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2007年4月26日 (木)

中村児童館 田村和也さんに教わる・泥団子を作ってみよう!

西武池袋線中村橋の駅から徒歩数分の距離にある、
東京都練馬区の中村児童館で、にこにこネットで以前に
取材させて頂いた、アトリエ・テラの田村和也さんが、
泥団子教室を開催されるということで、見学に行ってきました。

当日は、
「ぶらり途中下車の旅」の撮影・収録もかねているそうで、
初めてのことで、ドキドキワクワクでした。

まずは、中村橋の中村児童館へ。
田村さんとは、2006年の9月に初めて、
アトリエ・テラさんに行って、取材させてもらって以来、
お会いするのは、二度目になります。
随分と、ご無沙汰になってしまって、すみませ~ん(><)

わたし自身、泥団子を作ってみたい!と思っていたので、
児童館で、田村さんが、子どもたちに、
泥団子の作り方を指導するということで、
どんな工程で作られるのか、大変興味津々でした!

※尚、今回雨が降っていてカメラを持っていかなかったので、
 途中、わたしの拙い挿絵と、2006年9月に撮った、
 アトリエでの泥団子の写真をご紹介します。


行くと、すぐ、田村さんにお会いできたので、そのまま児童館2階へ。
奥の畳で、田村さんと、撮影隊の方々で、簡単な打ち合わせ。
なんだか、つられて一緒に、きちゃいましたが、撮影隊の方々や、
児童館のスタッフ、先生方々が撮影スペースの確保やら、
なんだかんだで、ばたばた動いていて、
田村さんは、完成した泥団子を何点か持ってきてくださいと
急遽リクエストが入り、ご自宅にとんぼ帰り。

わたしひとり、お茶飲んでていいのだろうかと、そろりと退散(^-^;)
2階にいたり、1階に下りたり、わたしも、あちこち移動しながら、
そわそわどきどき・・・・。

それにしても、テレビの収録って、
段取りがいろいろあって大変なんですね~。。。

児童館の方(先生)が入れ替わり立ち代り、いらっしゃるので、
そのたびに、「先生のお手伝いの方です」と紹介されることが
しばしばあったので「違います!見学人です!泥団子のファンなんです!」
と必死に訂正!泥団子の作り方、今回見るの初めてですから、
お手伝いなんて、できません!(^-^;)

今回、田村さんのアトリエによく通って泥団子を作られている
という、女性のサキサカさんという方が、田村さんのお手伝いで
一緒にいらっしゃっていたので、初対面&ご挨拶。

聞けば、ご自分のお家を建てて、自分で壁に泥団子をはめたり、
しっくいをやったり、タイルを作って、くっつけたりと、
いろいろ創ってらっしゃるご様子!家のタネのこともあるので、
「是非、取材させてください!」と名刺をお渡しし、アピール♪

でも、このあと、サキサカさんがいらしてくれて、
ほんとに助かったと思うことばかりなのでした・・・・。


さて、しばらく待っていると、田村さんが戻ってきて、
いつのまにか、すっと1階スペースで撮影開始。
子どもたちが「泥団子~♪」と、わさわさと集まり、児童館の先生が、
土と砂と藁をバケツに入れて、「はい、順番に混ぜて~」とやっています。
子どもたちは、順番に混ぜていくのですが、
カメラマンがカメラ抱えて近づくと、皆、浮き足だって
ピースしたりします。「ちゃんとやってね~」
でも最初だけで、あとは、もう、混ぜるのに夢中で黙々とやっています。

土と砂と藁を混ぜますが、藁をいれることによって、
接着剤になるようです。このときの、土と砂、藁の配合比は
田村さん曰く、容積比で1:1:0.5程度だそうです。
(芯になる団子の場合)う~ん!ちょっと難しいぞ*

サキサカさんが、「2階のほう、手伝ってきます」と上へ行かれたので、
わたしも、あとから2階へ。

ちょうど、4つのテーブルに子どもたちが、順次席についているときでした。
わたしも少しお手伝い。プリンのから容器に、土をいれたものを、
各席、ひとりひとりに置いていく作業をしているうちに、
人数が集まり、開始となりました。



テーブルにあるのは、プリンの容器に入った、荒木田土。
牛乳瓶やジャム瓶などの、ガラスの硬い空き瓶。
からのカメラのフィルムケース。そして、既に丸く固めた団子です。

実は前回もやっていたそうで、今回が2回目という子どもと、
今回初めてという子どもがいるので、
田村さんが、泥団子を、ある程度丸くしておいたそうです。


1.
まずは、団子を、瓶の上に乗せて、転がして(まわして)いきます。
瓶のくち部分をよく見て、すきまがなくなるように削るのがポイント。
こうすることで、ゆがみをなくし、きれいな球体にしていきます。
このとき、あまり、強くガリガリとやらないこと。



