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木村美穂さん個展「猫足おもちゃ箱」
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7月28日(土)、高円寺の猫の額さんで開催された、
木村美穂さんの個展「猫足おもちゃ箱」に行って来ました。

木村さんとは、2007年3月の「和猫絵巻ひなまつり五人展」の取材で
初めてお会いし、そのなんともいえない笑顔に
「これは!」と心を射抜かれてしまいました。

木村さんの作品が観たいと、お尋ねしたところ、ポストカード作品を
見せていただき、1枚記念に購入して帰宅したのですが、

この猫と、木村さんが似てるんですよ!!なんだか*
それに、この1枚で、なぜか明るい気持ちになれる、
全てのことにおける、前向きさ、というものを感じたのです。
「どんな個展になるんだろう・・・*」わくわく楽しみでたまりませんでした♪


当日は土曜日で晴天だったこともあり、お客様がたくさんでした。
木の猫のお人形、板に描いてある絵、モビール、木の時計、風鈴、団扇、
とっても可愛い世界に、いらっしゃったお客さま、みなさま、魅入ってらっしゃいました。

わたしが最初一目見た印象は”子供のおもちゃ箱、子供部屋みたい”でした。

「黒猫が多いですけど、やはり黒猫が一番お好きなんですか?」
「はい、そうですね、真っ黒って、いさぎよいじゃないですか」

このやりとりというのは、猫がお好きな方には、わかっていただけるかと思います*

まず、猫の額さんで委託販売をするきっかけをお伺いしてみました。

「仕事をしながら、自分の作品の発表の場を広げたくて、グループ展などやってきました。
 下北沢で、猫の額さんのOPENのお知らせをみて、猫作家さん募集とあったので、
 作品を持っていってみてもらいました。委託販売は3年くらいになります」

猫の額さんでの、他の作家さんの個展なども、よく見にいらしてるそうです。

「いろんな猫作家さん、作品と出会えるのが刺激になりますね!」

お話伺っている間も、たくさんお客様がいらっしゃるので、「可愛い~♪」と
喜ばれるお客様とお話ししたり、作品の説明をされている木村さん。
様子を見ていると、どのお客様も、木村さんの猫ちゃんを見て
心癒される、目がきらきらしているような印象でした。

あるお客様が「この絵、すご~い!」と絶賛されたのが、こちら。
ぱっとみ、大きな魚の骨ですが、ここそこに、お家や猫がいます。
よく見ると、それぞれのお店、キャラクターに意味があり、
役目を担って散りばめられていて、大きな一つの町、世界がそこにあるのでした。

「猫は練り物が好きだから、あれは、かまぼこやさんで、
 お風呂やさんがあって、ポストがあって、郵便配達やさんが、そこにいて、
 学校があって、給食袋をもってる子がいて、
 本屋さんがあって本読んでる子や、しゃぼん玉してる子、
 野球をしてる子達や、釣具やさんがあるので、釣竿もってる子がいて・・・」

細かく木村さんが説明してくださいます。
そんな細かい設定があったんだ!!それぞれに物語があるんだ☆
お客様と一緒になって、わたしも嬉しく聞かせて頂きました。
一同、上にかかっている絵を見ながら、至福のひと時を過ごします。

横顔が可愛いよね!しきりにお客様が言ってらしたので、
こちらの絵の横顔をさがしてみました。確かに可愛いですよね~♪

作家さんにとっても、自分が描いた絵や作品について、いろいろ聞かれたり
好きだ、可愛いといってもらえるのは、とっても嬉しいことですよね。

木村美穂さんは、北海道小樽生まれ。子供の時から絵が好きで、
似顔絵を描いたり、粘土をこねたりして、ひとり遊びするのが好きだったそうです。

北海道の大学の美術科に進学。
大学では、平面、デッサン、油絵、水彩など学び、絵本の研究に没頭します。
絵に携わる仕事がしたいと、卒業後、東京に上京し就職します。

北海道から東京に来てまず驚いたのは、冬でも靴がスニーカーでいいいこと。
北海道では、冬は冬用の長靴かブーツがあたりまえでした。
また水がまずかったこと。この2点が、信じられなかったそうです。

東京で、「大きい会社で、絵や絵本の仕事がしたい」とデザイン事務所に勤めます。

大きい会社に就職してみて、どうでしたか?とお尋ねしたところ、

「東京にきてよかったです。デザイン事務所では、
 イラストレーターさんのアシスタントから初めて、
 だんだん仕事を任せてもらえるようになって、
 グループを作って、絵本やイラストを作るようになりました。

 美大のときは、デッサンなどの基礎を積み上げていくことで、
 地に足がついてくる。そこから、自分が何処へ行くか、自分の好きなこと、
 進むべき道を選んでいく、その選択をする場所なんだと思います。

