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2007年5月26日 (土)

西荻窪 SUTEKIさんに行ってきました!

風が強かった、5月のある日の西荻窪。北銀座通りを歩いて5分。
ギャラリーブリキ星さんに行く途中に、見かけた、
謎の煙草屋さん?雑貨屋さん?好奇心ワクワクで行ってみると、
そこはお目目きらきら大興奮のSUTEKIな、おもちゃ屋さんでした☆

まずは、スタッフの田中哲也さんに、2階に案内して頂きました。
2階は、5月にOPENしたばかりの、『MOSHI MOSHI』という名の、
アメリカのアーティストさんの作品を扱うSHOPです。

おおお~っと!怪しい光が見えてきました☆

とっても可愛い~!思っていた以上の可愛らしさです!
アメリカの作家さんの手作りアクセサリーや洋服、Tシャツ、
バッグやポーチ、バッチ、絵などが展示してあります。

この天井や、壁の絵は、MOSHI MOSHIのオーナーのビリーさんや、
スタッフの皆さんで描かれたそうです。可愛いですね!
もともと、SUTEKIのオーナーの阿部幹雄さんのお友達で、
仕入先でお世話になっている、ビリーさんが、
アメリカでギャラリーとショップをやっていて、
是非日本で作家さんの作品をセレクトして紹介するお店をやりたい
ということで、この2階に『MOSHI MOSHI』がOPENになったそうです。
アメリカのギャラリーでは、日本と違って、
水色とオレンジがカラーで使われているのだそうです!

青い光に照らされておりますのは、「STUDIO ACORN」
ACORNとは、どんぐりのことです。アメリカオレゴン州の
ポートランドにお住まいの日本好きの老夫婦がお作りになられた、
ティファニーシルバー。おにぎりや、ケーキなど、小さくてもしっかり可愛いです!

こちらは、ふくろうさん。同じくポートランドにお住まいの、
20代の女性作家さんが作られています。

このバックなんかは、若い女子中学・女子高生にいいんじゃないですかね。
お洒落な小学生でもOKかも!こちら、「Kissy cake」のバック。
日本では、ここでしか売っていないそうです!
それを聞いて思わず、買っちゃいそうになっちゃいました。

こちらも、ピンクが眩しいです。
「HMS CAROUSEL」のTシャツとポーチになります。

こちらは「monsieur t.」のポーチ。上の紺地にピンクの柄のは、
なかなか好きですよ。こうもりとかあったら、いいかもしれません。

こちらは、少量生産のクッション。なるほど、欲しい方には、
きっとたまらないのじゃないでしょうか。

いや~、ずいぶんと『MOSHI MOSHI』さん、満喫しちゃいました!
もっと他にもいろいろありました。イラストレーターのマーティンさんの
シルクスクリーンなど。1度見てぴんときた方は、はまること間違いなし。

『MOSHI MOSHI』さんは、女の子同士、2,3人で
わいわい遊びに来たい場所ですね、そんな感じがしました。
あとはお洒落な若者。Tシャツ好きな方は、楽しめると思います。
これからも、作家さんの作品の紹介に重点を置いていかれるそうですので、
是非、遊びに行って観てください!

さて、1階に下りましょう。階段お気をつけ下さい。

入り口の壁にはステキバクの絵が。このキャラクターは
SUTEKIのオーナーの阿部さんが考えたものだそうです。
そして、この壁に描かれた絵は、都内を中心にライブペイントなどで
積極的な活動をしているアーティスト「MHAK」さんによるものだそうです!

わたしがSUTEKIさんに、ひかれて吸い寄せられたのは、
これでもかとあふれる、おもちゃが目に付いたからです。

入り口前からして、もう足止めをくらいそうなほどです。

どうですか、ぎっしりですよ、上も下も右も左も
おもちゃがいっぱいです!この狭さがまた、いいんです!

ちょっとしたところに、ステキバクちゃんが♪かわいいです~♪
わたしが、このステキバクで、チェスとかあったら、
絶対可愛いと思うし、欲しいです!と話したら、
今度、オセロになるそうです!楽しみです~♪

スタッフの田中哲也さんに伺ったところ、
西荻窪自体、小さいお店が多くて、好きな町なのだそうです。
お店をやろうと物件を探したときに、ご自分が吉祥寺に
お住まいだった為、中央線沿線沿いが希望で、
吉祥寺や中野などで探しましたが、どうもみつかりませんでした。

立地は路地裏などでも良かったのですが、
最初は、1階をおもちゃ屋、2階はテーマを決めて、
関連したおもちゃにちなんだ企画展をやる、
『店舗 + おもちゃギャラリー』を考えていたそうです。

そんな中、西荻窪で、こちらの店舗物件を見つけます。
商店街の中にある一軒家で部屋割りのある、
この物件を見たときに、当初のテーマにぴったりで、
古物に合う古くささも気に入り決断。
正式にOPENしたのは、今年の1月になります。
実は、倉庫になっている部屋がもう一つあり、、
今後はそこでおもちゃの企画展など考え中だそうで、こちらも楽しみです!

