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2007年2月25日 (日)

猫の額 ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」1

猫の額さんで開催中の「ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」」に行って参りました!
5人の作家さんのうち、3人の作家さんとご対面することが出来、
いろいろお話をうかがってきました、大変遅くなりましたが、ご紹介させて頂きます。
まずは、やはりなんといっても目玉はこちら!

鎌田由香さん、菅野ゆうさん、琴坂映理さん、篠原知子さん、
おおやぎえいこさんの五人の作家さんの
合作「和猫絵巻屏風 六曲一双」。
かなりの大きさの屏風です。そして、この屏風本体は、
鎌田由香さんがお作りになられたとか!!
それぞれの作家さんは、各自で絵を描いて持ち寄り、
木工で作った屏風に張り合わせたそうです。凄すぎです!!

そんな鎌田由香さんの展示作品は、こちら。

和紙に描かれた猫ちゃんの絵

招き猫と着物を着た、すらっとした猫さんの置物。粋です。

屏風の一番左が、鎌田さん。隣の絵は、菅野ゆうさんです。
こちらの猫ちゃんの表情、とっても素敵だったので、
ポストカードで購入させて頂きました♪

鎌田由香さん webサイト
Kamaty Moon  http://www16.ocn.ne.jp/~k-moon/


こちらは、菅野ゆうさん。菅野ゆうさんといえば・・・

この、猫の額さんの看板!それから、

こちらの看板を作られたのが、菅野さんだそうです☆
菅野さんの展示作品では、
「猫地蔵」と「猫のろうそく」がとってもかわいかったです!

猫地蔵は、猫の額の店主木村さんもお持ちで、
猫のお骨のところに飾ってあるのだそうです。
ろうそくのほうは、ぱっとみ、付け爪、ネイルアートみたいだなと思いました。
透明感があって、猫ちゃんがいて。使うのが勿体無いような。
店主木村さん曰く、飼い猫ちゃんの命日などに、焚かれる方も多いそうです。

わたしが行った日は、鎌田さんと菅野さんとはお会いできなかったのですが、
菅野さんは、結婚式だったそうで、おめでとうございます!
そして、残念ながらポストカードが無かったので購入できませんでした。
がび~ん。また次の機会を楽しみにしています!

菅野ゆうさん webサイト
ミリオンパラダイス http://m-paradise.hp.infoseek.co.jp/


和猫絵巻展では、作品を買うと、サイコロが振れます♪
出た目によって作家さんのしおりをプレゼント!
猫マークが出ると2枚もらえます!猫の目、見えますか~?(*^-^*)

→2に続く

猫の額 ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」2

高円寺の猫の額さんで開催中の
「ひなまつり~五人展~和猫絵巻に行って参りました!
5人の作家さんのうち、3人の作家さんとご対面。
いろいろお話をうかがってきました。その2です。

屏風の真ん中の絵、桜の木の上の猫ちゃんの黒い尻尾が
ちょこっとはみでているのが、琴坂映理さんの作品です。

琴坂映理さんには、名刺をお渡ししたら
「英字が違っている」「ドット(.)が2つある」等、
間違いのご指摘をいただきました。きゃ~!お恥ずかしい!
そして、こんなやつでごめんなさい&ありがとうございます!

屏風の下の、驚いたような表情の猫ちゃん。
なんと、きいたところ、琴坂さんのお友達の猫ちゃんで、
友情出演だそうです。突然連れて来られて、
びっくりしているような表情が可愛いですw

琴坂さんの猫の絵。「公共広告機構みたいですね」と突然
言ってしまったわたし。なんか変なこと言ってごめんなさい。
猫の表情がたまらんです。日本の四季とあう。和風があう。
絵巻ものみたいですよね。とくに、鏡台の前で見返り美人な猫ちゃんの絵。
腰の具合がたまらんです。そして、赤いかんざしの丸い部分を
ちょちょいちょいと気になって触っているちび猫ちゃん、いとおかしです。

