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2007年7月12日 (木)

HARMONY 菊地きよし作品展に行ってきました!

7月9日、飯田橋駅東口にある、「こころとからだの元気プラザ」の
1階ギャラリーひろばにて開催中の、菊地きよしさんの個展
「HARMONY 菊地きよし作品展」に、行ってきました☆

菊地きよしさんは、グラフィックデザイナーで、
商業デザインのお仕事をされていて、うちのオーナーとは
10年来のお付き合いで、とてもお世話になっています。
10年前、池袋の異業種交流会で初めてオーナーと菊地さんがご対面、
菊地さんのご持参していたポストカードをオーナーが大変気に入り、
その後タウン誌などの発行をお手伝い下さったことから、
お付き合いが始まり、以後、いろいろなデザインのお願いをしたり、
大変お世話になっているわけです。

わたし自身は、2005年4月に、
Art Gallery とてちてたをはじめるにあたって、グラフィックデザイナーで、
絵も描かれている菊地さんにご挨拶に、お茶の水の職場に伺ったのが、
初めてでした。それ以来、2度目のご対面になります。

わたしが、このように、ギャラリーさんや作家さんを取材するようになって、
こうしてお世話になっている菊地さんの個展を取材できる、
というのは、大変嬉しく思います。

2度目のご対面でしたが、はじめて会った時の物腰柔らかさ健在で
お話している間中、「これって活字なるの?はずかしいなあ~」
を連発されていた菊地さん。はい!活字になるんですよ~♪
2年ぶりにお会いしたことも会って、いろいろ話しに花が咲いてしまいました。

菊地さんは、1959年秋田県生まれ。
後ろを見れば山で、前を見れば海、という自然の中で育ちます。
世界遺産にもなっている、白神山地の麓です。
小さい時から絵を描くのが好きで、
漫画をよく読み、陸上も好きだった小学生時代。
中学校では、地方の美術展に出品して入賞し、
高校で油絵を始め、山や海辺の風景を好んで描かれたそうです。

「絵は好きだけど、デザインはどういうものなのか、やってみたかった」
いったん、就職しますが、デザインの専門学校に進学します。

「これが、やってみて、性にあっていて、絵本を作る授業が一番楽しかった」
こうして、東京デザイナー学院を卒業、商業デザインを手がける仕事に就き、
ポスターやパッケージなどを、デザインする仕事をずっと続けられています。

今回、どうして個展をやろうと思ったんですか?と聞いてみたところ、

「自分は、作るときはいろいろ作るけど、作らないときは全然作らない。
 作品がたまってきて、いろんな人に見ていただきたいと思ったからです」

個展参加は、2002年のカナダ大使館内で開催された、
「PEC Creator Event」から、2度目だそうです。

「新人のクリエーターの為のイベントで2日間開催されたものです」
そういうイベントもあるんですねえ、知りませんでした。

菊地さんの作品(絵)は、どこまでが手描きで、どこからが「立体」
(切って貼り付けてあるような感じがするので)なのか、
ちょっとよくわからず、そこがまた不思議で好きです。

「1992年にコンピューターサービス会社のカレンダーを作る仕事があって、
 そのときに浮かんだのが、この作り方です。
 フリーハンドで線をベースにして色を埋めていく方法もありますが、
 切り絵シリーズというか、切り絵作品といいますか。
 このカレンダーの時のテーマが「調和・ハーモニー」で、
 今回の個展の題名と同じですが、プレゼンで通って採用されました」

既に、そのときから、「調和・ハーモニー」という言葉が
頭の中にイメージされていたんですね。驚きです。
菊地さんは、常日頃から、そういうことを考えていらっしゃったんでしょうか。

「人と自然の調和、人と人との調和、調和にもいろいろありますね。
 今は、描き方は、タッチを絞って、方向性を決めてやっています。
 いろいろあったほうがいいんじゃないかとも思うのですが、
 見てる方はそうじゃないほうがいいようでして。
 このシリーズは人気があり、好評を頂いています」

菊地さんの絵は、色のバランスと、それぞれのモチーフ(?)の位置が
とてもいいなと思います。春夏秋冬、季節の色の中で、
人や月、花、太陽、が浮かんで、飛んで、舞って踊っているように見えます。
手が届きそうで届かないけど、実際は目に見えなくても繋がっているような、
自然も宇宙も人も含めて繋がっている、ひとつだと感じる絵です。