1階のおもちゃ屋さんですが、ただやみくもにあるのではなく、
「クラシックゲーム」「ロボット」「かわいい系」の3本柱で、
集めているそうです。ここに、今はないそうですが、
前までは知育玩具もあったそうです。

もともと、田中さんは、おもちゃメーカーにお勤めで、
藤城清治さんの小人の人形の企画作成などの仕事に携わり、
カフェでギャラリー展開をしたり、ショーケースを使って
作家さんに貸して展示したりといった活動もされたそうです。

このように、さまざまな経験の後、西荻窪で
「SUTEKI」というおもちゃ屋さんを開く事になりましたが、

そういえば、素朴な質問、なぜ「SUTEKI」という
店名にされたのですか?とお尋ねしたところ、

「ステキなモノ・おもちゃを集めるという理由ではなく、
 オーナーの阿部が『ステキですね』と知人に言われた事から
 気に入り、SUTEKIになりました。インパクトもありましたし、
 コレクティブルなお店のように、敷居が高いイメージが無く、
 意味がありそうで無い響きがいいんじゃないかと」

確かに、ステキバクちゃんの存在といい、相性抜群*
深く考えなくても充分、印象に残りますし、
そういう固有名詞にも思えてくるから不思議です!

2階は、アメリカの作家さんの作品が楽しめる「MOSHI MOSHI」。
1階は、おもちゃがいっぱいの、おもちゃ屋さん「SUTEKI」。
どちらも、可愛くて、見ているだけで楽しくて、
ぎゅうぎゅうさ加減に嬉しさがこみあげてくる、おススメの空間です♪

最後に、SUTEKIのオーナーの阿部幹雄さんから、メッセージです。

『ステキ』はとても小さいお店ですが、ここには国や年代や付加価値に関係なく、チープな造りやデザインが面白くて集めた玩具が所々に並んでいます。みんなが欲しいもの?何処にでもあるもの?そんな事では絶対にないものをSUTEKIとMOSHI MOSHIに、ぎっしり詰めてお待ちしています。

 SUTEKI(1階) http://www.suteki.me.uk/
 MOSHI MOSHI(2階) http://www.moshi-moshi.com./

 〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-27-10 12:00~21:00
 TEL&FAX. 03-6279-9305   アクセス:JR西荻窪駅徒歩5分

2007年5月23日 (水)

ギャラリーブリキ星 高橋正子展に行ってきました

ブリキ星さんで高橋正子展がやっていたのは知っていたのですが、
まさか作家さんご本人様がいらしゃってるとは知らずに行ったので、

「は?!作家さんがいる~!!」とかなり舞い上がってしまいました。

この日、日曜日だったので、かわるがわるお客様がいらして、
高橋さんは、お客様とご歓談されてらっしゃいました。
ご挨拶はしたのですが、お客様の鑑賞、ご歓談の邪魔にならないよう、
絵を拝見しながら、それでも、同じギャラリー内なので聞こえてくる、
高橋さんのお話に、自然と耳が反応していました。

わたしは、高橋正子さんという作家さんを知りませんでした。
ブリキ星の店主加川さんが仰るには、

高橋さんは、ブリキ星さんで3年ぶりの個展になるそうです。
たまたま、ギャラリーの紹介で、絵をお持ちになった高橋さんの
絵を見た加川さんは、「これは凄い」と思ったそうです。

「絵を見て、いいな、と思った方は、最初からそのままその良さはあって、
年々その良さは変らずに変化してゆくけれども、
高橋さんはいい意味でどんどん良くなっている」

「こんな自分でもいいんだって、背中を押してくれるような絵です」

世の中、たくさん絵描きさんがいて、星のように絵はたくさん生まれます。
その中で、そう思わせてくれる絵と出会えることって、
なかなかないのではないでしょうか。

それにしても、高橋さんは、声がきれい。
物腰の柔らかい丁寧な喋り方をされていて、その声が、とても心地よい。
気持ちよく音を奏でているようで、その声を聞きながら、
壁に掛かった高橋さんの絵を鑑賞する。

とても、うっとりと、幾らでもいられる~
いつまでも、ここにいたい、と思ってしまうひとときでした。

また、てっきり、20代くらいの若い方、自分より年下の方だと思っていたので、
大きなお子さんがいらっしゃると聞いたときは、びっくりしました!

途中、店主加川さんに入れて頂いたお茶をいただきながら、
高橋さんと、お客様が絵に関して話されているのを、
横で聞くことになりました。

なかなか、専門的なはなしをされていたので、
日曜美術館(テレビ番組)みたいだなあと、ドキドキしました。
わたし、ここにいていいのかな、と一瞬思ったくらいでした。

話の中で、「絵の決定権は自分にある」というお言葉を聞いたとき、
かっこいいなー!潔い!と身震いがしました。
これは、自己満足とか、自分勝手、協調性が無いということではなく、
どんな人でも、若い頃、はじめの頃、停滞している時、
苦心してもなかなか上手くならないときなど、あるかと思いますが、
それでも続けていった時、何年か時を経たとき、
「今の状態はなかなかいいと思う」と自分でも思うときがくると思います。
そこまで行くのにも長い道のりだと思いますが、
この先、果たして同じ描き方ができるか、
はたまたしてゆくのか、もしかしたら、初心に戻って最初の頃の
描き方に戻るかもしれないし、また違う新しい試みをするかもしれない、
先はわからないし、もう2度と筆を持たないかもしれない、
いろいろな経験をしたことで、見えてくるものがあり、
いつこれで終ってもよいという覚悟を持って、
その1つ1つの絵を描かれている姿勢を感じました。

高橋さんがお話されるのを間近に見て聞いていると、
わたしがなにかを質問したり、おいそれと、あれこれ言うより、
高橋さんが話す、喋って頂いて聞いている方がぴったりくる、
そんなオーラーに包まれているのを感じました。
また、話してくださっている高橋さんを見ているほうが、
新鮮に面白かったですし、なによりとにかく、お声が
気持ちよかったので、初めての体験に、酔わせて頂きました。