琴坂映理さんは、
「ぶしゃいく、デブ、ぶす猫、なにみてんのよみたいな猫が好き」
だそうです。ご実家で常時7~8匹猫を飼っているという、
常に猫がそばにいる環境の琴坂映理さん。
猫の「んふ?」「おい!」「てへ♪」という一瞬の表情を
ほほえましく描かれています。それはそのまま、
琴坂映理さんが猫ちゃんをほほえましく見ている、
愛情の視線が、そっくり絵になっているようです。

この見返り鏡台の絵のポストカードを購入させて頂きました♪
子猫のちょい手とふくよか腰に完敗(乾杯)ですw
ほんと、猫って、「ここが好き」ポイント多しです。
猫の後頭部とかも好きですし♪

琴坂さんは、肉球じゃなく、お手手の上側がお好きと仰ってました☆
琴坂さんには、これからも、「お~!そうそう、猫のここがいいよね*」
と、にまにましてしまうような絵を描いていってもらいたいです。

こちらの立体作品も琴坂映理さんの作品。
貝がらは、苛性ソーダにつけてつるつるにして、
ダイヤモンドルーターで模様を削ったそうです。芸が細かい!
というか、ダイヤモンドルーター登場とは、びっくりしました☆
その後、アクリル絵の具で重ね塗りして創られたそうです。

オリジナルの絵の中に、一番大きい蛤「猫の品定め」
こちら一点だけ、源氏物語のモチーフだそうです。
源氏物語のタイトルは「雨夜の品定め」。
五人展に参加されていて、当日いらっしゃっていた、
作家の篠原知子さんが
「え?源氏物語なの?じゃこれ、源氏なんだ*」
そのようなんです。是非いらっしゃったら、そこらへんを踏まえて、
ご覧頂けると、より楽しいと思います♪
この外にも、篠原知子さんおススメ
「琴坂さんが、消しゴムハンコを彫って、いちまいいちまい押した、懐紙セット」
があります。琴坂映理さん、短い時間でしたが、ありがとうございました★

琴坂映理さん EriN's Room~空想の時間
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Eerin/


さて、その、篠原知子さんに続きます・・3へ

猫の額 ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」3

さて、その、篠原知子さんですが、
猫を描くのも好きで、江戸時代も好きで、浮世絵が好きという
なかなか個性的な作品作りをされていました。

こちらは、絵巻と、手ぬぐい。
篠原知子さんは、猫好きで有名な国芳の浮世絵がお好きだそうです。
浮世絵の基本は写す事と、昔、きいたことがあります。
篠原知子さんも、国芳の浮世絵を写しながら、その構図を元に、
ご自分の独自の猫キャラクターなどを投入し新しい形にしているようです。
いろいろな江戸時代のお話の1コマなどを
手ぬぐいにされていっても、面白そうですね!

こちらの、パズルのような字。よく見ると猫です。
こういうの大好きです♪
国芳は魚の名前を猫で書いていたそうです★
こちらは篠原知子さんによる今風のアレンジ。
「猫海亭」と書いてあったので「ねこうみてい?ですか?」と、
お尋ねしたところ、「ねこかいてい。猫が飼いたいので。」
とお答え下さいました。にゃるほど!*

こちらは、『金瓶楼』。手前にあるモビールも、篠原知子さん作。
梱包材を使って、猫ちゃんは和紙だそうです。
さわり心地が、うすいおせんべいみたいで、
気持ちいいのです♪はむっと食べたくなります♪
ピンクの梱包材のほうも美味しそうです・・・*

この『金瓶楼』ですが、五人展に参加されていて、
当日いらっしゃっていた、作家のおおやぎえいこさん曰く、
「木が青色なんて、すごい、やられた。」
確かに言われるまで気がつきませんでした。
また「篠原さんはマニアックで勉強熱心。そこがいい。」と
感心されていらっしゃいました。

わたしが、篠原知子さんのポストカードを購入したくて、
何枚か拝見し選ばせて頂いたのが、こちら。

これは、江戸時代の洗濯風景。
着物って、あのまま丸ごと押し洗い・・なんじゃないんですね。
それぞれほどいて、反物となった状態で洗って干す。
江戸時代の洗濯って、こうだったんだあと凄く新鮮でした。
知らなかった・・・でも篠原さんのおかげで、知る事ができて、嬉しかったです。
この、干している猫さんの姿が颯爽としていて、かっこいいです。

