お正月。散歩中、遠回りして、普段全然行かない所を通った時です。
あれ?こんなお店あったんだ? 「アトリエやさしい木」と看板があります。
普通のおうちの1階のようにも見えますし、工場も併設されているようです。
案内に「5日からです」と書いてありました。絶対、こよう。
そう思って5日の夕方、閉店ギリギリに行ってみました。
すごくいい!!直感です。散歩中なので名刺も何も持っておらず、
お店の方にご挨拶し、嬉しくて、また明日来ますと言って帰宅。
翌6日(日)に、カメラ持参で行って来ました!

夕方いったので、もう暗くなってしまいましたが、

店頭の丁寧な看板がいいですね。


う~ん♪やっぱり素敵だ☆中に入りましょう♪

入って右側。木の机と木の時計。もう入り口で足止め食らってます*

細長く、奥に続いていますね。アトリエ内は音楽がかかっていて静か。
下に張られた木が、歩くたびに少しぎしぎしいいますが、それもいい感じです。

店頭にあったやつですね。大きな絵本など、立てかけてみれるんですね。
隣の椅子も、かわいらしいです。

このドアの向こうは、工場のようです。この細い棚、ちっとも場所をとらず
さりげなくていいですね~。
(あとで伺ったのですが、アトリエ内にある壁に掛かっているものは、
「いろはに木工所」の山下純子さんの作品だそうです)

ブックエンド。かたつむりがね~とれないんです。くっついてます。
なんだ、とれないのねと、ちょっと残念(笑)

これ、すごい便利そうです~!ポストカードを展示するのって
どうすればいいか、いつも迷うんですよね。これなら素朴で
紐も調節できるようなので、心配ないですね。
将来、うちでギャラリーや展示会やるときは、これ欲しいかも*

う~ん。しっくりきます。見ててとても心地よい。置いてるだけで
影さえもオブジェ。木の木目がゆらゆら水槽の魚みたいに動き出しそう。

動かしたくない、この一体。何度も振り返ってしまいます。

振り向きざま気がついた、入り口にあった、椅子(?台かな?)。
こちら、こういうキャラクターみたい。

じゃん。あけてみました。可愛い*宝物をしまっておきたい。
この、とっての細さ(ポッキーみたいな)ツボです☆

入り口入って右側の、時計が3つ並んでる下の机の上。
メモ置きが、鉛筆が立てられるようになっていて、穴まで可愛い。
手前の、少しごっつい楕円形の入れ物、非売品でした。が~ん!
でました、ちてなの「気に入ったものが何故か非売品現象」
今年もきちゃいましたか~。
こちらは、鍵を置くために作られたものだそうです。
奥の白い丸い小さな器も可愛い*

う~ん♪ティッシュボックス。木目がいいですね~♪
曲線具合がいいです。なんだか人の顔に見えてきた。

それにしても、とてもインパクトあるディスプレイ(?)というか、
入ってすぐでこれっていうのは、かなり印象付けられますね。
机や椅子の脚が細いのが特徴的。あとでわかるんですが、
アトリエやさしい木の店主、徳田さんの雰囲気にあってます*

筆箱でしょうか。細いけど木目がいきてる。

はい、ここから奥。うわ~♪思わず、うっとり。。。。

さっきと色違いのティッシュボックスですね。
ますます人の顔に見えてきました*

ところどころに植物があるのもいいですね~。
引き出しのとって部分がやはり、細くて白黒。ちょ~可愛い*

こちらの引き出しは、赤白のとって。可愛い!!
ついついあけてしまって、ごめんなさい*

なんか、ここに置いてあるという事がね、とってもあってる。
みんな、息してるんだなって思う。
声をかけると、お目目ぱちくりみたいな。
起しちゃってごめんねと頭を下げつつ。

文机っていうんでしょうかね。小さい子が座ってもよさげですね。
わたしは、これ、ギャラリーで陶器とか篆刻とか飾りたい(笑)

やはり、なんといっても、ここですね!一番は!
お子さんが遊べるような低い机!