さて、高橋さんの絵です。額は手作りだそうです。とても味があります。
また今回緑色が多いなあという印象を受けました。

わたしは、絵に関して、難しい事はわかりません。
ただ、自分が今まで生きてきた、感じたことで、
頭の中で映像、絵、写真などのようにイメージできるものがあって、
こんなふうに表現したい、こんな絵を描きたい、
でも、自分では描けない、だからこそ、見てみたい
という想像図がたくさんあります。

そのイメージに、少しでも似ていたり、
雰囲気や共通項がある表現を見ると、
吸い寄せられるように魅入ってしまうところがあります。
憧れでもあり、郷愁のような気持ちになります。

まさに、高橋さんの絵を見て思ったのは、

自分がこう描きたい、表現したいと思ったものをまさに描いている、
もしくは延長線上にあると感じられる色や描き方を見ることが出来て、
とても奮いたたされたような気がします。
こういうふうに描いていいんだ、色をこう使っていいんだ、
自分の中の、底のほうに寝かせてある感情を
こんなふうに表現してもいいんだ、ということ。

「自分も絵を描きたい」そして「なにか表現したい」
という気持ちにさせられる絵だなと思いました。



今回、緑色が多く目に入ったのですが、緑色にはたくさんの色があり、
深かったり濃かったりくすんでいたり明るかったりします。
何度か見ているうちに、再生、希望のようなものと、
緑に飲み込まれそうな自分が見えてきてしまいました。

これは、全くわたしの感じたことですが、
このままでいたいけど、このままではいられない、
いつか破るときが来るかもしれない
自分を守る、自分が纏い続けてきた数々の安穏から
いつか抜けなくてはいけない不安と怖れと期待などが
ぐるぐると胸の中をざわめいていったのです。
これは困りました。

そして最後に裸の女性の絵を観たとき
「わたしは、裸になれない。
 まだ自分は、なれない。自分をさらけ出す事はできない」
そう思ってしまったのでした。

この裸の女性が、誰なのか。高橋さんなのか、
高橋さんの子どもなのか、誰を指すのかは全くわからないですし、
誰であることも無いし、誰でもあるのかもしれない。
ただ、この絵を見て、わたしは、自分の弱さ、未熟さを
受け入れられない、拒否したい気持ちになってしまいました。

わたしは、高橋さんの絵を「凄い」と憧れつつも
自分の中の、見ないでいた逃げていた自分に
嫌でも気がつくことになってしまい、自分でも予想外の展開でした。

ただ、以上のことは、わたしの中の個人的な気持ちの流れであり、
高橋正子さんの絵は、そういう絵ではないのです。
わたしは、高橋さんの絵を見て、感じることはあっても、
そこに「こうでありたい」という自分の思いを重ねてみてしまいました。

結果、2つの失態をおかしています。
わたしが「この絵が好きです」と話し、
「とくに、この、黄色い光が」とお伝えすると、
高橋さんは、たいそう困って
「それは光じゃないんです、建物なんですよ」
えええーーー!!!もう顔から火が出る勢いで恥ずかしかったです!!

しかも「これ建物に見えませんか」とショックをうけられたようで
「す、すいません!!そうじゃないです!
 わたしが勝手に「光ならいいな」と思ったんです!」
高橋さん、ほんとうに、ごめんなさい!

しかも、そのあとも「この絵も好きです、この光が」
と無謀にも続けたものだから

「それも、光じゃないんですよ、雲です。雲に見えませんか?」
非常に悲しそうなお顔です。もう、申し訳なくて、恥ずかしくて、
一寸法師になって川に流されたかったです!!

高橋さんは、ご夫婦連れのお客様がいらしたときに
絵の説明を求められ、
「これは写生じゃないです。日記でもない。
 でもわたしかもしれない。フィクションを入れた抽象画です」
というご説明をされていたのです。

「いくら、フィクションでも、ここに光をいれるような、
 そこまでフィクションはしませんよ」と
笑顔で言われ、申し訳ない気持ちでいっぱいでした・・・。

そう、わたしは、きっと、
高橋さんの絵を見て「凄い!こうなりたい!」と憧れつつ
「でも自分、まだこんなだよな。全然駄目じゃん」
とひとりで打ちひしがれ、ついつい高橋さんの絵に
「救い」を求めてしまったようです。

自分がいいな、見てて心地よい、こういう絵を描きたい、
ずっと見ていたい、そう思った絵に、光をいれてしまった。
わたしには光に見えた、というか、見たかったんですね。
なんて強引でしょうか。

絵は、作家さんが生み出すまでの過程にドラマがあると思います。
また出来上がった時点で、作家さんの中でひとつの思い(過程)の
結果が形になるのですが、ここで終らないのですね。

作品は、展示されて、いろいろな人が見ることで、
また別のドラマが生まれるのかもしれません。
どんどん生まれ変わってゆくのかもしれません。
それは、作家さんの思いをはるかに超えていくところもあるでしょう。

と、いっても、今回の私の場合、作家さんご本人様を目の前にして、
自分のドラマを優先してしまいました。わたしが語るより、
高橋さんの言葉をもっと積極的に聞くべきでした。
今回の「いってきたレポート」は反省多々です。

店主加川さんに
「あなたは、まだ30代でしょう、もっと年をとったときに
 また高橋さんの絵を見ると、また違ってくると思いますよ」
と言われました。

オーナーにも
「君のいつもの見方じゃ、高橋さんの絵はわからないだろうね。
 見方を変えないと」と言われました。

うわ~!課題です!
まだまだ、ひよっこということです!(><)

非常に恥ずかしいレポートとなってしまいましたが、
これが、いまのわたしです。この反省を教訓に、
これからも、いろいろな作品や、人に出会ったとき、
自分が知らない、知りえない、さまざまなことを、
素直に学んで行きたいと思いました。

高橋正子さん、ブリキ星の加川さん、
このたびは、どうもありがとうございました!