猫の額さんで飾ってあった、篠原さんの絵!
ここでも海が青い・・(あ!当たり前か*)

青色の海と、黄色の船と云うのが、鮮烈。
猫たちの(この時代の)生活、声、波しぶきなど、
行き交うさまが伝わってくるようです。

まさに江戸時代の風俗を猫で楽しみつつ、
わたしたちの先祖が生きてきた時代の再確認にもなりますね。
篠原さん、この度は、いろいろとご丁寧にお話くださり、ありがとうございました!

屏風の猫が7人いるのが、篠原知子さんの作品。
一番手前の、かるたになっているのが、おおやぎえいこさんの作品です。

篠原知子さんは、おおやぎえいこさんの作品を
「絵としてとても綺麗。その中に猫がいる」とおっしゃっていました。

最後は、そんな、おおやぎえいこさんの作品です。
4へ続く

猫の額 ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」4

おおやぎえいこさんの、屏風の絵にもなっている、いろはかるた。
とっても可愛いです!「市販のカルタサイズの色紙」に不透明水彩で描いたもの。

会場の左端に展示してある箱入りかるたもあります。
こちらは、原画をスキャナーでスキャンして和紙にプリントしてカットし、
一枚一枚馬連で貼って作られたとか。なんて熱心なんですか、凄いです~!

おおやぎさんは、女子美の油絵科出身。ある猫との出会いをきっかけに、
猫の絵を水彩で描き始め、ある日ふと、猫をモチーフにした
北斎の富岳のパロディを描いてみたくなり、日本画の教室に少しの間通ったそうです。

写真、八百屋お七ですね!色っぽい!!火事の熱風さえも、
はるか遠くの波のように見えます。暫く魅入ってしまいました~♪

普段描いている猫のイラストは、
ちょっと昔の昭和の香りが漂うモチーフのもので、
2002~2005年猫雑誌「月刊Cats」でイラストが掲載されています。
確かに一目見て「風の又三郎っぽい!」と声を上げてしまいましたw
※おおやぎさんから、ポストカードを頂戴しました。
おおやぎさん、有難うございます!


パロディは、現在猫の額さんなど、ごく一部の限られたところで
発表しているそうなので、見れたらラッキーということですね*
おおやぎさん曰く「遊ばせて頂いて(?)います。」

今までパロディにしたものは、浮世絵・レコードジャケット・古いポスターなど。
パロディにしたいものを見つけてから画材を選び出来るだけ
そっくりに仕上がるように、描き方を決めているそうです。

パロディに関しては
「ぱっとみたら、確かにあれ(もと絵)なんだけど、よくよく見たら猫だった」
を目指し、もっと勉強を重ねていきたいのだとか。

パロディ絵で、クイーン、ロボコップの絵を拝見しました。
確かに、おもしろいです。「え~!!これも、おおやぎさんの描いたものなんだ!」
と言われるまで気がつかなかったりします。
「いい意味で裏切り続けて行きたい」
「こういう描き方がしたかったの~」と笑顔で語るおおやぎさん。
プロだ・・・!!その笑顔にくらっときました*

こちら、二越呉服店の青紺の着物が奥ゆかしい作品。
この絵、好きです~!!おおやぎさんの今回の展示されてる
絵の中で一番気に入りました。後ろのお花といい、
もってる本といい、かっこよい。そしてなんといっても
目と、口元のほんのりピンク、ふっくら具合がたまりません!!
ちなみに、こちらは、30代の貴婦人で、

こちらは、まだ若い10~20代のお嬢さんだそうです*
わたし、同年代を選んでいたのねw
おおやぎさえいこのポストカードは今回、こちらを買わせて頂きました♪
(後日談/おおやぎさんから、二越呉服店の絵のポストカードを
 プレゼント頂きました!!嬉しすぎて感激感謝雨あられです!涙)

この目と、口元のほんのりピンク具合が好きです!と
お伝えしたところ、
「目は猫の目じゃないよねって言われますね」
「口の部分は前からもっと立体的にしたいと思っていて
 今回からこの描き方をしてみました」とのこと。
う・・・嬉しいです。わたしの「ツボ」を今後ともどうぞよろしくお願いいたしますw

おおやぎさえいこさんは、猫のお雛様もたくさん作られてました!

