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2007年10月12日 (金)

おおやぎえいこさん「にゃーにゃー村便り2007」に行ってきました

10月10日(水)、高円寺の猫の額さんで開催された、
おおやぎえいこさんの個展「にゃーにゃー村便り2007」を見て来ました!

おおやぎさんは、2月に開催された、
和猫絵巻~ひなまつり五人展~」の時に初めてお会いし、
取材させて頂いたのですが、グループ展ではなく、
個展を見させて頂くのは、今回が初めてになります。

最終日だったので、おおやぎさんともお会いできました!
2年ぶりの個展ということもあってか、お客様がたくさん、
次から次へといらっしゃって、売約済みの作品もとっても多かったです。
主に、和風人形と、昔の風景の絵、歌舞伎モチーフ絵、
ロックレコードジャケットパロディ絵とありました。
まずは、和風人形から見て行きましょう~♪

ずら~っと、お人形が勢ぞろい!どの子から見ていこうか、
どこから写真を撮ろうか、悩みました*

こちら、着物がとっても素敵で、座布団の柄も畳の縁も、しぶい!
壁の、少しだけ四角い砂壁(?)部分の凸凹加減がいいです*

右「市松招き猫・黄」。左「夕涼み」
涼んでる様子が、よくでてますね~。青い柄の着物、蚊取り線香と、
木の椅子もいいし、下の黒い台が更に涼しい感じがします。

手前左、天ぷらうどんが美味しそう!奥の「晩酌」仲睦まじいです♪
右奥「とんぼとり」は、鼻の脇の大きなホクロみたいな黒ぶちが可愛いです♪

左「汽車ぽっぽ」。さすがに車輪は動かないそうですw

左手前「絵本」着物姿で、うつ伏せで絵本を見てるのが、とっても可愛い♪
右手前、「お寿司」はお寿司がほんとに美味しそう♪
そして黒地に柄物の着物が可愛いです。
奥は、左から「ほおずき」「のんべぇ」「朝顔」
ほおずきは、青いリボンが可愛いですし、朝顔は花が青くて
着物が白地に赤い柄ではいからさんみたい。
動作と季節ものと、着物の色柄と、下の台
(丸い木だったり、座布団だったり、畳の縁の柄も!)など
それぞれ主題に合わせて違うから、凄いな~と感心します。
「のんべぇ」は着物の柄がしぶいのと、青いお酒の瓶が気になります♪
ここだけの話、日本酒、焼酎のびんのデザインが気になる、好きなのですよw

左「お寿司-茶トラ」。右「ビールに冷奴」
左の茶トラちゃんの、今まさに食べようとしている、うつむき加減
(左手とか)が絶妙ですね♪右は、ビールも可愛いですが、
冷奴が、とってもそれらしい♪こちらの冷奴は、消しゴムだそうです♪

右側「煙官」粋な体勢がいなせだね(?)煙をくゆらせてそうです。
後ろの砂壁(?)と、丸い窓が感じでてます!細かい!

かんざしが可愛い、お姫さま。インパクトあります。
手前の、「はいこ」は意味を聞くの忘れました。方言かな?

左「カステラ」は、化粧のパフだそうです!美味しそう♪
右「お茶」着物も、お茶に合いそうな新緑柄で目にも優しいですが、
お茶が・・・ほんとに、お茶みたいです!!この光はなんですか~♪

右手前「ちらし寿司」。左手前「非牡丹博徒」。腕の刺青が可愛いで~す!
奥の、茶色の着物で、七輪でなにか焼いてる(?)子も、気になるな~*
なんかこう、晩酌とか、お酒飲んでる親父風というのが好きみたいです(笑)

はい、今回、一番気に入ったのは、こちら♪
右の「祝太刀」で~す!しぶい!かっこいい!ぱちぱちぱち☆
しかし何故、「売約済み」の赤丸がついていないのか、激しく不思議です~?
さて、和風人形をご堪能頂いた後は、思わず頬がゆるんでしまうような、
可愛くて懐かしい、昔の風景の絵の世界へご案内いたしま~す♪

左「雪の夜」。右「市松猫」
左の絵は、思わず、自分も「うわ~雪だぁ~♪」と嬉しくなってきます!
外の雪だるまも猫ですが、ガラスの指で描いただろう絵が、
ねずみ?ねこ?みたいなのが面白いです。

左「夏休み」。右「フラフープ」
夏休みのほうは、地面に映る日陰で、夏の日差しと、
彼らの元気いっぱい、地面を駆ける様子を感じます。
よくみると、フェンス越しの下側の草や右側の光に当たった、
青々とした葉っぱなど、さすがよく描けてるな~たじたじです。