2007年5月17日 (木)

ギャラリー喫茶ゾーエーさん いとう良一さん個展

━━━━━ いとうさんとの出会い ━━━━━

にこにこネット、とてちてたでも、ご紹介している、いとう良一さん。
「いちびりTOWN」という絵と工作、雑記のサイトと、
「ペンギンの達人」という、ペンギンについて詳しくご紹介している
ペンギンの生態を知るためのサイトを運営されています。

ペンギンが空を飛んでいる絵。初めてweb上でこの絵を観たときから
惚れました*そして、いとうさんの絵を実際に観たのは、2006年春。
小田急線梅ヶ丘駅にある、ギャラリー喫茶ゾーエーさんで開催された
個展を見に行ったのが初めでした。そのときは、お会いできなくて、
ゾーエーさんの雰囲気のよさにひたりながら、
ただただ、作品と作品集をどっぷり鑑賞して帰ってきました。

同年、初夏に改めてゾーエーさんで初対面し、とてちてたで展示販売する為の
作品を何点かお預かりしました。この時は、お会い出来て大興奮*
同年・秋には、飯田橋のギャラリー スペースパウゼさんで開催された
個展に伺い、新作を拝見・お会いする事ができました。

こうしてみると、今回お会いするのは3度目になりますね。3度目の正直で、
めでたく取材となりました*わたしが、いとうさんの絵が好きな理由は、

「どうやったら、こんな素敵な絵が描けるんだろう」
自分が今まで生きてきた、たった30数年のあいだで、
「自分はこういうのがすき」「こういうふうに描きたい」
というポイントが全て凝縮されていたこと。
憧れにも似たきらきらした気持ちです。

同時に、どんな思いでこの絵を描いたかはわからないし、知る由もない。
けれども、絵を観たときにこれはどういうことなんだろうと、
自分の気持ちに照らし合わせたり、沿って観ることが出来る。
絵は、とてもさっぱりしていて、すんなりと入ってきて、
浸透していくような感じがするのです。
あたりまえに、生と死、動と静が交差する日常に、わたしたちは生きている。
日々、人は、いろいろな苦労や悩みを抱えているであろうとして、
それを微塵とも感じさない、それも生きるということだと。


━━━━━  いとうさんの絵の歴史 ━━━━━

1994年から毎年必ず個展を開催し、もう40回以上になるそうです。
最近では、秋に飯田橋のギャラリー スペースパウゼさんで
新作お披露目の個展。春にギャラリー喫茶ゾーエーさんで個展。
毎年1回、名古屋のネット展での参加と、年3回ペースで、
あとはそのときどき、変則的に参加・開催しているそうです。

東京出身のいとうさん。就職したソフトウエア開発会社の大阪支店に
配属され、大阪で3年暮らします。その後、関東に戻り、
印刷製版の会社に就職。この頃は、仕事がとてもあっていて、
会社に行くのが非常に楽しかったとか。
少しでも、難しい、面白いものをやろうと心がけたそうです。
その後、2年で独立、フリーに。印刷製版職人として技術も単価も
どんどん向上していきましたが、効率よくこなしていても、
疲労はピーク・最高潮。10時間もライトにさらされる目。
いやでも、限界を感じます。折りしも、バブルがはじけた頃。
こうして、職人としての製版業が終わりを迎えます。

子供の頃は漫画家志望で、よく赤塚不二夫の模写をしていた。
大人になってからは、趣味で描く程度で、旅先で知り合った人に
額入りの絵を送っていたりした。製版の仕事を辞めてから、
今の画風になり、ひたすら描いた絵が50点以上になった頃、
ひょんな事で画廊を借りることになり、福祉作業所に勤める旅友達を誘って、
作業所の人達の陶芸作品とのグループ展を開催。
こうして、以降、いとうさんの絵の展示の歴史がはじまったのでした。


━━━━━ ペンギン本を出版 ━━━━━

2002年に、「いちびりTOWN」をOPENし、
2003年に、ペンギンのサイト「ペンギンの達人」をOPENされています。

いとうさんは、1996年に空を飛ぶペンギンの絵を描きます。
ペンギンが好きとかグッズを集めてるとかそういうことは全くなく、
ただ、リアルにペンギンを描きたいという思いから、ペンギンについて
詳しく調べだします。ただ可愛いだけなら、皆、知っている。
でもペンギンの生態をほとんどの人は知らない。
調べてみると、おもしろいことだらけ。調べた膨大な量の資料を
葬るのは勿体無いと、サイトをOPENされたそうです。
この「ペンギンの達人」は2007年3月に技術評論社より
『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』として出版されました!
東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センター助教授の
佐藤克文さん監修で、イラストや挿絵もいとうさんが描いてらっしゃいます!