何パターンもあったんですが、どこれも、お顔が光沢がある・・・
つるんとしている、ふっくらしているという印象がありました。
あまりに艶やかで立派な日本人形の顔立ちだったのでお尋ねしたところ、

もともと、おおやぎさんの祖母さまが、木目込人形をお作りになられていて、
小さな頃から、おおやぎさんも遊び道具としていたそうです。
10年前に、一式道具を頂いたことから、和風人形、雛人形などを
作っていらっしゃるそうです。軽量粘土をベースに
頭は石膏粘土、醐粉で磨き上げているそうです。
そうか・・・こういうひとつひとつの惜しまない手間が
「つやつやお顔」になるのですね。
美しさは1日にしてならず。恐れ入りました。
※おおやぎさんから、人形の創り方を頂戴しました。
皆さんも参考になさって下さい。おおやぎさんのサイトにも載ってます。

「平面でできないことを立体で表現している」

猫の額さんに集まる作家さんは、みなさん、こういう傾向じゃないでしょうか。
あくなき追求が進化と発展を形にしていくんですねえ。じ~ん。。

この日、ずっと長い時間いらっしゃった男性の方がいました。
わたしは、おおやぎさんのお身内の方なのかな・・?
と思いましたが、その後、「これ、にゃーにゃー村で貰ったんです」と
携帯の待ち受け画面をおもむろに見せて頂くことに。
「にゃーにゃー村ですか?」と聞き返してしまったわたし。
すみません、リサーチ不足でした。
「にゃーにゃー村」とは、おおやぎさえいこさんのサイトだそうです。
こちらで、ある一定の条件を超えると、
「にゃーにゃー村」に登録できるのだそうです。
こちらの方は見事、住民登録をされたのですね。
住民になるといろいろ特典があるようです。なんて面白そうなんでしょう!!

そして、夕刻、胸いっぱいに買うものを選んで抱え、
嬉しそうな満面の笑みでお会計を済ませて帰っていかれました。
かなりな量をお買い上げされたようで、
「うちで、おおやぎさんのギャラリーができるかも」と恐縮されていました。
わかる・・・!わかるわ、その気持ち。いいのよ、それで!(笑)
わたしも、だって、好きな作家さんの絵は全部買い占めたい派ですから!
おおやぎさん、素敵なファンの方に恵まれてよかったですね・・・
と、心の中でうるうるきていました。
おおやぎさん、この度は、最後までいろいろ(終ってからも)
ご丁寧に有難うございました。こんなわたしですが、
いつか、にゃーにゃー村に住民登録希望です*

おおやぎえいこさん にゃーにゃー村  http://www7.ocn.ne.jp/~nya2mura/

さて、最後、猫の額さんに戻ります。5へ

猫の額 ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」5

篠原さんも、おおやぎさんも仰っていたのですが、今回5人展ということで、
どうなることか・・・という不安というのは無かったそうです。
みなさん、猫の額さんで個展を体験していて、作風もわかっていたのと、
個性がばらばらなので「大丈夫だろう」と安心しつつ「どうなるんだろう」
と大変楽しみだったそうです。
また、「実際飾るときは、店主木村さんにお任せ。もう、木村マジックです。
こうなるんですね~さすがです」と信頼しきっているご様子でした。

今回いらっしゃっていた3人の作家さんはそれぞれ、
作成にいたるこぼれ話(?)などを通して「あ、そうなんだ」
「それってこうなんだ」と情報を交換しあっている場面もありました。
そばで聞いてるだけでも、どきどきしました。