2.
ある程度やって、丸く球体になったら、水につけて、出します。
水が引いていくのを待ってから、プリン容器に入っている
荒木田土、のろ(泥)を、団子に塗っていきます。
おしろいを塗るように、指で、薄く伸ばすのがポイント。
これだけだと、丸い球体の上に、泥を乗せてるだけなので、
ぼこぼこして、凹凸ができてしまいます。
そこで、指で乗せて、少ししたら、フイルムケースを使って、
やさしくなぞって更に広げていきます。
このフィルムケースは、平らに伸ばす為の、
均等に薄く広げる為の道具、ということになります。

平たい面でしたら、左官屋さんがよく使っているコテと同じですね。

この頃になると、サキサカさんは、あちこちのテーブルを回って、
いろいろ子どもたちに教えてあげていました。
田村さんも、それぞれの子どもに教えたり呼ばれたりで、ひっぱりだこ。

3.
凸凹している=平たくない、ということです。
平たくなれば、つるつるに。この、「つるつる」になるまで、
のろを均一に伸ばしていきますが、このときに、空き瓶の上に乗せ、
球体がごわついていないか確認します。
夢中になって、塗り重ねていくと、つるつるしてても、
自然と、厚みのぶんだけゆがんでいます。そのため

指で塗る→フィルムケースで均等に広げつるつるにする
→瓶の上で転がして、丸さを確認

これを繰り返し、平たく丸くしていきます。

また、この段階で、藁が飛び出ていたりした場合は、
コンロやバーナーで焼いてしまうようです。



4.
なぜ、光るのか。これは、平たいと、光が反射して光るのだそうです。
丸い球体でも、均等に平たくしていく事で、
つるつるぴかぴかに光っていきます。

この頃になっていくと、もうじゅうぶん光りだす子もいて、
どんどん夢中になって、フィルムケースで伸ばす→瓶で削る(転がす)
作業に、のめりこんでいきます。延々と納得いくまでやれちゃうのです。
もうほんとうに、いつまでだって、できちゃう、終わりの無い作業です。
いかに納得いく、球体に仕上げられるかがテーマです。


5.
さて、この頃だったか、旅人のご登場です。後ろにカメラマンと、
撮影スタッフの方、音声さんと、5人くらい引き連れています。

今回の旅人は、「永島敏行さん」。わたしは昔「空海」の映画で見ました。
仁侠映画か軍人かの印象が強かったので、もっとがっちりしてるか、
太ってるかと思ってましたが、ご本人様は、それはそれは、背が高くて
すらっとしてて、しゅっとしてらっしゃいました。顔が小さい・・・・・!
やはり、俳優さんは違うのね~と思いました。

子どもたちは、いちように浮き足立って、ちょっとざわついたり、
カメラが来ると、自然とピースしたり、そわそわしだしますが、
そういうところって、使えないのよね~あとで、ばっさり切られるわけ。
撮影隊の方が「こっちを意識しないでね~」とうながすのに苦労してました。

結構長い時間いらっしゃったように思います。
意外と声が小さいので、なにを話してたのかはよくわかりませんが、
聞こえたのは、
「泥を嫌いな人っていないと思う。泥って最初抵抗あるけど、
 自分も農作業やっていて、わかる。はじめは、皆、
 入りたがらないけど、入っちゃうと、気持ちよくてもうでてこない」
というようなことを、話されていたように聞こえました。


カメラが結構あちゃこちゃ動くので、自分自身が映りこまないように、
移動するのが大変でした。サキサカさんは、気になる子どもや、
呼ばれた子どものところで、教えてあげたりしているのですが、
わたしは、ただの見学人で、一緒に創ろうかな・・・とも思ったのですが、
お子さんが主役の会ですし、わたしが座る席や余分な団子も無いので、
ひたすら、創り方をメモしたり、遠くから、子どもたちを見守っておりました。
近くに、サキサカさんがいらっしゃったときは、ほっとして、一緒に聞いたり
質問して、子どもの椅子の高さにしゃがみこむなど、できるのですが・・・。

そんなこんなで、はたから見ると「つったってる」感じですから、
ひじょ~に、居場所が無い(A^-^;)
早く、収録終らないかな~と、このときばかりは、思いました(苦笑)

収録が終わった後、永島さんにサインがもらえる&一緒に記念に
写真撮ってもらえる(集合写真)との呼びかけがあったため、
子どもたちは一斉に手を洗って、階下へ(笑)

「だれ?あの、おじさ~ん?」とかいってた子どもも
ほぼ全員降りていきました。すさまじいw

でも、すぐに「泥団子のほうがいいや」と戻ってきて、
塗る→削るを繰り返す子どももいて、面白い一面でした。

この収録の様子は、
5月19日(土)日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」西武池袋線の旅
で放映されるそうです。あとで、田村さんのアトリエでも
撮影があるようなので、どうなるのかは、お楽しみですね☆
(どんなにコンパクトにまとめられているのか・・・
 編集の方の腕の見せ所をとくと見届けたいものですw)


6.
さて。じゅうぶん丸くつやつやぴかぴかに磨きこみましたら
ドライヤーで泥団子を乾かします。

そして、机、周辺を綺麗に掃除。使った瓶や、
フィルムケースの泥もとって綺麗にしておきます。
この状態にしてから、色付け。最後の工程です。

色付けは、田村さんが、各地から採取した土をお持ちになっていました。
白や、ピンク、茶色、黄色などありました。
(何処のなんていう土かまでは見てきませんでしたm(_)m)