この『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』は、技術評論社の
「知りたい!サイエンスシリーズ」の中の1冊。
他に、くらげや、薬、毒、相対理論、などいろいろ出ていますが、
全て「疑問形式」で「謎をときあかす」ことを趣旨としたシリーズ本だそうです。

しかし、いとうさんは、ペンギンは、いまだに、わからない部分が多く、
観察できる行動はあるが、その理由はわからない、将来的には、わかったり、
今の通説を覆すような事も出てくるかもしれない。仮説を立てることは
出来るけれど、わからないものはわからないんだよと、疑問を投石しましょうと、
監修の佐藤克文さんと考え方が合致し、謎は謎のまま「こんな謎もあるよ」と、
興味を持ってもらうような作りにしたそうです。

本が発売されて、読者の皆様から
「いままで、たくさんペンギン本を読んできたけど、今まで知らなかった、
わかったことがたくさんありました」という感想を頂いたそうです。
これって、嬉しいですね!

また、動物園の飼育係の方や、動物園の獣医さんなど、
専門的なお仕事の方も広く買って読まれているようです。

海洋研究・海洋生物の観察の第一人者、佐藤克文さんは
イラスト、挿絵にもこだわり、
「みなさんは、こう思われているけども、ただ泳ぐだけでも、
ひれの動き方は、観察した結果、実際はこうなんです。」
と、イラスト・挿絵・図解にも細心の注意を払ってご意見くださったそうです。

「イラストは簡単な中にも、情報が集約されているから、
わかりやすいぶん、とても大事」と、いとうさん。何気ないカットひとつでも、
こだわりが違います。お話を伺っていると、いとうさんも、佐藤さんも
「職人気質」という意味で、同じなんでしょうね。

『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』はわたしも読みましたが、
わかりやすいです!学校の図書館に是非置いてもらいたいですね☆
ペンギン好きな方、是非、「ただ可愛いから好き」から一歩、進みましょう!
面白いですよ☆

本を出版するにあたって、本の作り方がだいたいわかったので、次は、
絵の本を出したいそうです。いい本と、売れる本は違う。
自分が面白いと思った本を出したいとおっしゃる、いとうさん。
こちらも、楽しみです♪


━━━━━ 絵とイラストと━━━━━

毎年個展をやって、毎年新作が描けるなんて凄いですね、と感心していると、

「怠け者で、必要がないと描かなかったりする。
 個展を設定して描くようにしている。」と、いとうさん。

「イラストというのは、挿絵、目的があって説明するための絵。
ただ、自分の好きなように自由に描いてと言われると、限界がある。
自分では思いつかない、絶対描かないようなものが、
いろいろな設定を依頼され、制約があるからこそ、描けたりする。
自分は、こういうのも描けるんだ、と、新たな発見になる。それが面白い」

「絵を難しく考えすぎ。絵も料理も音楽も、
表現するという事を、もっと簡単に考えていいと思う。
『芸術』みたいに高尚な雰囲気にしてしまって、肩肘張るようなものではない。 」

1980年代、やなせたかしさんがやっていた「イラスト入門講座」で
ゲストで来ていた、黒井健さんの絵を観て、その技法を学習したそうです。

いとうさんは
「学習する為の模倣は追体験が出来る大事な勉強」と仰います。

「絵の描き方というのは、手段に過ぎない。
自分の描きたいものにあわせて、技術・手段を選べばよい。
最近、絵を描いて、行き詰っている人の多くは、
技術・手段を使うことを目的としているから。
たとえば、透明水彩の特徴のひとつである「ぼかし」を綺麗に描こうとして、
それを描くのが目的みたいになってしまい、綺麗なぼかしが描けるモチーフを
探して描く、という本末転倒なやり方になってしまったり。
水彩画の技法は上手いけど、対象を描きたかったから描いた
というのとは全く違うわけで、その辺で行き詰まってしまう人が多いのだと思う。」

この話を聞いて、使う・使われるの意識の差を感じました。
知らず知らずのうちに、道具に使われてしまっているのですね。

いとうさんは、自身のHPで、「絵を描きたい貴方へ」というコラムを
掲載しています。細かくお話されているので、
もっと詳しくお聞きになりたい方は、どうぞ御読みください!
http://homepage2.nifty.com/1b-town/for-drow/toraware.htm


━━━━━ これから━━━━━

いとうさん曰く、
「毎年毎回、展示会をしてますが、ただ売れればいいのではない。
売れたら、そこで終ってしまう。展示会は、知ってもらうためのもの。」

毎回来る人がいる。毎回買う人がいる。なんで、そんなにいつも買うの?
と聞くと、『いとうさんの美術館を作りたいから』

わかる!!その気持ち、わかりますぞ♪♪わたしも、いとうさんの個展に
行った時は、必ずポストカード買ってますもん♪

「人がいるから、できる、やれることです。
自分は、振り返ってみれば、タイミングがよかった。
展示会をしているうちに、いろいろな出会いや繋がりが行き来してきた。
将来的には、大阪で個展をやりたい。」

いとうさんにとって、3年住んだ、大阪は、今でも忘れられない、
特別な場所のようです。大阪で個展できる日がくるといいですね!
これからも、いとうさんファンとして、毎年更なる発展がありますように、
応援しています!今日は、どうもありがとうございました(^0^)/☆


━━━━━ ギャラリー喫茶ゾーエーさん━━━━━

ゾーエーさんに行くのは、これで3回目。月曜日でも、お客様はひっきりなし。
マスターの、高木博美さんに、少しだけ、お話伺ってきました。

お店自体は、昭和63年OPEN。ちょうど19年目で
来年で20周年になります!おめでとうございます☆

高木さんは、舞台美術の仕事や、住宅情報誌のデザインの仕事などを
手がけられた後、40歳で「定年退職」とすっぱり、お辞めになられ、
珈琲が飲めて音楽が聴けるお店を持とうと、店舗探しをします。
しかし、バブルがはじける前、なかなかいいお店があいていません。