1日拝見させて頂いた感想としましては、
「こんなグループ展、すごいなあ。作家さんがそれぞれ刺激しあえるし
 楽しい、勉強できる場所でいいなあ」に尽きます。

今回、いろいろお話下さった琴坂映理さん・篠原知子さん・
おおやぎえいこさん、どうもありがとうございました。

さて、最後に、猫の額の店主、木村さんにお話をうかがってきました。

猫の額さんは、OPENして3年半になります。
OPENのきっかけというのは、木村さんの飼い猫ちゃんが
腎不全で亡くなったことだそうです。病気で亡くなっていった猫。

自分に何か出来ないか。病気の猫の為に、何かしたい。
木村さんは、猫のための募金をしたいと考えます。

犬猫病院、大学病院、盲導犬協会、役所、保健所、都庁、
いろいろ調べていきますが、どうもしっくりいきません。
そのうち、木村さんも病気で入院することになります。
入院中に、今、出来る事、したいことはなんだろうと考えます。

一番は、猫の為の募金をすること。他に、猫が好きで、
作家の友達がいて、じゃ、自分でお店をやって募金箱を置くのはどうか。

木村さんは、アパレル・子供服のお仕事をされていたので、
経理や商品管理の知識・ノウハウはありました。

猫にしぼろう。そしてその中で広げていこう。

木村さんは、こうして、50~60件近く物件を見て回ったそうです。

「ここだけは譲れない」というものがあり、それは、予算であり、
坪数であり、通りから一本入った所である、ということでした。

水道橋生まれ荻窪にお住いの木村さんは
こうして、現在の高円寺の猫の額の物件と出会います。

ほんとに、猫の好きな人に来て欲しい。
通りから、一本入っていても、ほんとに好きな人は来る。
木村さんの「譲れないところ」の一番でしょう。

木村さんは「猫のお店は、女性ばかりで、男性は入りにくい。
男性でも、入りやすいようにしたかった」

また、「ギャラリーの敷居を下ろしたい。子供でも初めての方でも
入りやすい、いい絵を見れる環境にしたい。」と仰います。

一番最初に叶えたかった「猫の募金をすること」が、ようやく、
OPEN後、最後に叶うときがきます。小西修さんとの出会いです。

多摩川周辺の野生動物の愛護活動を通して、
ドキュメンタリー写真を取り続けているのが小西さんです。
こちらでは、TAMA猫基金を実施されています。
この募金で、多摩川周辺の猫ちゃんたちを看てくださっています。
わたしは、今回はじめて拝見しましたが、あまりのことに衝撃でした。
しばらく2,3日胸が痛かったです。この事実を忘れてはいけない、
他人事ではないのです。猫でも人でも基本はひとつ。命の大切さ。
皆様も是非ご覧になってください。

そして、猫の額さんにいらっしゃったら、
募金箱があることも、そっと思い出してくださいね。

小西修の動物ドキュメンタリー Studio Kabuto
http://www10.ocn.ne.jp/~kabuto/

「よく勘違いされるんだけど、レンタルスペースのギャラリーではないので、
必ず、一度展示風景を見て欲しい」

OPENして3年もすると、いろいろな作家さんとの出会いがあります。
ただ物を並べて販売する場所ではない。木村さんは、
猫の額というスペースで「この人のために一生懸命やっていこう」と
ギャラリー空間を創っていきます。その人が好きになれて、信頼できること。

見た方、お客さんにびっくりしてもらえるよう、喜んでもらえるよう、
入った瞬間から空間を楽しんでもらうことを目指して
作家さんの作品を飾ってゆきます。

これが、作家さんがいう「木村マジック」ですね。

「どんなことがあっても、なにがあっても大丈夫。心配しないで、どんと来て。」

若い頃は、自分がお世話になった。
だから育てる側もやりたかったと木村さん。

今回の和猫絵巻ひなまつり五人展もまさにそうですね。
木村さんも、作家さんの特性などを十二分に考えた上での
展示方法で、作家さん皆さん、感激されていました。

5人の作家さんは、木村さんを信じて安心して創作に打ち込んだわけです。
グループ展は、お互い勉強しあえる貴重な経験ですね。

これからも、いろいろなことがある。でもなにがあっても、いったん落ち着く。
客観的に見つめる事ができるか。出るところと引くところのセンス。

木村さんは、いろいろなキーワードを投げかけてくださいます。
ひとつひとつが灯台のあかりのようです。ぼやっとしていると、
ただのあかりですが、じわ~っと浸透されていきます。
大事なことは、いつも、実は、わかっていたりするのかなって思いました。