「描いている人が、そういう思い、たとえば、わくわくした思いなどを
 出していれば、見てる人に伝わると思うんです。
 自分自身を主張するのは得意じゃないので、恥ずかしいのですが、
 その要求を絵で表しているんだと思っています」

普段、菊地さんの絵を、ポストカードサイズや、小さな額で見ているので、
このように大きいサイズで額装して並べてあると、また圧巻です。

お家に飾ってあっても素敵ですが、こういった施設や共同の建物の
1階ロビーとか、廊下、人が集まるところに飾ってあると、目が行きますね♪

「そういえば、高校の時、文集の表紙を描いたのですが、
 偶然、今と同じタッチでした。」と思い出された菊池さん。
高校生の時には、既に、下地が出来上がっていたのですね!!
なんだか嬉しい発見です!

なにげなく、調和とか癒しとか簡単に言ってますけど、
人を癒そうと思ったら、自分自身がゴタゴタしてちゃ駄目で
落ち着いていないと駄目、一番大事なのは
自分自身の心かなあって思いますねえ・・・と話したところ、

「そうですね、人と人との関係、繋がりって、
 怒った時、笑った時、喜怒哀楽の感情のブレを
 時計でいうとちょうど0時、ブレない状態に戻しながら、
 調和とやすらぎの方向に心を向けていく、
 本当は限りなーくプラスの状態なんです。
 そんな心の状態をひとりひとりが、保てるかどうかですね」

自分の考えを話すのが恥ずかしいとおっしゃっていた菊地さんでしたが、
このお話を伺った時、ぞわわわ~っと毛穴がひらいた感じがしました!!

「今はストレスも多いし殺伐としている。
 だからこそ、心の調律、調和が必要なんですね。
 本当に、毎日少しでもいいから、
 テレビを見るのをやめて静かな時間をとってみたいですね。
 それと、普段の生活でも、私たちは、心が安らぐ、ほっとしたい、
 そうなりたいと思ったら、自分のリズムに合わせて色を選んでいたりしますよね」

このお話を伺って、思ったのは、
よく、人生のバイオリズムとか聞きますが、たった1日だけでも、
心の変動はあるものです。落ち込んでみたり、ふてくされてみたり、
しょぼくれてみたり、ひらきなおったり、やる気になったり。
わたしは、いつも青が好きなんですが、
落ち着きたい、冷静になりたいときは海の底のような深い青を求めたりします。
逆に活動的に自信持って動いてる時は、軽やかな水色を求めたりもします。

自然と、こころは、必要なものを欲しているのかもしれません。
意地や欲望など、余計なシガラミを一切排除し、
自分の内なる声に、いかに素直になれるか、
そこに気がつけるか、どうかが鍵なのかなと思いました。

「人はどうしても、他人に求めてしまいますよね。
 自分を置いといて。これはつねです。
 大事なのは、自分の心の持ち方です。
 いかに、人に対して、感化を与えていけるか、じゃないでしょうか」

菊地さんの絵を、ただ感覚的に
「癒される~」「見てると、しっとりした気持ちになる」「元気になる」
と思っていたわたくし、こうして、実際、お話をお聞きする事ができて、
普段使っていない筋肉をマッサージされて、痛くはないのですが、
あまり血が通っていなかった箇所に、うっすら血が通い、
じんわり温まってきてるみたいです。

「自分と言うものを、しっかりもつ。
 でもこの簡単なことが、なかなかできない。
 人に対して、ああして、こうして、と、求めてばかり。
 しかし、これは違います。
 自分から変えていかないと、だめなんです」

菊地さんの話を聞いてて、耳が痛いです。
最近、辛らつで人を引き摺り下ろし、けなす言葉が氾濫しています。
なにも動かず、口だけ動かすのは誰でもできます。
人を貶めたり、罵ったり、ダメージを与える事はいくらでもできます。
でも肝心なことは、自分自身がなにを考え、どう動いたかなんですね。

わたし自身、どうしても賛成できない考え方や行動をした人に対して、
どのような距離感を持てばよいのか、どう接していくべきか、
かなり心取り乱し揺れた時期がありました。
その人のためにと思って、自分の意見を伝えることが友情なのか、
(でもそれは押し付けや、決め付けではないのか)
その人のためにと思って、あえて何も言わず好きにさせておいたほうが、
大人として節度ある人間関係なのか、
(でも言わない事で、あとでもっと大変なめにあったら、
 それはかなしいし、なって欲しくない、どうしたらいいのか、
 ただ、相手の性格もあるし・・・)非常に悩み、考え込んでしまいました。