あ~!筆箱(?)開けたら、ビー玉が入ってましたよ♪
こういうの、とっても嬉しいです*ちなみに、こちらも非売品・・・。
ううう・・・・やはり、ちてながいい♪と思うものは非売品なのね・・・。

こちらは非売品じゃな~い♪*
コースターですね。まるい・・まるい・・・木目と色が違う・・。
かわいい~!触りたい!撫でたい!かぶりつきたい!!(喜*)

それにしても、あの椅子はとっても存在感ありますよ。気になるな~。

わ~い♪こっちに持って来ちゃいました♪(嬉*)
この椅子、ほんと、子ども座るのによさそうですよ。
というか、この椅子が子どもみたい。
こちらの椅子も非売品だそうで・・・(しくしく・・涙)

あれっ?!こっちの角度に来て見たら、
なんだか、そこに子どもが座ってるみたい!?
ぐっときてしまいました。さっきは、そんなことなかったのに。
実は、店内、音楽がかかってましてね~とってもいい雰囲気で、
空から天使がふんわり舞い降りてきそうなんです。
何も悪い事などいたしません、やましいこともありません、
腹に何も持っていませんと、両腕を上げる気持ちになるというか。

木も姿を変えながら、息をしている。
子どもも、毎日、育ってる。手から目から耳から肌から、
いろんなものに触れていっしんふらんに感じてる。
ほんとに、この椅子に座って、まるいコースターを手にしたり
ビー玉に触れて、ねえねえ、これ見て?と嬉しそうに
手を突き上げてる姿があるように感じました。
なんとなく。ここに子どもがいる感覚。
手を伸ばしたら頭を撫でてあげられそうな距離に。
なんだか、自分が子どもになりたいんだか、
自分が子ども欲しいんだか、わからなくなってきました。
なんででしょう。ほんとに勝手に自分の中だけで感じたことです。
錯覚でしょうか。夢でしょうか。なんだか、じんときてしまいました。
わたしには子どもを育てることはできませんが、
この空間を見ていると、子どもを育てるのと同じように、
なにごとも、決め付けたりせずに、大きなこころで見守る、
ゆとりをもって物事にあたることを、もっと大事にしたいなと感じました。

清らかな音楽と、木のきしむ音以外聞こえない空間には、
徳田さんの作った木の家具と、
徳田さんの描かれた絵が飾られてありました。
この絵が、またアトリエの空間、雰囲気とあってるんです。


どうも、こう、育てるような意味合いの絵が多いような気がします。


音楽との相乗効果のせいでしょうか。やけにうるうるしてきます。
作られてる木の作品とあってて、統一された世界があって
多くを語らなくても1つで100伝わってくるみたいに感じます。
う~ん。徳田さんの絵、好きですよ。
いや~!すっかり、アトリエの雰囲気にうるうるじんじんさせながら、
「アトリエやさしい木」の徳田さんに工場でお話を伺ってきました!

わ~☆工場って始めてみたんですが、おもしろそうな工具がいっぱいで
鼻息荒く、ときめきし放題!!嬉しすぎて写真撮らせてもらいました♪
さて、この「アトリエやさしい木」ですが、店主さんは「徳田貴光」さん。
土日の13時から18時まで営業中だそうです。
平日は、工場で作業中だとか。
去年の3月に、この工場とアトリエ用に借りて、
スケルトン状態だったのを、いちからコンクリート流したり
床に板をはったりなど全部手作業で作り変え、
昨年12月17日にOPENしたばかりだそうです。
工場は15坪ほどで、アトリエスペースは5坪ほどだそうです。

「もともと、サラリーマンでした。会社のために働いてきましたが
途中で何のために働いているのか、わからなくなってきました。
サラリーマンは、お金のため、会社のため、定年60歳まで働く。
営業だったので、ノルマもあり、仲間もいるので足を引っ張っては申し訳ない、
迷惑掛けられない。査定にも響く。そんな生活の中で、
もうお金のためだけに働くのはつまらなく思えてきたんです。
もともと図工や技術が好きで、手作りのものが好きだった。
同じものでも、手作りしたものは、機械じゃできないような
ちょっとぽこぽこしていたり、まっすぐじゃなかったり、
手作りの良さがあるんですよね。
同じエネルギーを使うんだったら、そのエネルギーを使って勉強して、
誰かが喜んでくれるようなものを作りたい。
人のためになる仕事がしたい、人の役に立ちたい、そう思ったんです」