わたしは、猫の額さんが大好きです。猫が好きというのもあるし、
猫雑貨、猫の絵が好きですし、その中でも、来るたびに、見るたびに
「は!これ、いい!」「これ好き♪」と
自分の「お気に入り」を見つけることができます。
それは大変しあわせなひとときであり、
作家さんがいろいろな創意工夫をされているのを見ると
凄いなあ・・・!と感心しますし、見てて嬉しくなってきます。

「こう、ごちゃっとした中に凝縮されて、宝探し気分でしょ。」
にっこりほほえむ木村さん。

は~木村マジック。人のために生きれる人。
その笑顔は不思議癒し系であります。

木村さんが、帰り際、そっと、教えてくださいました。

「ほんとはね、お店を出て、振り返ったら、
 無かった、幻だった、みたいな、それが夢。」
うるうるきちゃいました。アタゴオル物語読みたくなりましたw

猫の額さんにいらっしゃったら、是非、小さな探検者になってください。
そして、心の中で、匂い付けしてってくださいね*


●猫の額さんで開催中の
 「ひなまつり~五人展~「和猫絵巻」は3月7日(水)まで
 開催中です。どうぞ遊びにいらしゃってください☆

★猫雑貨&猫ギャラリー 猫の額
http://www6.speednet.ne.jp/~nekojarasi/

〒166-0003  東京都杉並区高円寺3-20-11 1階
TEL&FAX:03-3317-3115  OPEN:am12:00~pm8:00 木曜定休

ACCESS:丸の内線新高円寺駅より徒歩2分/JR高円寺駅南口より徒歩9分
詳しい地図はこちら

2007年2月15日 (木)

西荻窪 ギャラリーブリキ星

2007年2月11日、西荻窪にあるギャラリーブリキ星さんに行ってきました。

ブリキ星さんは、作家さんの企画展(ギャラリー)と、常設展(店舗)の
二本立て運営をされています。わたしが行った時は、この、
常設展、店舗の状態のときです。
店主の加川さんが、集め揃えたたくさんの古いものと、
新しい作り手の作家さんの作品を展示販売されています。


ブリキ星さんの特徴は、とにかくいつ行っても「新鮮」だということ。
そして、昼は昼の、夜は夜の日の光、夜の暗さと照明の明るさで
どちらの時間帯でも、作品の味わいが楽しめる点にあります。
まずは、わたしが胸ときめかせた素敵なお品の数々をご紹介。

右の蓋つきの黒っぽい器は、韓国の高麗時代、11,12世紀ごろに
お寺で使われていた器。この金属ちっくで、かつ、しぶい光具合がすき。

左の茶色の重箱(?)は、同じく韓国の100年前に使われていたというもの。
中を開けると、意外と底が浅いので、お弁当入れ・・・ではないかもしれません。

手前の金色の丸い小さな3つの入れ物は、明治時代、日本で使われていた
薬入れ。金メッキだとか。お洒落です~♪

奥にある、4つ並んだ、試験管をさかさまにしたようなものは、
なんと、日本の江戸時代、大名行列の槍の先っぽだそうです!

はい!こういう、下に置いてあるもの、大好きです。特に石とか丸いものだと、
より好きです*この石は、縄文時代の石器だそうです~☆
奥にある、大きな丸い壷みたいなものは、嘉陽恵美子さんが創られた土器!
嘉陽さんは、大阪から沖縄に渡って土器を創っていらっしゃるそうです。
この丸さ、素晴らしいですね。丸いものを作るって究極な事じゃないでしょうか。

こちらは、日本の大正時代頃の、木馬。左にあるのは、
韓国の皮の帽子!すっごく固いので皮とは驚きです。
加川さん曰く、漆を塗って固めているのだとか。



ぱっと見て、左の青い器が気に入りました。こちらは、北朝鮮の
200年前の焼き物。濃い青い色なんです。
隣のしずく型に割れてしまっているのは、1660年代の日本の伊万里焼き。
隣同士にあることで、ひきたちますね。
1つだけ映っている茶色の壷は、日本の弥生時代の壷!
ここにあること自体が、すごすぎます~!!