左「だっこちゃん」。右「ホッピング」
う~ん、2つとも、わたしの子供時代に流行ったものですよ!
懐かしい~♪抱っこちゃんが、猫みたいなのが、きゅ~とです♪

左「子猫とうりぼう」。右「みどりのおばさん」凧揚げしてる子猫と
うりぼうも可愛いですが、「ハイマウス」「オロニャイン」の看板が☆
昔の木造の壁の風合いがいいですね~。

「みどりのおばさん」では、初めて、
アスファルト+横断歩道を描かれたそうです。
「えっ?!アスファルトや横断歩道って初めてなんですか?!」
と、びっくりすると、
「今までは、にゃーにゃー村には
 車がほとんど通っていないということにしたかったのですが、
 最近そのことで描くモチーフが限定されてきてしまったモノで、
 今後は今までよりももう少し時代背景を現代に近づけたいと思い、
 今回の個展で『にゃーにゃー村ちょこっと近代化宣言』をしました」

なるほど~。言われるまで、気がつきませんでした!
横断歩道も、見守ってくれるおばさんがいれば、安心ですね☆

おおやぎさんにお聞きしたところ、
「描きたいと思ったものがあったら、まず、資料を探す、次に取材をする。
 ありえない形で描きたくないんです。わざとらしくなりますからね。
 木目のもの、畳は楽しくて描くのが大好きです。
 木の根元や、港町の木の感じなど、観察するのが大好きです。
 意識しないと、木目などは、みんな同じ調子になってしまいますので、
 なるべく、取材して、実際に行って見て描いていこうと思っています」

「左の『ジャージャー橋』と、『みどりのおばさん』は千葉県の佐原市。
 右の『かくれんぼ』は、茨城県常陸太田市にある佐竹寺です。
 実際に行くと、お地蔵さんがたくさん並んでいるのですが、
 そちらは描かず、明るく猫達を遊ばせました。
 自分で、この場所で、猫がどんなふうに暮らしているか、
 イメージして、楽しんでいる様子を描きたいんです」

「左の『ポスト』は千葉県佐原市、
 右の『校庭でスケート』は、茨城県大子町にある、古い校舎です。
 行った時は雪は降っていなかったんですが、
 絵の特権は、好きに、季節を変えられることですね」

古い校舎に雪が降り、おおやぎさんの絵の中で、子猫(こども)たちが
集まって、楽しそうにスケートをしています。賑やかな声が聞こえてきそう。
『ポスト』では、ちいさい子を、よっこいしょと抱っこして
 ポストに投函させ、「おじいちゃんに届くかな~」とでも言っているような、
 微笑ましい瞬間です。古い懐かしい昭和のかおりがする風景の中で
おおやぎさんの描く、猫ちゃんたちは、生き生きと「今」を生きているようです。

はい、今回、わたしが一番好きなのは、こちらの絵で~す♪
「初めてのこどもの日」という題名。鎧兜がかっこいいのと、
部屋の畳が本物みたい!!そして、頭に被る、新聞紙で作った、兜。
姪っ子が生まれたばかりのせいか、子供の絵につい目が行ってしまいます。
男の子生まれたら、この絵を贈りたいわ~♪♪

さてさて、次は、歌舞伎モチーフシリーズです。

来て、暫くひととおり写真を撮り終わった頃、
いらっしゃってたお客様が「もう撮影終りましたか?」
とお買い上げの絵を準備してお持ち帰りになるところでした!
「よかったわ、写真間に合って」とお客様。
いえいえ~なんだか、お待たせしてしまったようで、恐縮です。。
今まさに、展示されてる絵がはずされて、
お客様に手渡される瞬間!というのを目の当たりにしました!
思わず、ぱちぱちぱち・・・としてしまいました*

左「助六・揚巻」。右「妹背山・お三輪」。
全く、歌舞伎はわかりませんが、紺色の額でしまって、かっこいいです!

「暫」う~ん、こちらもしびれますね!
広がっていたり、足元の布のしわ具合がたまりません!

左「京鹿子娘道成寺」。右「阿古屋」。
左の絵は、立ち姿、後姿がいろっぽい~。着物も豪華!