「僕は、愛知県名古屋の出身で、5,6年前は
木工の職人さんがでているような雑誌は少なかったんです。
今でこそ、お洒落にいろいろ載っていたりしますが。
当時、偶然、雑誌に載っていた、井崎正治さんという方のところに、
一番最初に働かせてもらえないか、弟子入りさせてもらえないか
お話を伺いに行きました。井崎さんが、どういう方で、
どういうことをされているのかも、よくわからないまま、
愛知県蒲郡市にある仕事場にいったんです。
27歳で、まだ何も木工のことを知らない人間に、
井崎さんは仕事中にもかかわらず、時間を割いてお話しくださいました。
木工にも、町工場のようなものもあれば、パーツだけを作るところもある。
自分が何をしたいのか、もうちょっと整理して、縁があったらまた来なさい。
そうお話しくださいました。
その後、10箇所くらい回って断られ続け、いろいろ考え、
2ヶ月位して井崎さんに手紙を書いたんです」

「あとになって、井崎さんが、人を育てながら、家具や建築、
木版画などされているのを知りました。
そういうことも全然知らずに行ったわけです。
お話を聞いていて、なんか、ちょっと、人と違うなと思いました。
変ってるなと。この人についていこう、そう思ったんです。
手紙を出して、実際にお会いして、ご縁があってタイミングもあったんでしょう。
お世話になる事になりまして、職業訓練学校に通いながら、
蒲郡市の工場まで通いました。最初はなんにもできません。
なにかを移動したり、その程度です。普通、ど素人なんて入れないと思うんです。
あんまり、なんにもできない人を入れて教えるなんて、そうそうできることじゃない。
そういうことも、あとになって気がつきました。
井崎さんのところでは、6年教えていただきました。
井崎さんは『わたしも勉強。常日頃、わからないことだらけ』
とおっしゃってたのが印象に残っています」
わたしは、井崎さんのことを知りませんが、でも、お話しを聞いただけでも、
井崎さんに出会えたこと、ご縁があって教えていただけたこと、
この6年という時間、全て宝物ですね☆ そんなふうに思いました。

徳田さんは、その後、結婚し、奥様の実家がある東京に移ります。
独立資金を貯めるため、デパートのディスプレイの会社に
1年半、勤めたそうです。仕事はきつかったそうですが、
この話を聞いて、ぴんときました。
アトリエが、とても居心地が良くてバランスが良かったと感じたので。
持って生まれたセンスが宜しいというのも、あるのかもしれませんが。
動線が確保されていて、視線の位置にこれと思うものが置かれているのが
とっても気持ちよかったんですよね♪
「『誰かの役に立ちたい』という気持は、ほんと原動力になってます。
生活しなくてはいけませんから、お金は必要です。
でも、サラリーマン時代とはあきらかに意識が違う。
お金儲けじゃなくて、生活できればそれでいい。
上を見出すときりがない。グレードを求めることには興味が無い。
人のために何かをしたくて、身のたけにあった生活が
できればそれでいいと思ってます」
この話を伺って、思ったのは、
世の中には、高い=優れているものという流れが大きいですよね。
ブランドなどもそうですが、値段と価値と、それをほんとうに、
その人が必要でいいと思って求めているものなのか。大事にしているのか。
あれも欲しいこれも欲しいと自分をよく見せたいためだけに、
むさぼっているエゴではないのか。流行ってるから皆が持ってるから
取り残されたくないから、皆と同じなら安心できるから。
ただそれだけで、手にとっていないか。そのものを大切にする気持ち、
ものづくりの過程でたくさんの方の手を経ているという事すら、
どこかに落っことしてきてしまっている。身につまされます。

「世界を見渡してみて、確かに貧しい国や地域はあります。
でもお金は無くても、便利じゃなくても
充分しあわせだという人も多いのです。便利なことを求めていない、
便利になりたいと考えた事も無いと思うんです」
徳田さんのお話を聞いてて、便利なこと、豊かな生活と
現状に満ちてるものに感謝する心は決して同じではない、
特に今の日本は。そんなふうに感じました。
どんなに贅沢をしていても、こころが貧しいのは見ていてさびしい。
「木でも、名木と呼ばれるものがあります。木だけでとても高いです。
そういう木で作られた優れたものも勿論たくさんありますが、
あまり優劣をつけずに、使えるもの、今あるものを、考えて使う、
暮らしにあったものを考えて作ることを心がけています」
高いもの。安いもの。いいもの。悪いもの。
いちがいに一言で言えません。価値は人の数だけ違うし、
それぞれの段階でいろいろな働く人が係わっていますから、
ほんとうに、誰が値段を操作しているんだろう?と
ぐるぐると車輪の輪のようなものに感じます。
でも、いいものって、なにかというと、なんとなくですけど、
そのものを生かして、喜ばれる、自然といいなって思えるものかどうか。
そこなのかな~と感じます。

