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ギャラリーブリキ星 内海満昌展に行ってきた☆

2007年4月8日。晴れ間の中、
最後の桜が静かに散る、おだやかな日曜日でした。

西荻窪にある、ギャラリーブリキ星さん。
わたしの大好きなギャラリーさんで、
毎年この時期に開かれる、内海満昌展に行ってきました。

わたしは、この内海満昌展、今回で3回目、になります。
お友達に連れられて、初めて見に来た時から、3年目。
初めての時も、2回目の時も、同じお友達ときました。今年もそうです。

ブリキ星さんと一体になって、白が特徴、漠然とした、
はっきりとした形の無い、またはあっても、ほのかにまるく、
ほのかに四角く、淡く浮かぶ船か建物か、浮かんでは消え
消えては浮かぶ、いつまで見てても飽きない、世界でした。

昨年、少し植物や、お家の屋根などで、水色、黄色、
朱色など、色が見えてくるようになったのを感じていました。

さて、今年は、どんな絵が、わたしたちを迎えてくれるのでしょうか。

わたしも、お友達も、息を呑み、見渡して、
同じ事を口々に言いました。家の絵が増えていること。
くじら(動物)がでてきたこと。4つ足の動物もでてきたこと。
木の根や、山のようなものが、その丸みやくぼみ、
さまざまな特徴を出している事。色が、水色の他に、
緑もでてきたこと。瑞々しい緑の葉を広げ、陽をあびて、
伸びてゆくであろう、木がでてきたこと。

嬉しい。

わたしも、勿論、一緒に行ったお友達も、内海さんには、
お会いした事も、お話した事もありませんし、絵の制作について
どんな日々を送って、どんな思い、考えで描かれてきたか、
どんなにご苦労されて生み出してきたかなど、知る由もありません。

ただ、感じたのです。
確実に、昨年とは違う、内海さんが生み出した作品たち。
いろいろなものを、描こうとしている、
一歩前進しようとしていることを、絵を観て感じたのです。
違うのかもしれませんが、この日、この時間、
確かに、わたしも、お友達も

「きてよかった。」

そんな思いで胸がいっぱいになったのです。

途中、小さな女の子とお母さんがいらっしゃいました。
毎年、内海さんの絵を観にいらしてるようです。
女の子と、どの絵がいい?といっぱい迷って、
一枚の絵を選んで買っていかれました。

ブリキ星さんの店主、加川さんがおっしゃいます。

「今年は、もうほぼ完売状態です。
 初めていらっしゃった方と、内海さんの絵が好きで
 いらっしゃった方と半々なのですが、
 いい絵はどんどん売れてゆきました。」

赤い丸いシールが「完売=購入済み」です。
白い壁の作品脇には、赤い丸いシールがいっぱいでした。

「内海さんの絵を買おうと思ったら、初日に来なくちゃ駄目だね」
「1年に1回だから、内海さん貯金しなくちゃね」
お友達と残念ながらも、嬉しい気持ちで、自然と笑みがこぼれます。

加川さんに「記念に、写真撮っていっていいですか?」
とお伺いし、ご了承いただいたので、撮らせてもらいました。

「この感じを撮るのは難しいでしょう」と加川さんに言われて
「そうですね、難しいです。個展はなまものですからね。」

撮りながら、自分で口にした言葉に、ふと、立ち止まります。

「個展(展示会)は、なまもの」

作家さんが生み出した、かけがえのない絵、作品。
その作品が、ひとつの場所で、ひとつの、
ある、決められた並べ方で、一定期間、
ギャラリー空間に飾られる、展示される風景。
このギャラリー空間と展示風景、そのものは
「なまもの」であり、2度と同じ風景は見られません。

この個展で飾られた絵たちは、それぞれ、
お求めになった方々のお家へ送られてゆきます。
ですから、もう、2度と、この展示風景を見ることはできません。

「記念に」「思い出に」とカメラで写真を撮りつつも、
カメラでは撮りきれない、伝えきれないものを実感しました。

この日の天気。晴れていたこと。
桜が静かに散っていて、気持ちのいい喉かな午後だったこと。
白い壁に並ぶ絵が迎えてくれたこと。
春という季節の中で、確かに、昨年と違う、
前向きな一歩を感じられた、成長しようとしている様を感じ、
きてよかったと嬉しく思ったことなどは、

目で観た絵の残像は、目の裏に焼きつき、頭の片隅にありつつ、
胸の中で、いろいろな引き出しにしまっていけます。
この感じ方、しまいかたは人それぞれですから、

「この日、このギャラリーで、この作家さんの
 こんな作品を見て、こんなことを思った、感じた」

という、「実際に行って観て感じて思った体験」は
決して活字や写真などでは、全て表しきれないものなのだと
観念しました。でも、それでいいのかもしれません。

活字は、想像はできますが、全く同じ経験はできません。
写真は目で情報を得られますが、記憶に残るかというと
行った人にしかわからない、一期一会の体感、
実際に訪れた人にだけ得られる、醍醐味までは
写せないのです。文明の利器をもってしても、
たぶん、永遠に、できないことでしょう。

わたしも、お友達も、5ヶ月ぶりに会いました。
お互い仕事や悩みを抱えながら、生きるのに必死でした。
でも、たまにしか会わないけど、お互い辛さや大変さが
わかるだけに、お互い、思うことは同じところがありました。

昨年とは違う環境、仕事、人間関係、自分の気持ち、
とらえかたなど、わたしもお友達も、少しだけ、確実に、
昨年や、5ヶ月前とは意識が違っていました。
そんななかで、内海さんの個展を見たという現実。
より一層、前向きな希望と共に
次の一歩に進む自信につながりました。

だから「きてよかった」「うれしかった」のだと思います。

上の写真の絵が、
わたしが、今回この個展で一番気に入った、好きな絵です。

題名「新しい世界」丸いです。そして、白いです。
なんだか、好きです~!!多分、これからわたしの
生活が少し変るので、自分をもっと律する必要がある自覚があり、
また、「人間としてまるくなろう」と思うことが多かった
からだと思います。京都のお寺によくある庭園みたいと感じました。
この「新しい世界」には「2」もありまして、こちらは台形なんですよ。

店主・加川さんに、ご了承頂いて、並べてみました(笑)
どうにもこうにも、並べてみたくなったのです!
加川さん、そして、内海さん、すみませんm(_)m

「新しい世界2」のほうが、台形で少し大きいですね。
2のほうは、銀閣寺の庭園みたい?!
あと、並べてみているうちに、
京都の源光庵の「悟りの窓」という丸い窓と、
「迷いの窓」という四角い窓を思い出しました。

今年も、内海満昌さんの個展が観れてよかったです。
ブリキ星さん、内海さん、どうもありがとうございました!


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ギャラリーブリキ星さんでは、
4/4(水)~4/12(木)まで
企画展・内海満昌展を開催しています。是非、お立ち寄り下さい。

■ギャラリーブリキ星
〒167-0042
東京都杉並区西荻窪北5-9-11
03-5938-8106
http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/
定休日:月火
営業時間:11時~19時
アクセス:JR西荻窪駅徒歩10分

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