やっと、みつけたのが、梅ヶ丘駅近辺でした。
ところが、梅ヶ丘というのは、北口は静かで閑散としています。
不動産屋さんが「北口はやめたほうがいい」と言うくらい。
梅ヶ丘は、当時学生街。通り過ぎる人が多いことに気付きます。
しかし、あたりを歩いてみると、羽根木公園がありました。

もともと、高木さんは、国立に10年住んでいて、
その国立の印象と似ていると感じたのでした。
「公園のある町が好き」 「公園があるところは、いいところ」
高木さんは、この公園と、町の雰囲気に太鼓判を押して
いざ、喫茶店をOPENします。

5年いて、近所に引越しをしましたが、OPEN当時は、
写真家、彫刻家、絵描きなど、ポテンシャルな人々が多かった。
これは面白い、と思った高木さん、年4回、春夏秋冬でコンサートを開催。
展覧会は、2週で1回の期間で開催していたそうです。

しかし、2週間で展示が交代となると、準備が忙しい。
そこで、1ヶ月ごとにすることに。すると、ゆっくりできることと、
お客様も1ヶ月かけて何度も観る事が出来、好評となり、
現在に至っているそうです。

コンサートのほうは、最初は奥様がピアノをやっていたので、
クラシックのコンサート専門にやっていたのを、民族音楽や、
ジャズと出会い、聞きに来た人や、紹介などで
「ここでやりたい」というミュージシャンが増えてきた。
そこで、年4回ではなく、月1回にすることになったそうです。

ベース王、低音王として世界で有名な藤原清登さんは、
日本ではあまり知られていませんでした。ニューヨーク在住の藤原さんが
日本で御披露目したい、日本で演奏したい、場所は何処でもいい、
というので、ゾーエーさんでコンサートをしてもらったそうです。
そのときのコンサートは、ベース2本のデュオ。おもしろいから録音しよう、
という話になり、録音しCDとして発売。そのCDは大変好評で、
以来、毎年、ゾーエーさんでは藤原さんのコンサートが開催されます。

ゾーエーのカウンターには、常連のお客さんが
いつも吸い寄せられるように座って、マスターの高木さんと、
思い思いのお喋りをして珈琲を飲んで帰ってゆきます。
テーブル席でも、かかっているジャズを聴きながら、
壁に掛かっている展示の絵を静かに楽しめる。
この日頂いた、ランチのカレーは美味しゅうございました。

「お金も必要だけど、無理してやらない。いいものしかやらない。
19年やってきたけど、まだまだこれからです。」

高木さんとゾーエーの歴史は、まだまだ続く。嬉しい事です。


最後に、ギャラリー喫茶ゾーエーさんでは、
作品を展示したい作家さんを募集中!4週(日曜休み)で、3、5万円。
絵画、写真、タペストリーなどなど。
作者1名様はその月のコンサートにご招待という嬉しい特典つきです!!
お問い合わせは、ゾーエーさんまで!

5月28日(月)は藤原清登さんと
ダヴィデサントルソラさんのピアノのコンサートです

ギャラリー喫茶ゾーエー 
東京都世田谷区梅ヶ丘1-16-4  
TEL 03-3706-7905
小田急線梅ヶ丘駅南口より徒歩3分

2007年5月11日 (金)

猫の額 幹佳菜子さんの「にゃんぎょう展」にいってきた!

GWが終ったばかりで、もう真夏日の温度到来。
そんな今日は、取材の下見に行った後、高円寺の猫の額さんに行きました。
行こう行こうと思いつつ、しばらく行ってなかったので、
ようやく行けて、ほっとしながら見させて頂きました。
ちょうど、粘土作家の幹佳菜子さんの「にゃんぎょう展」でした。
行くと、女性の方がレジで店主木村さんとお話(?お会計?)していたので、
静かに拝見していたところ、なんと、その方が、幹佳菜子さんだったのでした!

「今日は最終日なので片付けに来ました」

あ~!!そうだった!最終日でしたか!すっかり、水曜日だという事を
忘れていました。終了時間まで、あと少しということもあったので
記念に撮影してきました♪

まず、この紫色の服を着て、赤い服のお人形を抱いている猫に
目が行きました!可愛い~♪たたずまいがいい!
自分が紫色好きなので、嬉しいです♪隣の、指輪などをひっかける
ツリー(?)も独特で面白いですね♪

幹さんおススメの「にんにく」と、店主木村さんおススメ「たまねぎ」
たまねぎといい、にんいくといい、質感がいいですね*
にんにくのほうの、下側の布が、これまた粋なんですよ!
「これいいですね~」というと、「布だけ欲しいって方います*」
と笑顔の幹さん。ごめんなさい・・・わたしも、欲しいかも。

はふ~ん♪このお花を持ってるシリーズ、とてもいいです!
紫色好きなわたしとしては、たまりません!オレンジのお花ってのが
これまたいい!下側の布も、紫とオレンジの花なので、ばっちりあってて
素敵!左の白い布は、ぽわぽわ膨らんでて、触り心地がよかったです♪
「これ欲しい~♪」ほわほわフェチにはたまりません*

「なに、これ~☆」雄叫びを上げてしまった、鯛車。
後ろの子が押してるのが、またツボです♪
隣の、天晴れ♪してるような、お殿さまもめでたいです!

