誰も傷つけてはならないのであって、
もしあやめてしまったのなら、その罪は償わなければならないのだと。
そういうことを、その土地や周りにいる我々一般的には目に見えない方たちは、
きちんと見ていて知っているということ。
わたしたちは、ひとりで、生きているのではない。
日本には、古くから、そこにいる魂があって、
そういう歴史ある先代の方々や家族、ご先祖様などに、
感謝とお礼の気持ち(その方々がいるから、今、自分達が生きているということ)や、
歴史の中で埋もれて揉まれてしまった方々に、どうぞ安らかにお過ごしくださいと
祈る気持ちを忘れてはならないのだと感じました。

こちらは、三社祭。浅草ですね。いっきに、現実に引き戻されました。
庶民のお祭りという感じがします。汗や動き、掛け声など聞こえてきそう。

う~ん!このごちゃごちゃした中にあっても、箔の変化が素晴らしいですね!

神輿部分。担ぎ手の動きと共に右往左往に動きながらも、圧倒な揺ぎ無い存在感。

神輿の最長部。偶然、光がこう入ってしまったんですが、
ちょっと、じんときてしまいました。眩しくて。夢みたい。
まさに、祭りの一瞬の煌きのようです。

わたしは、ひとり、こんな感じで、こころの中でうっとりとしながらも、
いらっしゃったお客様とご歓談されている近藤さんに
「また是非、次回の個展が開催されますよう、
 どうぞお元気でお大事になさってください」
とご挨拶して帰りました。

帰宅途中、今年一番の寒さの日でして、風吹く中、
寒さにからだを冷やしながら自宅に戻ったのですが、
ひとつ思いました。「なんのために金箔画は、あるんだろう?」

近藤さんは、80数年生きてこられた、人生の大先輩です。
野や山に咲く草花を押し花にし、たくさんの方に愛でてもらえるよう
新しい形で息吹を施されてきた近藤さん。
生粋の江戸っ子よ、とおっしゃった近藤さん。

今回、はじめて、金箔アートというものを拝見・鑑賞しましたが、
金箔画のことを、今まで、なにひとつ知りませんでした。

金は、高級、ゴージャス、優雅というイメージがあります。
工業関係、貨幣、建物、家具、美術工芸品、仏壇、歯の一部(金歯銀歯)や
お料理に飾ることもある。どれも、凄く身近で当たり前だけど、
その金箔を使って作品を作るというのは、
押し花から見たら随分分野が違うような気もするけれど、
でも近藤さんにとっては、同じ「自然物」の一部なのかな?そう思いました。

切って糊を貼って重ね張り合わす。
細かくて気が遠くなるような作業さえも、近藤さんの一部なのでしょうか。
生きていれば、いろんなことがあって、
持っていたくても手離さなくちゃならないもの。添い遂げられなかったもの。
身を切り裂く思いで駆け抜けていった数々のこと。
体もこころも穴が開いたり傷を負ったり磨り減りながら、
その都度、布をあてがったり、代用したり、手当てをしながら、
風をよけ、雨をしのぎ、時には体当たりしながらも前に進まなくちゃいけない。
叶えられなかった思いを抱え一歩も動けない、それでも時来れば、
荷をほどきお別れし、またひとつ身を、こころを削り落とす。
そうしながらも、常に感じ、受け、得るもので、
からだもこころも、自然にふさがっていったりする・・・・。

なんだか、金箔画の緻密な工程そのものが、人生みたく思えてきました。
過去にも行ける。花にもなれる。祭りに集まる様々な人々のエネルギーを感じ
一分一秒をきらきらと輝かせることができる。
見る人によって、輝きは違うけれど、それは瞬きの間、
ほんの一瞬でありながら、作品の中で永遠になる。

最後に見た、三社祭の神輿の上にあった光のように。
きらめきは、夢なのかもしれない。

金箔、銀箔、色箔などのきらめきは、わたしたちに夢を見させてくれます。
近藤さんは、ひとつ画面の中で、小さな小さな夢を埋め込み、張り合わせている。
現実という実生活の中にたえず、たゆまなく存在する夢のきらめき。
気付かない人も多い中で、そんな夢のかけらを画面の中に持ち寄って、
わたしたちに見せてくださっている。そんな気がしました。
そんなアートがあってもいいんだ。
夢を見てもいいんだ。
なんとなくですけど、そう感じました。
そして、嬉しく思いました。

今回の個展は、当日よりも、こうして写真を振り返って
作品をじっくり見て、レポートを書いているうちに
気がつくことがたくさんありました。まだなんとなく感覚的なもので
自分の中でもあまり整理されていないのですが、
余韻として、とても心地よく、いまだ夢を見ているような気がします。
ほんとに「雅(みやび)」」って、こういうことなのかなって思いました。

近藤登志子さん、ギャラリーRさん、
素敵な展示会を、どうもありがとうございました!