 美術史など理論も好きでしたが、子供の時から絵が好きで、
 楽しいほうがいい、にやにやしながら描いているほうがいい、
 そこで、子供向けの絵本が作れたら、と思ったんです」

「会社で作る企画として子供向けの絵本を出す事になりまして、
 絵本作家としてデビューしています。会社でもHPを作ったりして、
 幼稚園や小さなお子様に読んでもらえています。
 お子さんに喜んで読んでいただけるのは、とても嬉しいです。
 会社、企業という大きな組織の中だから、出せた、
 ひとりじゃできなかったと思います」

ほんとに、いろいろな考え方、人生があるんだなと感じます。
大きな企業に属して、ひとつのものを創り上げていく
という経験を積んでいこう、という前向き・挑戦的な志で、
試練という荒波に北の国から飛び込んでいった木村さん。
笑顔で語るその仕草は新鮮です。

この可愛い、木のお人形は、糸鋸を買ったことで、新しく作るようになったんだそうです。

「下書きをしておいて、だいたいのあたりをつけて切っていくんですが、
 1回切ってしまったら、後戻りできない、その形で作っていくしかない、
 切った形で決まるので、いさぎよいじゃないですか、それが面白いです」

想像としては、ミシンをあてがっているようなイメージですが、
糸鋸なんですよね・・・*

いさぎよい。さっきもお聞きしたフレーズです。
自分の感じたものを大事にすることは、自信が無いとできません。
また、そのためには、感じたものを思ったとおりに表現できるだけの
自分の力を出すための訓練、努力が無いとできません。

この部分というのは、凡人にはわからない、なんでそんなふうに
考えたり創ったりできるの?!と不思議なところなんですが、
あまり核心的な部分は語らなくても、ものづくりをする方というのは、
この部分が、実に、企業秘密というか、感覚的にできているものであり、
緻密に繰り返され吟味された結果、作家さんが選んで取得していった、
それぞれの結晶なのかなと思います。

「切ったものは、わざと角を丸くしたり、木肌を見せるようにして、
 懐かしい感じにしています。もともと、板に絵を描くのが好きで、
 ざらついたところや、かすれた具合が好きです。
 木のリアルさを出したいですね。甘い顔の絵を描いていても、
 木のもつ現実さを出せたら、子供っぽくならないと思うので」

こんなに、どれも可愛いのに、木村さんご本人から、ただ甘い子供向けだけでなく、
リアルさも出すことを忘れていない、とお聞きして、感心しました。

どの子も、それぞれ面白く、色が可愛くて、ひとりひとりに物語があるようです。
自分が子供だったら、これら人形を使ってお話しを作って
ひとり遊びしてしまうかもしれません。

それにしても、木村さんは、いつも満面の笑みです。
ふにゃ~っとシュークリームのような微笑です。

「パッと見て、お客様によって、感じる印象が違って、
 表情がキツイほうがいい、やわらかいほうがいい、
 いろいろ感想をいただけるのが嬉しいですし、ありがたいです。
 自分が作ったものが、人の家に飾られるのは嬉しいですね。
 ひとりでも、好きっていってくれる人がいたら、嬉しい」

確かに、丸い目の、可愛いバージョンと、
細い目の悪巧みしているようなバージョンとあります。
わたしは、この両方が描けるのが、凄いなと思います。
いや、意識して描き分けているんですよね、

上の言葉を聞いて、木村さんは偉いな、強いなと思いました。
私だったら、自分なりに頑張って創ったものを
「こっちのほうがいい」「こっちはそんなに好きじゃない」
等など、いわれたら、絶対凹みます。
でも、いろんな方がいて、意見が聞くことができて嬉しいと
ちゃんと認め、受け入れられる姿勢が強い。
さきほどの、ご本人が使っていた
「いさぎよい」の言葉がここで繋がった気がしました。

木村さんは、きっと創りたいと思ったものを創って
わたしたちを、ちゃんと楽しませてくれる、
それができる作家さんなんだな、と感じました。


はい!それでは、ここで、わたしの今回、
とっても気になったベスト3をご紹介します。まずは

チャイムですね。わたし、黒猫、三日月というシチュェーションが
大好きなので、これには、まいりました。釣りをしてるところもかわいいです!
赤い傘に入っている2匹も可愛い。
ちりんちりん♪とすずやかな音が聞こえてきそうです♪

右側の、白い猫が緑のスケボーに乗って、缶詰を運んでいる絵。
とっても可愛いです。バケツから魚がつるつるとこぼれているところや、
白猫が三角巾をかぶってるところなど、ほほえましいです。
このあとの展開が気になる絵ですね*

左側の、風見鶏の上にたつ、鋭い目をした猫ちゃんの絵も好きです!
男の子かなあ、「やい!おいら、こんなことだって、できちゃうんだから!」
みたいな、のりでしょうか(想像ですw)ところどころに飛ぶ風船が平和です。