こちらは2つともオランダのもの。左の白いものは
なんだろう?牛乳いれ?とおもいましたら、湯たんぽだそうです!
焼き物の湯たんぽ!どう使うんだろう!これについては、この日
訪れていたお客様、何人か同じ質問をされていました*

ああ~このレンガ色っていうんでしょうか、
赤茶色で白いマーブル模様好きです!!こちらは、
イタリアの17世紀の焼き物。隣にあるお皿のようなものは、
中国のもので、沈没船の中からでてきたものだそうです!!

こちらは、オランダの瓦。日本の高度成長期の時のように、
オランダで古い建物が壊されていったのは、1980~90年代。
そのときに、古い瓦とかタイルが市場にでてきたそうです。

この大きな丸い壷は厚川文子さんが作った焼き物。
この丸さも素晴らしいですね!左にあるのは、「砧(きぬた)」
というもので、麻などの洋服を洗うときに、これを
使って叩いて布を柔らかくしていたそうです。
大正時代くらいまでは、一般家庭で普通に使われていたそうです。

こちらは島根県の焼き物。奥にあるのは、「石見焼(いわみやき)」。
手前にあるのは、「布志名焼(ふじなやき)。」2つとも初めて知りました。
なんともいえない、バタークリームのような色合いが素敵です。

それにしても、わたしが「これはなんですか?」「これは?これは?」と
聞く度に加川さんが全部教えてくださり、もう感心関心のるつぼです。
これは、もう、小学校の社会の授業で、いきなり博物館に行っても
「かったるい~」でしょうから、授業の一環として、
ブリキ星さんで、いろいろな古いものを見てそこから歴史を紐解く体験を
していったら、そのほうが子供が喜んで学べるんじゃないでしょうか!

さてさて、まだまだ素敵な紹介したいものは沢山あるのですが、
ここで、奥の天窓スペースに移ります。

この書は、川嶋徳人さんが船橋の福祉事務所「太陽」で
左足一本で書き上げた字です。右のカレンダーは、
字の部分は全部ぶっつけ本番で書いたもので、
「心」のほかにも「愛」や「歩」「望」「飛」などありました。
わたしは「笑」の字のカレンダーを購入させて頂きました。
左足だけで書かれたとは思えない勢いのある字です。
自分に恥ずかしくないように生きていかなくちゃ・・という気持ちになりました。

a・・・インドネシアのボルネオのダヤク族の魔よけ。集落の所に立っている
お地蔵さんのようなもの。アイアンウッドという、水に沈む固い木で作られた物で
動かそうとしましたが重くて無理でした。頭のはじや、肩の部分が穴が開いて
朽ちていますが、そこに年月を感じます。肩を触って見ましたが
ほんとの子供みたいです。最初は「おっかない?」と思って見てましたが、
帰る頃には笑いかけてくれているように見えきて不思議でした。
奥の白いお皿は、日本の平安時代の瀬戸の焼き物だそうです。

b・・・15~16世紀のミヤンマーのやきもの。とっくりのようです。
なんとなく、こう、手にすっぽり入るような安定感があり、とっても気に入りました。

c・・・黒田透さんの焼き物。伊豆で「かけら」をテーマに作れられているそうです。
この青さがみずみずしくて「やまなし」を思い出しました。

d・・・本原玲子さんのオブジェ。これは、一目見て「なんだろう!面白い!」と
気に入りました。なんだかわかんないけど、置いておきたい、味があります。
いつかお嫁さんに欲しいです。

e・・・森田春菜さんのオブジェ。ただそこにあるだけで、手が伸びてしまいます。
いろいろな角度から眺めてしまいました。

f・・・本原玲子さんのオブジェ。こちらも、何度と無く手にとって
そのたびに、親しみがわいてしまいます。もう謎=なんぞやです。

ブリキ星さんでは、現代作家さんの常設展があります。

上左から順に、安藤雅信さん、李英才さん、
吉田直嗣さん、鈴木隆さん、
本原玲子さん、三谷龍二さん、
この外にもいろいろな作品が展示されています。
どうぞ、実際にご覧になってみてください!