■ギャラリーR
  http://gallery-r.cocolog-nifty.com/blog/
  東京都杉並区高円寺南2-22-5 ガオビル1F
  TEL&FAX:03-3398-9493
  中央線高円寺駅南口より徒歩5分
  ルック商店街の中ほど、蜻蛉玉ばぶるすさん隣


~全然関係ない、おまけ~

この日、今年初めての高円寺だったので、高円寺でお世話になってる、
取材させて頂いたギャラリーさん、たくさんあるんです!
ご挨拶に行かなくてはと思いつつ、カメラ持ってるのに、
行ったら取材しないのは申し訳ないし、どうしようかな・・・
見たらみたで展示を素通りできないし・・・困り果て、まずは、

スペース・ラビ・アデッソさんで開催中の、
アルノー写真展「フランスの田舎」に寄ってみました。
フランス人の写真家さんがやっている写真展だったはず。
ギャラリーの西村聡子さんに会いたかったというのもあるんですが。

すると・・・・。フランス人の作家さんしかいません。
うっ!いかん!ばっちり目が合ってしまいました。
・・・日本人は誰もいない模様。困った・・・・。
このまま回れ右しては大変失礼だし・・・。
でも言葉通じないんだけど・・・。まあ、いっか!

「こんばんは~☆」
思いっきり日本語でドアを開け入室(苦笑)黒い壁、
黒い箱の上に、写真が飾られてあって、外国の歌がかかってました。
モノクロの写真で、とくに説明書きなどもなく
(英語やフランス語で書いてあったとしても、逆にそれはそれで読めない。。)
内心、ちょっとわたしには早いかな・・・とあせりながら拝見。

大人の牛の顔半分アップの写真があって、毛の生えてる模様、
目のくぼみ、角の硬さなど、なんとも迫力ある写真がありまして、
食い入るように見てしまいました。
すごく意味がありそうな、きっとありそうな。

その先に、なんだか草??
よくわからなくって、しゃがんで目線を下げてみていたら、
フランス人の作家さん、ノートパソコンを片手に近づいてきて、
なにやら打って変換しています。日本語がでてきました。
「・・・・・麦?麦畑なんだ。」

なるほどね!ぱっと明るい表情で「サンキュー!」と伝える(笑)
相手も、「ふふん♪」みたいな、OK?みたいなかんじ。

すると、隣の写真を指差して、また変換してくれました。
「蜂の巣箱」

なるほどね~!へえ~♪これまた「サンキュー!!」
もう、ちてなは、これしか言えません(苦笑)

すると、何か言ってきます。多分、英語・・・?
このパソコンがあるから、出せるから、わからないことがあったら
なんでも聞いて下さいね、みたいなことを言ってるような気がした。

笑顔で大きく大きくうなずいて「サンキューべりマッチ!!」
あ~もう、中学生からやりなおそうかな・・・・。
自分の語学力の低さに恥ずかしさを感じながら、そのまま鑑賞。

こうなってくると、さすがにカメラ持ってはいますが、
こんなことやってて、こんなふうに素敵な展示会を写真撮って
ネットでご紹介してるんですよ~♪みたいなことを、
(初めて会った日本人に話すのだって、結構苦労してるのに;;;。。)
英語で言うのだって、できないのに、
フランスの方にどーーーーやって説明すべきか、
今のわたしには全然ちんぷんかんぷん。
さすがに、身振り手振りでっていうのも、難しそうだ。
怪しい日本人だと思われないためにも、静かに鑑賞だけしてきました。

途中、さきほどの、大人の牛の顔写真の真向かいに、
子牛の顔の写真があって、横から影が入っていて、
目だけ異様にぎらっと鋭くて、すごーーーーく、意味深でした。
モノクロの中に黒い影と白い子牛の肌と目。
しかも、後から、フランス人のお友達が入ってらして
なにやら2人で会話をはじめ、その流暢なフランス語ぺらぺ~ら♪が
と~~~っても、いい感じにバックミュージックになって、
ああ~フランスって、きっと、こんなふうに日常の平和の中に
いつも現実という小さな爆弾を抱えているような所なのかな~
あ、でも、それって日本も一緒か。
ドナドナド~ナド~ナ~♪荷馬車が揺れる~♪を思い出しちゃったり。
なんとも不思議なひとときでございました。

結局そのまま、寒くて冷えてしまい、何処にも挨拶に行かず
すたこら帰ってしまいました。高円寺のギャラリーの皆様、
ご挨拶に立ち寄らずに、ごめんなさいm(_ _)m 
次の機会にご挨拶に伺います。

しっかし、ほんとに、この取材レポートを続ける気でいるなら、
ある程度英語の勉強はしないといけないなと、実感。
そんなことを思った、1月13日のおまけ話しでした。

2008-1月-18 トップ 前の記事 次の記事
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