はい、今回、わたしが一番好きだなと思ったのは、こちらの絵です。
色鉛筆が並んでいるというシチュエーションも好きなんです*
色の1つ1つ、1本1本がピアノの鍵盤のように色を奏でるといいますか
それぞれに意味があって、どれも大事なもので、それが並んでいるというのが
もう、木琴やハープを、端から端へ、ちゅるるるん♪と触りたい心境にかられます。
巨大な色鉛筆の街でしょうか。走る2人の影が、ちゃんと色鉛筆に
大きく映っているの、ご覧いただけますでしょうか?!この影、たまりませ~ん♪
リボンと靴が赤なのも素敵!空から静かに垂れる星々と、三日月。いうことなし!
2人は走ってどこにいくのでしょうか。このあとどんなことが待っているのでしょうか。
わくわくどきどき!デンジャラーより、ロマンチックかアドベチャーを感じます☆

この時計も、お客様には大好評でした。かわいい・・!
小児科の待合室や児童図書館にあったら、絶対嬉しいですね~♪
左は、男の子2人に女の子1人のドリカム状態なんだとか*

「今後は、自分で絵本を作っていきたいです。
 子供向けというより、子供さんが見ても、大人の方が見ても、
 ページを読み進め、めくっていくほど面白い絵本。
 暮らしのすみっこで、ちょこっと笑えたり、ほっとできる場所でありたいです。

 木のお人形などの立体作品の制作は趣味と同じです。完成品が見たくて、
 つい最後まで仕上げないと気がすまないのです。

 展示会も、このまま続けていって、おもしろいことをやりたいですね」

こちらも、とても素敵な絵で、わたしも好きです。
題名は「ここが一番はかどります」
なんか、見てると泣けてきます。わたしも、自分が思い描く好きな場所で
こんなふうに寛げる、好きなことができる、落ち着ける、
自分の仕事ができる自分の居場所が欲しいなと、いつも思っています。
だから、この絵を見て、自分がそうしたいと思っている夢や希望を
絵や形に表せること、いろんな人に見てもらえることって
どんなに素敵なことだろうと、うるうるきちゃいました。

わたしが思うのは、
子供って、凄く現実に敏感なんです。自分の寂しさも、
周りの人の寂しさも痛いくらいに感じ取れるんです。
でも、いつも求めているものはあって、どんなことがあっても、
それはかわらなくて、友達と遊んだり、絵を描いたり、絵本を読んだり、
ひとりで遊んでる時だって、決して放棄なんかしないんです。

わたし自身、子供の頃、母親に沢山絵本を読んでもらって
「これは?これは?」といっぱい質問し、
出てくる答えに、さらに想像が膨らんだものです。
絵本を読んでもらいながら、母親が自分だけのために、
話してくれる言葉たちは、きらきらした星屑のようであり、
マーブルチョコレートや、金平糖、ビー玉、おはじきであり、
自分だけがもらえる、ご褒美そのものでした。

絵本は、絵本の中のお話だけにとどまらず、夢に繋がったり、
ひとり遊びしている時の、自分のお気に入りの物語の一つになったりします。
誰にも邪魔できない、自分だけのお城となります。
そこではいつも自分はお姫様だったり亀だったり猫だったり空を飛んだりします。

たまに怪物やお化けが出てきて、ちょっぴり怖かったり
寂しくなりそうになっても、どんなに辛い苦しい困難があっても、
あれやこれや考えて試してみます。ぼろぼろになっても、
くじけず立ち向かうことで、敵を倒せたり、出口に辿り着くことができて、
明るい場所へ戻れます。物語はハッピーエンド。
目が覚めれば自分の部屋、布団の中、お母さんがいたりします。
乗り越えて帰ってきた先には、必ず安穏があるのです。
・・・・ただの、一人遊びなんですが。

木村さんの、これらお人形や絵を見ていて、
そんな自分の子供時代が引き出された気がしました。
全く予想外のことで、びっくりしましたが、
ほんとに忘れかけていたことなので、嬉しかったです。

猫の額の店主、木村慎一さんは、木村美穂さんのことを
「キノコに座った、妖精さん」とお話していました。
いやはや、こんなぴったりの言葉は無いです。

そういう役目の方が、この世の中、いてもいいと思います。

子供も、大人も、いつだって、冒険者です。
現実の社会では、なかなか冒険できませんが、
木村美穂さんの絵やお人形は、わたしたちを子供時代に戻してくれたり、
冒険に連れ出してくれるのです。
こんなこともしてみたい、あんなこともしてみたい、
やってみたかった、できなかったことを見事にしている、猫ちゃんたち。
そんな絵やお人形がいっぱい。まさに、おもちゃ箱なのでした。

是非、次の個展では、木村さんの絵本を拝見したいです。
木村美穂さん、今日はどうも、ありがとうございました!

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