早い子は、さっさと色付けに入ろうとしますが、
片付け・掃除ができていない子も多かったです。
色付けも、同じように、指ですくって、乗せて広げて、
フィルムケースで均等に伸ばし、空き瓶で丸さ調節・削り転がしますから、
前段階までの泥がついたままだと、その泥がついてしまうのです。



この色付けが曲者です。土によって、色が出にくい(とくに薄いピンク)
また、同じ色でも、光る子と光らない子がでてくる。
そして光り具合がよくわからないという土があります。

一番多かったのは
「色がとれちゃう」「光らない」
これは、指で乗せたあと、すぐにフィルムケースで広げていたからです。
指でつけて、すぐフィルムケースで広げると、
乾いていない・濡れている状態なので、
団子に定着せず削れてしまうのだそうです。
それでは、いくらフィルムケースで均一に広げようとしても
はがれてしまうお手伝いになってしまいます。
だから、色が乗らないし、光らないのですね。

サキサカさんは
「少し間をおいてから、にしないとね」と子どもたちに説明。
結構、この落とし穴は多かったように思います。

わたしも、多分、色付けの段階になったら、
早く色をつけたくて、気が焦るかもしれません。

それから、穴があいていたり、窪んでいたり、凹んでいたりすると、
色も着かず、光りません。色付けの前段階で、
瓶でひたすら均等に丸く削るしかないのです。


ポイントは、
●磨くところは綺麗にする(瓶・フィルムケース)
●うすく色を塗る(厚く塗らない)
●指でとったあと、少し間をおいてから、フィルムケースで広げる。


「なんで光らないの~?」「色がうまく広がらない~」
最後のほうには、残っていた子どもたちが
ひとつのテーブルに集まり、
「おばちゃん・・・じゃなかった、先生、これは?」
「先生、やって~」「先生、これは~??」
次から次へと、サキサカ先生待ちの子ども続出でした。

いやあ~つくづく、サキサカさんがいらっしゃって
ほんとに、よかった・・・・!(A^0^;)☆

わたしじゃ、できねー!自分で手一杯だったと思う!!
端で見てるだけでも充分、大変だということがわかりました!



もう、限りなく、単純作業でいて、ストイックでございます。
なかなか色が着かず、光らず、ひたすら辛抱強く磨いているうちに、
遅咲きながらも、とうとう、やっと光りだした子がいて
思わず「やったね!光ってきたね!」と嬉しくなっちゃいました*

最後まで入念に色付けする子、削る(磨く)子、
それぞれのペースで一所懸命でした。
綺麗に光らせて満足そうな顔の子が多かったのでなによりでした。

最後のほう、プリンケースに残ったのろを、
全部集めて、ケースに移すお手伝いを少しだけしましたが、
柔らかくて、とろりとしてて・・・・面白かったです(笑)
ケーキのクリームみたいというんでしょうかね。
あ~*ずっと、この、単純な作業をしていたい・・・♪
と、思ってしまいました☆
考えてみれば、これって全部、日本にある土、なんですよね。

あるものだけを使って、すこし工夫すると、
こんな宝石のような宝物になってしまう!

今はただ、「丸くてかっこよい、綺麗な団子が出来た!」
ことに満足して終わりかも知れない子どもたちですが、
大きくなったとき、勉強を進めていく過程のどこかで、
「そういえば、泥団子作ったんだよな。土と砂と藁だったんだよな」
と、思い出してもらえたら、嬉しいですね。

それから、児童館という空間は、いいですね。
おもちゃばこをひっくり返したみたいなパワーがある。
楽しい色、面白い色、仲良しな色、お腹いっぱいな色、
遊んだ色、いろんな色が無限にそこかしこにあふれてる。
子どもは、日本の宝だな。子ども=日本ですよ。


帰りに、田村さんと、サキサカさんにご挨拶して撤収。
どたばたしてて、ゆっくりお話できませんでしたが、
泥団子の作り方がわかったので、
じゅうぶん緊張&楽しい1日になりました。

今年中には、是非、田村さんのアトリエに行って
泥団子を作ってこようと思います!

泥団子に興味ある方、田村さんのアトリエ・テラ(上石神井)で、
わたしと一緒に泥団子作りに行きませんか~?*


atelier Terra
土と対話し、遊び、可能性を広げる土の会主催の田村和也さんのHP。
アトリエ・テラでは、商品化や工事受注、私たちが忘れがちな、
「手間暇をかけ素材から材料を造り、作り上げたものを愛おしむ心」を
共有出来るようなワ-クショップ(体験学習講座)を積極的に展開されています。
泥団子や染物に興味のある方など、どうぞご覧下さい☆

アトリエ・テラ 田村和也
一級建築士事務所 設計工房TALO 土の会
177-0044 東京都練馬区上石神井南町9-14 
(西武新宿線「上石神井駅」下車7分、
 西荻窪駅より上石神井駅行きバス「立野橋」下車5分) 
TEL/FAX 03-5934-1803

2006年9月の取材レポートもどうぞ*

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