この、ドレスのてかり具合っていうんですか、質感がいいですね!
カクテルと、ドレスの色がいろんな色があったら面白いですねと話したら、
「でも好きな色から塗ってしまうんですよね」と幹さん。わかります・・・*

おっと~!うしろ、ドレスがばっくり開いてます!
手がこんでらっしゃる~*こういうの、嬉しいです!
ふくよかな腰のラインと、てかり具合がたまりません。

めでたいですね。桃といい、なんでこんなに、しっくり下の布と
あうんでしょう。布選びのセンスも素晴らしいですね。

「貝姫」かっこいいです。そしてまたもや紫色です。
もう、紫色好きなわたしにとっては、うれし涙でいっぱいです。
「可愛い~!」「楽しい~!!」「なにこれ、すごいいい~!!」
見るたびに、興奮、ばしゃばしゃ写真とりまくってました。
段々テンションが高くなっていくので、はたでみると、
ちょっと引くかもしれません・・・。それだけ、こう、ひとつひとつ、
一体一体見ると、可愛くて面白くてはまるんです。
たぶん「可愛い」は、わたしの中では「すてき」「おもしろい」
「美味しそう」「ずっと見ていたい」「お持ち帰りしたい」と同義語ですね。

「デザート」という作品。なんだか、家族が驚いているみたいです。
ここでも、家族の洋服が紫色系なんですよ、嬉しいです。
さすがにテーブルのお皿は動きませんでしたが、
コックさんのケーキは取り外せました。芸が細かい!

「画家とモデル」という作品。ああ、もう、なんですか、これは。
わたしは、食べたい。この猫ちゃんを。紫色のエクレアみたいですよ。
色がいい!さつまい芋色と小豆色ですよ!この絵もまたよく似てて
3匹それぞれ、面白い。下の深緑の布も、エレガント調でしまって素敵。
「わたし紫色好きなんですよ~♪」多分、何度となく同じ事を
幹さんに言ったかもしれません。でも幹さんも「わたしも紫、好きです」
と仰ってくださったのが、嬉しかったです*

幹さんは、この粘土人形を創るようになって7年目で、猫の額さんで
作品を置くようになったのはまだ1年くらいだそうです。

幹さんの作品を、今回、初めて拝見しましたが、
猫も野菜も人間も、同じこの地球で生まれ育った命です。
上下や差別はありません。猫だって野菜だって人間だって同じように
なにやら思ったり考えたり学習したり嬉しかったりしょげたりする。
お互いもっと当たり前に在ることの喜びを、跳んで跳ねて尊重しあおう
ではありませんか。という、前向きな明るい気持ちになってきました。

にゃんぎょうたちは、決してにっこり微笑んでいるわけではありません。
なのに、なんだかちょっと「お茶目な明るさ」が醸し出されています。
これはたぶん、幹さんのなせる技なのかなと感じました。
こんな気持ちにさせてくれる一品を作り出せる幹さん、
息の長い活動を続けていって欲しいです!
ほんとに面白くて楽しかった。きて良かった☆

最後、カクテルの別猫バージョンの瓶の形をしたキーホルダー(?)
を購入させて頂きました。最後ということで、買い物をするともらえるという、
ポストカード全種類頂いちゃいました。わ~い♪
幹さん、猫の額さん、ありがとうございます!

左の猫の、はしおきは、見た瞬間に凍り付いて、
そのまま、ハートブレイク撃沈。おずおずと購入してしまったもの。
なんて、美味しそうなんでしょう・・・。ちなみに
ひっくり返すと、スプーン置きになるそうです。

右が、今回購入してきた、幹佳菜子さんの、にゃんぎょうキーホルダー。
このカクテル猫ちゃん、いい~*ちゃんと、凹凸があるんですよ。
そして、ちょっと恥ずかしそうな表情に見えないこともないのが、
なんとなくいいです。ああ~わたしも、紫色が似合う女性に
なりたいわ~♪と思った、きょう1日でした。


くつろぎ猫クラフト にゃんぎょう
粘土作家の幹佳菜子さんのHP。大好きな猫をモチーフに、
野菜や季節の行事と組み合わせ、ときに人間くさく、面白おかしく
ときに、人間以上に人間らしさが猫の姿を借りてでている「にゃんぎょう」。
のんびりお茶でも飲みながら縁側で見ていたい世界です。

2007年5月 6日 (日)

高円寺 ラビアデッソ 「中村ハルミ展 vol.1」とタイルアート

5月5日、子どもの日、久しぶりに、
高円寺の「space RABI ADESSO」さんに行ってきました。
1月の高円人展の帰りに、初めてラビアデッソさんに訪れ、
アデッソ展を取材させて頂いて以来、4ヶ月ぶりになってしまいました。

この日は、ちょうど、「中村ハルミ展 vol.1」が開催中で、
ギャラリーの西村聡子さんは、照明のお仕事でご不在だったのですが、
スタッフさんと、いろいろお話してきました。

絵の全部が「無題」だそうです。題名はありませんが、観た方が、
各々の感じ方、感性で見てもらえたら・・・と、いう思いから、だそうです。

昔、大きな美術館などで「無題」が連発の、展示会を見たことがありますが
「無題」というはのは、恐ろしく「貴方任せ」であり、
それでいて「押し付けられる感」を感じる時があります。
創った方の
「どうだ、これが、お前らにわかるか、わかってたまるか。
 これが理解できるか、解説してみろ、評論してみろ」という、雰囲気が
少しでも伝わってくるような気がすると、許容範囲外となってしまいます。

お互いの「電波」が噛み合わない、送信されていても受信できない。
こちらが器が小さすぎて受信しきれない、ということもありますし、
まだ受けるタイミングではない、ということも考えられます。
状況は果てしなく上げられますが、