「誰かの役に立ちたい。誰かのためにお手伝いがしたい。
それが僕にとっては、木工でした。
絵も、僕ができることで、いいなと思って飾って頂けたら嬉しい。
そんな気持ちで描いています。
作品を作るのは楽しいです。
でもただ、作ったものを売るだけではなくて、
アトリエに飾ってある作品は、
『こんな感じの・・・をお作りします』というものでありまして、
それを参考に、オーダー注文をお受けしたいと思ってます。
例えば、狭い空間でも生活していると、
ここがこうだったらいいのになとか、
もうちょっとテーブルがこうならいいんだけど、
この幅、このすき間に入るものがあったらなという、
少しのひと工夫がしたい、そんなことが見えてくると思うんです。
でもなかなか売ってるものでは、それが無いし
買ってしまったものは、自分でどうもできない。
そんなときに、その『ちょっとこうしたい』というものを
作るお手伝いができたらなと思ってます」
徳田さんの
「誰かのためにお手伝いがしたい」 「誰かの役に立ちたい」
というお気持ち、お言葉に、胸、打たれました。
なんというかね、これから人生長いですけど、
その気持ちを忘れずに続けていってもらいたいなと、じんときました。

すっかり閉店時間を過ぎたのに、いろいろお話しくださった徳田さん。
「なんか、木工仲間と話してるみたい」と言われました。
うわ~♪なんか、とっても嬉しいです☆恐縮です♪
それにしても、お人柄が作品に出ている感じがします!
絵では、表情が無いのですが、
「表情が出るように描いていたんですが、技術が無いので描けなくて、
なんとなく描かないでいたらこういう形になりました。僕が足りない部分です」
とおっしゃってましたが、そこがまたいいとわたしは思います!
わたしは、できないことはいけないことだと思い、
できないことをできるようにしようと考えすぎてしまうんですが、
そちらに労力を使うより、できることで、誰かのために生きることのほうが
よっぽどいきいきとしているのかもしれない。
できないことを誤魔化したり無理するのではなくて、
今の自分ができる精一杯を尽くしていれば、ありのままで、充分よくって、
できていない部分もその人そのものであって、いつか、できないことも、
違う形で変化していればそれでいいのかもしれません。

「まだOPENしたてなので、お店の外なども
お花や植物など、もうちょっといろいろ手を掛けたいですね」
これから、少しずつ、アトリエ内もお外も変えていくご様子です。
季節に合わせて、宜しいんじゃないでしょうか。
お店やアトリエも、最初ッから完璧に出来過ぎているより、
少しくらい、未開発部分があるほうが遊べて楽しめるかもしれませんね。
何より、一緒に成長している、一体感があるんじゃないでしょうか。
「まだOPENしたばかりで、井崎正治先生に教わっていた、
いろはに木工所の山下純子さんの作品なども展示中で、
製品も少ないですが、少しづつではありますが増やして参ります。
こういうものが欲しいというオーダーは何時でも承ります。
お客様にとって、ちょうどよい大きさの物をお作りいたします。
どうぞ、いつでも起こし下さい。お問合せもお待ちしております」

木は、伸び伸びと成長して、いつのまにか切られて、
気がついたら違う形になっている。
なにかと混ざり合ったり色が塗られたりしても、
木は木であることに変わりなくって、
その木目が滑らかであっても、ごつごつと穴があいていても、
今日もどこかで誰かの暮らしや生活の中で息をしている。
わたしたちも、絵を描いたり文を書いたり料理を作ったり音楽を奏でたり、
なにか作品を作っていたとしても、それは全て、わたしたちに変わりありません。
わたしたちが、なにかしら思い作ったものは、
わたしたちの手を離れても、どこかで誰かのそばで息をしている、
いつかどこかで誰かのお役に立てる時が来るかもしれない。
そう信じて・・・そんなことを思った1日でした。
年明け一番最初の取材が、徳田さんのアトリエでよかったです。
ほんとに、来て良かった☆
近所に、こんな素敵なお店があるなんて、嬉しい限りです♪
「アトリエやさしい木」の徳田さん、どうもありがとうございました!

「アトリエやさしい木」 徳田貴光
土日OPEN 13:00~18:00
※平日もご依頼、ご要望があれば開けられるそうです。
お気軽にお問合せ下さい。
東京都板橋区前野町1-29-4
電話 03-5392-0601
東武東上線 ときわ台駅 徒歩12分
都営三田線 板橋本町駅 徒歩12分
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