はい、歌舞伎モチーフシリーズで、一番気に入ったのは、こちら♪
「弥生の花浅草祭」です♪なんかこの、白黒猫が、それぞれ
悪と善と掲げて踊ってる姿。こちらに惚れました♪

さて、左端スペースになにやら不思議な作品が・・・。

ここからは「パロディ絵」になります。おおやぎさん曰く
「マニアックでごめんなさい。プログレ好きな方は、わかると思います」
とのこと。もとのレコードジャケットをそっくりそのまま描くのではなく、
あえて、わざわざココだけ違う!というのを楽しんでいるご様子。
「絵を描く時は、その音楽を聴きながら、盛り上げて描いてます」

こちらは、元になったジャケットが無いので、
おおやぎさんのパロディ絵のみ、です。
左「GENESIS/怪奇骨菫音楽箱 ジャケットパロディ」
右「JANIS JOPLIN/CHEAP THRILLS ジャケットパロディ」

左の絵は、これだけで、かなりインパクトありますね。
右は、ところどころ、猫になってて、多分、知ってる人は
にやにや笑いながら見るんだろうな~と思います。

左 こちらが本家。
右 「Rainbow/Rising(虹を翔る覇者)ジャケットパロディ」
見てて、笑ってしまいますね*

左「Pink Floyd/原子心母 ジャケットパロディ」
右 こちらが本家。
猫ちゃんの顔に一番目が行っちゃいます*
あと、下の草がよく描けてるな~と脱帽です。

左「EL&P/BRAIN SALAD SURGERY(恐怖の頭脳改革)ジャケットパロディ」
右 こちらが本家。
う~ん、本物よりすごく細かくくっきり描いてて圧倒です!

おおやぎさんから、
「40代の男性がお子さんを連れていらっしゃって、
 これを見てすぐさま
 『あ!恐怖の頭脳革命だ!』っておっしゃったんです。
 そのあと、これはね、ってお子さんに説明されてました。
 初めて買ったレコードなんだそうです。
 こういうお話が聞けて、嬉しかったです」
というお話を伺って、まさに、こういう出会いっていいな~と感じます。

わたしは最初「なんでパロディってあるんだろう?」
と、意味がわかりませんでした。まあ、これって
「なんでお笑いがあるんだろう、なんで、物真似があるんだろう?」
と同じくらい、愚問なんだと思いますが、
模写とは違って、パロディ。
模写ですと、自己レベルの追求、自己鍛錬、
自己完結に向けた修行のような気がするのですが、
パロディはひとつの作品として、人にメッセージを
投げかけるもの、人に見せるもののような気がします。

そこに悪意があるわけでも批判があるわけでもなくて
(ある場合もあるのかもしれませんが、そこは今は、置いといて)
根底には「尊敬」「憧れ」「感謝」「好きという気持ち」があって、
そこに独自の解釈のユーモアを散りばめて、ひとつの形にしてしまう。
(おおやぎさんの、猫の顔や猫の手など)

そして、見た方にとってみれば、目から
「あ!懐かしい!」「あ~これって好きだったよなあ」
「これを聞いてた時代は・・・」と、ホットなフラッシュバックを
ダイレクトに体験させてくれるのですから、

「古き良きものに尊敬の念と、燃えさせてくれて
 (好きだった・熱中して聞いていたなど)ありがとう、
 という感謝の気持ちからくる、ひとつの表現方法」
なのかな~と思いました。
まあ、簡単に言って、
「わかる人はわかる、好きな人は好き、面白い人は面白い」ですね。
でも、それこそが、一番大事な点じゃないでしょうかね。

懐かしい、ちょっと前までは普通にあった、
今は古くなってしまった風景が溢れる、こどもたち(子猫たち)が
安心して遊べる豊かな村、にゃーにゃー村。
清き水ときれいな空気、ほこほこしてる土、青々とした緑に囲まれ、
毎日が楽しくてしょうがない彼等の表情には、あったかな気持ちになります。

和風人形や、歌舞伎モチーフ、パロディ絵と、盛りだくさんの個展でしたが、
いろんな面(作品)が見れて楽しかったですし、元気いっぱいになりました。

おおやぎえいこさん、どうも、ありがとうございました!


●おおやぎえいこさん
にゃーにゃー村
http://www7.ocn.ne.jp/~nya2mura/


●猫雑貨&猫ギャラリー 猫の額
http://www6.speednet.ne.jp/~nekojarasi/
〒166-0003  東京都杉並区高円寺3-20-11 1階
TEL&FAX:03-3317-3115  OPEN:am12:00~pm8:00 木曜定休
ACCESS:丸の内線新高円寺駅より徒歩2分/JR高円寺駅南口より徒歩9分
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