さて、この長いレポートもいよいよ最後となりました。
ギャラリーブリキ星の店主さん、加川さんに、お話をうかがいました。

ギャラリーブリキ星さんは、2001年3月にOPENし、丸6年となりました。

古いものを見て集めていく事は、趣味として20年前から
やっていたそうです。53歳のときに、突如、自分はこのままでいいのか、
自分を削る、削ぎ落としたいという気持ちに突き動かされ、
2年後に会社を辞めますと宣言。その2年でいろいろな準備をされたそうです。

趣味の延長線はやりたくない、それでも最初は貸し画廊と
企画展を考えたそうですが、最終的に、新しい作家さんを
どんどん紹介していく企画展と、店舗の形態にすることに決め、

都内にお住いだったのを、引き払って、ご家族皆様で
この西荻窪にいらしたそうです。もともと、この場所は古い呉服屋さんで、
リフォームして始める予定だったのが、リフォームするのも新築するのも
同じ条件だった為、急遽新築されたそうです。ベニヤと松、杉、トタンだけを使った
シンプルな建物、ギャラリーブリキ星さんが、こうして出来上がりました。

この2年を、加川さんは「走りながらこうなっていった」という
言い方をされています。また6年続いている事が
「不思議なくらい」だと仰っています。
こんな大変だった2年間をちっとも感じさせない、
静かでいつも変らない落ち着いた佇まいのブリキ星さんの魅力は、
加川さんと、ギャラリー自体、展示されてる古い物や、現代作家さんが創る
新しいものとの相乗効果が生み出しているのかもしれません。

わたしが取材でお邪魔した日、たくさんの若者が入ってきては、
思い思いのテンポで見ていきました。すると、加川さんがいつのまにか
お茶をお出ししてくれます。「どうぞ。」「ありがとうございます。」
お客さん方々は、そっとお茶をいただき、思い思いの物へ目をやり
それぞれが思い思いの時間に浸るのです。
お茶をごくりと飲む音さえも緊張してしまうくらい静かですが、
それがまた心地いいのです。こうしてまた彼らは自分のテンポで
「ご馳走様でした」と区切りをつけて、外へでてゆきます。

目に見えない、ひとつひとつのものの背負ってきた時間がここにはあります。
でも決してどれかひとつが突出して威張るわけでも目立つわけでもなく、
みんな普通の顔して、そこにストンといるのです。まるで
「ここにいるよ、見つけてご覧」とでも言っているように。なんだか、自分も、
ここに並べられたひとつの作品のような錯覚さえしてきてしまいます。

日中は窓から入る外の光と外の車や歩く人の風景が
まるで映写機をみているように感じられます。
こちら側の時間が止まってしまったかのようです。
夜は夜で、外から見ると、表情までもくっきり見えるくらい
中は灯りで眩しく光っている「見られている側」となります。
やはりなんだかすこし「暖かそうで不思議な光景」なのです。

みな、胸に星を抱えて、星は、馳せ流れる。
向かう先は、生まれたルーツ。故郷は、母。命の、源。
鉄の星、銅の星、ガラスの星、木の星、
土の星、紙の星、ブリキの星。
みんなみんな、生きている。
Byちてな
2007/2/11 ギャラリーブリキ星さん取材を終えて。

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ギャラリーブリキ星さんでは、
2月21日(水)~3月1日(木)まで
企画展・久野隆史展を開催します。是非、お立ち寄り下さい。

■ギャラリーブリキ星
〒167-0042
東京都杉並区西荻窪北5-9-11
03-5938-8106
http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/
定休日:月火
営業時間:11時~19時
アクセス:JR西荻窪駅徒歩10分

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