このとき実感したのは、
相手が例え、どんな道を選ぼうとも、その道を選んだのは本人である。
その事実を拒絶したり、否定したり、変更させようとするのではなく、
相手の意見を受け止めること。そのことによって、
自分自身の心の平穏を乱されたり、健康状態や仕事、日常生活に
支障をきたすほどの衝撃を受けるのは、自分自身の心が弱いから。
相手の言動に、振り回されたり揺り動かされてはならない。
自分をもっと強くしなければいけない。そう感じたばかりだったんです。

なので、冒頭、菊地さんの「調和・ハーモニー」の話で

「喜怒哀楽の感情のブレを普段の状態に戻しながら、
 調和とやすらぎの方向に心を向けていく、そんな心の状態を
 ひとりひとりが、保てるかどうかですね」

のお話に、ぞぞぞと鳥肌がたったわけです。
は~、わたくし、まだまだ修行が足りませぬ!
というか、なんてグッドタイミングで、このお話が聞けたのか、
もう、この奇跡と偶然に頭が下がる思いです。

最後に思ったのは、距離感というのは、心の受け止め方ひとつ。
いつでも近づき、そしていつでも遠くから見守っていける。
でも必要とされた時に、求められたら嬉しいのかなと。
許せない、認められないと思っていた足かせをひとつはずすと、
自分がちょっとだけ軽くなって、動ける範囲が少し広がった気がします。
相手を尊重できる心のゆとりがあれば、いつでも、
自分は飛んだり舞ったり、見守ったり、感謝することができる。
自分・・・まだまだ狭いです。もっとひろくおーきくなりたいです!

「絵の中に、真心をこめれば、必ず伝わります。
 そんな相手を思いやる真心(気持ち)を
 自分自身が出し続ける事が大切です。
 それがまわりに良い影響を与えていくんでしょうね。
 ひとり、ひとりがそんな思いをもてば
 本当に世の中はすばらしいものになりますよね。
 
 わたしは、絵が好きで、ずっと描いてきて、これからも描いていきます。
 みんなに見てもらえたら、嬉しい。喜んでもらえたり、
 何かちょっとでも、よかったと思ってもらえたり、
 少しでもほっとしていただければ、嬉しいです」

菊地さんは、始終、ほんわりとお話くださって、
ほんと、居心地がよかったです~♪

わたくし、お話聞きながら、最後まで、うるうるしてました。
自分の心という湖を、静寂の中に置き、ただ、眺める。
自分自身の心の調和、調律を、どう保っていけるか。
わたし自身の最大のテーマ、修行だなあと改めて対峙し
再確認した1日となりました。こんな展開になるとはびっくりです~!

今回の個展では、作品ひとつひとつに、詩のような言葉が添えられています。
最初読まないで観ていたのですが、あとで読んでみたら、また見方が変り、
とてもよかったです!一部ですが、写真と一緒に詩をご紹介したいと思います。

菊地さん、今日はありがとうございました!

「秋の月夜」(右側)

もみじは
もみじ
ぶどうはぶどうで
みんな
うれしそう

「聖夜07」

聖なる夜に
聖なる夜に
ふりそそぐ雪
ふりそそぐ愛

「月夜」(左側)

月夜のなかで
ふたりは
出会い
月夜のなかで
ふたりは
夢を見た


「あかね」(右側)

あかね色の空
あかね色の空
今日もありがとね

「梅雨」

やさしい雨
やさしい雨
きょうは
とっても
やさしいね

「夢(yume)」(右側)

夢の中で
ふたりは出会い
夢の中で
ふたりは
うれしそう


「満月の夜」

ひとりじゃない
ひとりじゃない
けっして
ひとりじゃない


「あい」

ぜんぜん
心配なんかしてない
だって
だって
こんなにも
たくさんの愛が
降り注いでるんだから

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■菊地清さんHP
 http://kikuchi.2525.net/

■HARMONY 菊地きよし作品展 
 7/14(土)13時まで

■開催場所
 医療法人社団「こころとからだの元気プラザ」1階
 ギャラリーひろば
 http://www.genkiplaza.or.jp/index.html
 〒102-8508 東京都千代田区飯田橋3-6-5
 交通:JR総武線:飯田橋駅下車徒歩1分
    東京メトロ有楽町線・南北線・東西線,
    都営大江戸線:飯田橋駅下車A2出口すぐ

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