「無」という状態にすること事態、なかなか出来ない現状だと思います。
こころも、からだも、からっぽに「無」にしてください、と言われたとき、
それはとても難しいと感じます。いつだって、なにかしら
感じて思って考えてしまうので、「無題」の中の「無」に
「おそれおおい」という感覚も入っているのかもしれません。

でも、あるとき、
「100%わかる必要は無いんだ、わからなかったら、
 わからなくていい。わかるべきときに、わかるときが、ちゃんとくる。」
と感じるようになりました。そう思うようになってからは
「無題?無題ってなんだ・・・?」とへんに身構えることもなくなりました。

そこで、中村ハルミさんの「無題」です。
中村ハルミさん、わたしは、今回、ラビアデッソさんに来るまで、
中村さんをご存知ありませんでした。

中村ハルミさんは、昭和4年生まれの御年78歳!
東京神田に生まれ、現在は鎌倉に御住い。
文化学院デザイン科卒業。末田利一先生に師事、
1988年より描き始め、グループ展で発表。
全日本アマチュア絵画展優勝賞など多数入賞。
と、紹介されてありました。この紹介を見るまで、
わたしはてっきり、若い方の作品かと思っていましたので
びっくりして、鳥肌が立つのを感じながら観させて頂きました。

いろいろな色が飛んで回って走って瞬いているように感じます。
生き生きとした覇気が漲っています。色が力強く鮮やかです。
スタッフさんに「どの絵がいいですか?」と聞かれましたが
ぱっと見た印象と、じっくりと観ていくと、また感じ方もかわってくるのですが、
左側の絵は、外国の古代の壁画のような感じがして、
家族で手を繋いで踊っているようにも見えますし、狩りの途中かもしれません。

右の絵は、毛糸の渦のような、鳥の巣のような、
これから生まれてきそうなものに見える気がするのですが、
よくよく見ると青いジュースのコップのようなものも見えるので
もしかしたら、寛いでいるのかな、とか、いろんな感じ方が
できるので、好きです。背景のオレンジ色と、筆跡というんでしょうか、
勢いや流れが見て取れるのは好きみたいです。
左の絵も、これもなんだか好きですね。どうも鳥が飛んでいるように見える。
全然違うのかもしれないですけど。結局ぐるりと観ていても、
最終的にこの絵に戻ってしまうのでした。不思議です。
以上、今回好きだなと思ったべスト3でした。

この「中村ハルミ展」ですが、
企画展として3回に分けて開催するそうです。第1回目は5月6日までですが、
2回目は6月頃に開催予定だそうです。詳しい期日がわかりましたら、
クラフト縁でもご紹介させていただきますので、楽しみにお待ち下さい。


さて、入り口のカウンターに、小さな四角い絵がたくさん並べてありました。
「これも中村さんの作品ですか?」とお聞きすると、
「これは、違います。お客さんや、個展を開いた作家さんに描いて貰ってます。
タイルなんですよ」なんと、無料で、タイルに好きな色ペンで、
好きな絵を描いていいそうです☆但し、タイルは、ラビアデッソさんに寄贈♪
たくさんたまったら、ラビアデッソさんで、展示会か何か企画してくださるようです。
おもしろそう~♪♪というわけで、早速わたしも体験してきました!

色を塗ってるときは、夢中でした☆「楽しい~♪」と言いながら塗ってました*
これは、是非、みなさん、おススメですよ!

下手でもいいや、間違っちゃったけどいいや、とお気楽で、
手がペンで汚れてもへっちゃらでした。どの色を塗ろうか、選ぶとき、
箱からがちゃがちゃとペンを漁って、漁るときのペンのぶつかりあう音までも
こころが、はやる伴奏のようです。入り口は開いていて、
外の音は入ってきていたはずですし、音楽もかかっていたんですが、
ちっとも感じませんでした。とっても静かでした。

はい、出来上がったタイルを、仲間入りさせてもらいました♪
やった~☆できあがり~*それにしても、みなさんのタイルを見ると、
みなさん、じょ~ずに、綺麗に描いてらっしゃる~♪
見てるだけでも、楽しい気持ちになってきます。

この絵が描けるタイルは、ラビアデッソさんが企画展で開催中、
OPEN中はいつでもやっているそうなので、
みなさん、是非、体験してみてくださいね!

いや~突然行ったにもかかわらず、お茶とお菓子をご馳走になって、
写真も撮らせていただき、タイルアートも体験させていただき、
楽しさ満載で、行ってよかったです☆楽しかった~♪
スタッフさん、どうもありがとうございました。

るんるんで帰宅する途中、ちょっとだけ、わかったような気がしました。
タイルに絵を描いて色を塗ってるとき、わたしは、あのとき「無心」でした。
ただ、なーんも考えず、思うままに好きに描いて、色を選んで塗ってました。
だから、わたしのタイルの絵も「無題」だったのです。

こういう心境で、絵を描かれていたのかな・・・?実際はわかりませんが、
もしそうだったら、とってもわくわく、楽しいことだろうな、と、
ちょっぴり気付くことが出来て、嬉しい1日だったのでした!

皆さんも、中村ハルミさんの、2回目、3回目の個展には
是非いらしてください!行ったら、きっと、
「わたしの中の魅かれる絵」に出会えるはずです。
自分がどんな絵に引き寄せられるのか、楽しんでみてください☆


 ★開催場所
 スペース ラビ アデッソ
 http://www.space-rabi-adesso.com/
 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-22-1
 TEL&FAX:03-3312-2468
 ACCESS:JR高円寺駅南口より徒歩3分
 詳しい地図は以下
 http://www.space-rabi-adesso.com/map.html

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